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om848 チョルム・キリム |
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フィールド、ボーダー共に均整の取れたデザインが美しい祈祷用キリム。 一般的にこの地方の代表的な産地であるチョルムと呼ばれますが、ブラウンの経糸を使って織られる一般的なノマディクな装いのチョルムとは性格を異にします。 伝統的にこのスタイルで織られるものの、品物毎に少しずつ土地柄が反映され、これには、左隣のチャンクル、そして、トカットを挟んで右側に位置するシワスの影響も少し見られます。 まず、フィールド、ボーダーを問わずちればめられた豊穣を意味する花柄は、チョルムらしさが一杯。 他方で、イヤリング模様のある黄色い背面のボーダーはシワス風。 肝心の糸質はチョルム、チャンクル風。 立派な房の編み込みは、左下が欠けているのではなく、始めからこの長さで織られたもの。 短い所も終わりがループ状になっていて、織り機から外したままの格好です。 この意表を突くクルディシュな仕業、故意の激しい色むらや変幻自在な個々の模様の形といい、多分にチャンクルの面影が伺えるチョルム。 ミフラブ内に押し込められた花柄は、幹を介して上へ上へと伸び、その頂上には命を司る生命の木が立ち上がり、両端の小さな鉢植えからもパイナップル風の木が上へと伸びる格好。 このパイナップルの胴体部分は、それ自体は無数の目が並ぶ箪笥模様、そして、下部には髪飾りが置かれた複合模様。 また、左右のボーダーの花柄もジグザグになった二重の幹で繋がっているお陰で、上下方向への躍動感が感じられるデザインとなっています。 全体として、オールドのキリムとしては十分な年代があるので色目のバランスが良く、外周のボーダーは化学染料を混ぜ込んだ真っ黒ではない程よい焦げ茶+激しい色むら。 上部ほど華やかな色合いとなる傾向があって、ミフラブ背面の色むらのある緑色は清々しい面影があり、黄色っぽいボーダー部分は、上端部ではオレンジ味の無い、よりはっきりとした黄色に変わります。 キリムそのものの織り地はやや薄手の精巧なタイプに分類されますが、このチョルムは下図に頼りすぎる事なくその場その場で考えて織り込むタイプ、それ故、手書きの絵の様なひょうきんな図柄がチャーミングに映ります。 |
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