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M297 カシュカイ・ジャジム |
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古くて美しいカシュカイのジャジム。 イランには地方毎にジャジムがあり、シンプルなストライプだけのもの、裏面にびっしり色糸の張られた幾何学模様のもの、そしてその折衷タイプ等、様々です。 ただそれらは何かしらのカバー類としての用途がメインであるのに対して、カシュカイのジャジムはカバーの他に、部屋飾りやソフラ等実用向きに作られたものも多く、それらは薄く作る必要が無く重厚で屈強な造りなる事もしばしば。 また、シャサワン系の薄手のタイプが30〜40cmの幅のキリムを6枚程度繋ぎ合わせて出来ているのに対し、これらカシュカイやバクティアリ系のものは80cm程度のジャジムをチフカナットにしてあります。 製法の違いは、利用方法や彼らの生活様式に根差しているものがあるのだと思いますが、今となっては詳しい事はわかりません。 ただ、カシュカイのものは独特で、ジャジムなのにキリムのように何かしら模様を描きます。 勿論、複雑な模様ではなく、ジグザグ模様や星模様等同じパターンの繰り返しです。 このチェック柄の部分は、先ず、赤と紺色の経糸を張って、緯糸にも同じ赤と紺色を織り込む事で、赤と紺、そしてそのミックスの配色を規則正しく並べていきます。 この際、横配列に並ぶ織り目の配列が、色の違いの所為で斜め方向に並んでいるように見える効果があります。 (綾織りをご想像下さい。) また、これはジャジムなのに、ツリーデザインのボーダーを置いています。 配色の違うツリーデザインのボーダーを制作する為、経糸は紺が次第に無くなって赤→黄緑に変わり、緯糸も赤と黄色、そして黄緑が使われ、端に向かうほどに緑味を濃くする事で、グラデーションの効果を高めています。 破損部の糸の根っこの部分、光の当たってない部分は昔の息を呑むような美しい黄緑が残っているのが伺えます。 ※ジャジムの経糸・緯糸は反対の表記が正しいですが、普通のキリムに準じています。 実際にこれが何のために使われたものなのか、定かでありません。 サイズからパンをこねるソフラかとも思いましたが、それにしては大き過ぎます。 チェック柄の部分はカシュカイが好んで使うパターンですから、何となく理解できますが、家の中で使うのなら、ここまで手をかけてツリーデザインを使う必要性もありません。 装飾性の高いものにしたという事は、人の目に付く場所で使う事がある為なので、ラクダ等の動物に掛けて使うものだったのかもしれません。 現存している編み込みの房にしても殆ど見かけない作風です。 この辺りは、バクティアリの作風も感じられるところであり、分からない事尽くめです。 ご覧の通り、状態には難があり、小さなものまで含めれば結構な数の穴があります。 ですが、特殊な織りとその構造のおかげで丈夫に出来ており、このまま敷いたり、飾ったりしても特段の支障があるとは思えません。 構造上、多くの色糸を使うので軽くはありませんが、サイズ的に重くもなく、さっとたたんで片付ける事が出来、いざとなれば丸洗いも簡単です。 実際、このジャジムは日本に取り寄せてから洗浄液に浸け込んで洗いましたが、何も問題はありませんでした。 唯一、チフカナットの繋ぎ目はこの美しい黄緑で縫合されていたと思われますが、一部しか残っておらず、代わりの糸で縫合されていますが、それすら一部が失われているので、納品時には他の糸で縫合する予定にしています。 |
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