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om725 エシュメ・キリム |
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織り目の詰まった規則正しいデザイン構成が特徴的なキリム。 少し見慣れない感じがするのは、これはエシュメに少しアイドゥンの影響が入っているから。 それも牧歌的なタイプでは無く、几帳面なタイプのアイドゥン、上下の分割式のボーダーがそれを現しています。 不思議な事に、このミックスタイプもエシュメを代表するスタイルの一つ、決まってこのような配色と似通った様式で織られます。 見た感じスッキリとした印象を受けるのは、アナトリアキリムらしからぬ隙間を巧みに取り込んだデザイン構成の所為、隙間を埋める小さなXジジムですら、意識的に小さく織り込まれています。 エシュメを象徴するドラゴンや狼の口といった模様は、僅かに上下のボーダーとフィールドの一部に使われているのみで、そのボーダーにはゆったりとした流水模様が二重に流れています。 ミフラブのある赤いフィールドは気持ち大きめで、やや太めの根幹からどっしりとした様子で伸び、大振りな枝葉が用いられています。 そのミフラブは、より際立つように白い境界線に白い縁取りが入れられ、頂点からはアンテナが伸びる形。 このキリムも未使用の状態で見つかり、飾りの貝殻も付いたまま、まだ退色し切っていないので年数が若く感じられるかも知れませんが、そこそこに古いキリムです。 間近で見るとゆるく色むらも現れていますから、使用するに連れて、少しずつ退色して程よく馴染んでいくでしょう。 |
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