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M231 シャワック・ガジャリ |
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細い縞模様のガジャリ。 元々は15mもの長さのあるテントバンド、巻物の様に巻いてありました。 とても品質が良く、マラティアのボスによると、シャワックのものだそうです。 物は試しと広げてみると、とても薄くて品質が良いのは分かりましたが、これをテントに使っていたら引っかけて壊れるでしょうし、巻いた時には、自らの重みで下になる部位がつぶれます。 実際、下の黒い縞が所々弱っていました。 何かに加工するとしても、一本のガジャリの幅が30pなので、クッションカバーにするのも無理。 物は試しと、これは2枚のキリムをつなぎ合わせてみました。 ガジャリの上端、背中合わせに縫合した格好です。 破損が無く、長く取れる部位を探した結果、偶々このサイズになりました。 15mのガジャリのうち、これに3.5m位を使用した換算、避けた破損部位まで含めればもっと大きな部位が必要となるため、古い分だけ、大きなサイズを取るのが難しくなります。 左右の端は黒を少し抜いて房止めしてあります。 修理は難しく、少しでも弱っている所があれば、それに合わせて周囲も落とす他ありません。 ただ、房止めするにしても、数が多過ぎて物凄く時間がかかります。 上下は三つ折りして、縫い留めただけです。 中央部分はご覧の様に細かく繋いであります。 良い仕事をしていますが、その分、割高な工賃が必要になってしまいます。 色彩では、赤と赤茶は茜由来の天然色。 私達日本人は赤い方を好みますが、トルコ人にはこなれた色彩でもある赤茶色の方が価値があるとされ、事実、こちらも赤茶が一番多く使われています。 緑色はマラティアの緑とも言われ、シナン等多くのマラティアのキリムに見られるもの。 私が聞いた情報では、何かの染料を混ぜているらしいのですが、それが何なのか分かりません。 青紫色は一見して天然色。 しかし、この時代のシャワックの人達は遊牧生活を営み、各地を転々と移動しながら生活していた彼らが、態々この色だけ化学染料を買うとは考えられません。 濃淡がある事から、茜をアルミ触媒で染めたか、熟成してない藍染という見方もあり、バクティアリの塩袋等にこれと似た色合いが見られます。 掲載画像の後半は、見慣れた横方向で撮影したものです。 |
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