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om905 バルーチ・キリム |
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アフガニスタンからパキスタンにかけての広いエリアに居住するバルーチ族のキリム。 本来、この手のバルーチは厚みがあって暗めの色調が使われる傾向にあり、薄汚れて粗雑な感じがするため、買い取る機会はあまりありませんでした。 しかし、こちらは十分な年代があるお陰で無地のキリム部分は気持ち薄手程度と、この地方のキリムとしてはかなり良質なタイプ、茜類の綺麗な赤色、そして、スザニと呼ばれる刺繍のような細かい連続模様がよく映え、バルーチらしい無骨で力強い所が一際目を惹いたので買い取ってきました。 ただ、オリジナルの状態ではかなり長いサイズでしたから、大体真ん中辺りで二枚に切り分けました。 ほとんどストライプ柄による装飾なので、横方向のカットの場合、気にならず、さすがに古い時代だけあって細部まで作り込みがしっかりしています。 オレンジぽく見える色合いは、いわゆるケミカル調のそれとは違い、柿色の濃いめの色合いです。 確証はありませんが、たぶん、化学染料は使われていないでしょう。 また、ラクダの毛が使われているので、キリムはとても柔らかく、独特の艶やかさがあります。 本来、この地方のラクダの毛は独特の動物臭がありますが、経年によりほとんど感じないレベルまで薄れている上、追加オーダーでキリム・絨毯用の洗剤で洗いましたから、普段使いで臭いはありません。 夏場等、湿気を帯びると動物臭が出てくる事がありますので、その際は日干しして乾燥させて頂ければ、早く改善されます。 両端のかがりの部分には、馬や鹿の毛のような強めの糸、多分、山羊とは違います。 なお、これらバルーチのキリムは、アナトリア産の様に大事に保存されていたり、過去に欧米に輸出されて状態良く保存されていたという事は、ほとんど皆無。 使用されていた物が現地から出てくる為、無傷のキリムというものは無く、必ず修理が入り、普段、これは買い付けられた土地での粗悪な修理しかされません。 しかし、それでは到底満足できないので、別料金の高い修理、二つに切り分けた際に出た同じキリムからの糸のみを使って修復しています。 その為、何年経っても修理箇所の色合いが変わるどころか、より修理の跡が薄れていきます。 なお、デジタル処理された画像の特徴として、赤味は強調され気味に写っています。 |
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