キリムの店*キリムアートアトリエ |
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M137 バラク・キリム |
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アンタルヤ県カシュ地区を中心に織られるバラク。 ご存知の様にアンタルヤ県はアナトリアの南端に位置し、カシュ地区はその最南端、湾岸線までトロス山脈が迫り出しており、地中海に面した小規模なリゾート地です。 かつて中央アジアから移動してきた遊牧民は、アナトリア各地を転々と移動し、西の果てであるこの地に留まり、土着の文化と融合してバラクのキリムが生まれました。 オスマン帝国時代には最盛期となり、女の子は幼いうちから母親から手解きを受け、誰しもキリムを織る事ができたと伝えられています。 各家庭では生活の場、全てにバラクがあり、生まれてから棺に入るまで、また、棺に入れられた後もキリムに守られる程欠かせない存在でした。 しかし、時代と共にキリムの担い手であった女の子は学校に通うようになり、遊牧の自由が奪われ、土地を持たない彼らは公営のアパートに住み、工場等で働く他に術がなく、その伝統は一気に消滅しました。 かつて豊富な在庫があった時から地道な人気のあったバラクは、昨今の品薄状態から一気に値上がりし、今一番手に入りにくいキリムの1つとなっています。 まずは、その全体画像をご覧下さい。 このデザインそのものがバラクのアイデンティティを示すとされ、しばしば上下のボーダーさえも省略されます。 鶏の口ばしの様な形がヒョロリと伸び、掴み所のない様に見えますが、実はこれ、1つの大きなメダリオン、上下対のエリベリンデになっています。 そして、長い歴史のあるバラクでは、赤/茶、青、緑と黄色を使用する事が決まっており、これらは恋しい人へのメッセージを届けようとして織られたのだと、説明されます。 退色する事でバラクらしい色むらが美しく現れ、スリットは飾り糸で隠されています。 やや太めの経糸が使われ、幾分、しっかり目のキリムです。 |
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