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om977 エシュ・キリム |
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織り目の整った精巧なタイプのエシュメ。 一目見てそれと分かる特徴は、この手のエシュメには珍しくボーダーが外側の一周のみである事。 そして、お祈り用のキリムよろしく生命の木を使いながらも敢てニッチデザインを使っていない事。 その生命の木を見てみると、一本の長い生命の木ではなく、これは、小さな生命の木を縦に二つ並べてあるようにも見えます。 ここには、生命の木の基礎部分を真ん中と上下に置く事で、特に上下を問わない格好にしていますが、一応の上下がそれとなく分かるように作られています。 そして、足を置く場所が決まると、自然に、ひざをつく所、手を置く所、そして、額を付ける所まで見えてくるよう。 目の模様のジジムは、暗闇でも足を置く場所が分かる様に考えた物でしょうか? ボーダー部には規則正しく狼の口が、上下・左右と鏡写しの様に織られ、隙間を徹底して埋める手法が取られ、一部は狼の口とエッジ部分のEの形をした櫛模様が干渉する程の密な飾りよう。 この事は、フィールドでも同じ。 境界線に手の混んだ櫛模様を置いたフィールドの外周には、フック模様の六角形を並べる事で二番目のボーダーを代用、その分、赤いフィールドを大きく構えています。 二番目のボーダーを置くと、例えそれがシンプルなものであってもお祈り用に通じるマルチな印象を受けますから、ミフラブを廃したのと同じ理由かもしれません。 織り手の頭の中には、多分、真っ赤なフィールドも隅々まで模様で埋めるこのキリムのイメージが湧いていたのだと思います。 浮き輪の様な花模様から、極小さな三角の護符、遠目にはゴミのようにしか見えない程小さな模様まであり、それでも飽きたらずジジムで目を入れたり、故意の色むらを入れる等してそれを具現化しています。 流石に描写に凝っている位ですから、一般的なエシュメよりほんの少し薄手ながら、織り目が詰まっているので、敷物としても使えます。 なお、細身なキリムで華美な模様は写真写りがよいので、見栄えしますが、肉眼で見るともう少し淡泊な感じがします。 |
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