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L216 シワス・キリム |
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シワスの大判キリム。 実は、この大きさで横半分にカットしたもの、元はとても巨大なキリムでした。 上端がカット面です。 普通はカットしてある事を説明せず販売しますから、上下が同じ模様で終わる様に幅広のベレケットの縞をカットします。 しかし、ネット販売のみの場合は周知の事実となるので、上下の模様を整合性させて切り分ける事にそれ程メリットがありません。 しかも、この立派なベレケット模様、それも全体で3本しかない紫色の縞が失われるのは忍び難く、ちょうど真ん中の細い縞模様+ジジムで切り分けました。 色彩はご覧の通り、下側から白・茶・赤・紫・赤のパターンの繰り返しとなり、赤の縞だけ1本多く配置されます。 (白はほのかにグレーっぽい色彩。) 少し年代があるので、黒の代わりにいい感じの茶色が入っていて、藍染めこそ使われていませんが、色のバランスに優れています。 その上に、このジジムです。 狭い縞には隙間なくサソリ模様がビッシリ、幅広の縞には7色のカラーバリエーションのベレケットが織り手の美意識で用いられています。 シワス由来の為、規則性が重んじられているものの、大らかさも持ち合わせており、マラティアに近い方面のようです。 使用により破損しやすい両端は、編み込みの補強が入っており、これもマラティアの絨毯に見られる特徴です。 ベレケットのジジムは立体的になっており、ジジムの踏んだ時に足の裏に凹凸が感じられ、また、そのお陰でキリム本体の負荷を軽減してくれます。 |
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