キリムの店*キリムアートアトリエ |
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M222 シャルキョイ・キリム |
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シャルキョイを代表するデザインのキリム。 ピロットの街で制作されたものであり、正確にはピロットという呼称が正しいものの、シャルキョイの伝統が残る中で生まれ、シャルキョイと呼びたくなる作品です。 その色合いとデザインは、私達が知るアンティークのそれと同じで、長年に渡り受け継いできた技術がまだ生かされていると感じます。 かつて工房で働いていた女性が、腕利きを買われて作成に臨んだのではないでしょうか。 これより若くなると、そういった伝統的な雰囲気は消え失せます。 サイズ的には、Мサイズの中では結構大きく、横幅もあり、それこそ小さめのリビングサイズ相当。 遊牧民でも無く、お祈りも必要がない彼らには、この大きさが古いシャルキョイの標準サイズだったようです。 ボーダーに置かれた羊の角はピロットの街の紋章、この地では最もポピュラーなもので、ピロット行きのバスに乗り、市庁舎前のバス停で降りると、ビルの壁面に描かれた巨大な羊の紋章に迎えられます。 周辺地域でも同じパターンが用いられますが、本家のものは一味違い、実に端正な面持ち。 その内側には、フィールドとボーダー、双方を引き立てる為、黒をベースにした菱形の目を置き、フィールドは見事な生命の樹。 上下で幾分パターンを変えてくるケースもある中、これは鏡写しのように同じスタイルを貫いており、この事はこのキリム全体を通じて見られる特徴です。 勿論、手織りですから、微妙なしぐさの違いはあります。 しかし、位置関係がピタリと整っており、許容範囲の中での大らかさです。 使用感の無さに加え、しっかり櫛で詰めて織り進められたキリムは、表面を限りなくフラットにする事で抵抗を減らし、寿命を長くする伝統の技。 例え敷物にしたとしても、そう簡単には壊れる事はなさそう。 ダメージはありませんが、下の白いボーダーに些細なシミがある程度、房までオリジナルで残り、とても良い状態です。 |
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