キリムの店*キリムアートアトリエ |
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om792 アイドゥン・キリム |
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少しエシュメの面影も感じられる、アイドゥン地方の祈祷用キリム。 ただし、これは偶然両方の特徴が入り交じっているのではなく、脈絡とこのミックスしたスタイルで織られてきた典型的なアイドゥン、アンティークでもこれと瓜二つのデザインが見付かります。 決まってやや大き目のサイズのキリムに、鳥の羽のボーダー、次いでドラゴンボーダーを置き、赤いミフラブをでんと据えて、密な装飾の生命の木が置かれます。 この手の込んだ鳥の羽のボーダーは、上下は同じ羽のエリベリンデでも、左右は配置上の関係から赤いエリベリンデが羽だけに変わります。 ミフラブに置かれる生命の木自体も色変わりを見せつつ枝葉が茂り、上手く隙間を埋めてあります。 内側に向かう狼の口、そして、トップは外に向かうドラゴンの足跡の連続、そして、先端部の角へと繋がる見事な構成で、下手に年代の古いオールドよりも手間がかかっています。 ミフラブの赤い色むら、そして、ミフラブトップ背面には緑の色むらが激しく現れ、全体的に上端ほど濃いめの色合いが好んで使われています。 制作年代らしきものが二ヶ所も織り込まれ、この年代が正しいなら、まだこの時代にキリムを織る伝統が受け継がれていた事になります。 都市部では既にその伝統は消滅していましたから、農村部の田舎町では遊牧民の末裔によって、キリムを織る機材や必要な技術が細々と継承されていたのでしょう。 キリム制作のいよいよ末期、絶滅寸前の作品ですが、経糸のウールも良いものが選ばれ、しっかりとネット状に編まれています。 織り目は詰まり、気持ち厚みのある未使用キリムです。 |
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