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M250 コトレンスキー・キリム |
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ブルガリアを代表するキリムの一つ、コトレンスキー。 その名は織られていた地名に由来すると思われますが、何処で生産されていたのか定かでありません。 糸や素材がチプロフツィに似ている事から、そう遠く離れていない場所だろうとは想像出来ます。 そもそも、ブルガリアは、バルカン山脈が国の真ん中を西から東に走っているため、険しい山々によって個々の街が隔てられ、地域毎に独自の文化を持ち、民族衣装が村毎に違うのと同じ様に、キリムも少しずつ異なります。 その図柄の由来は、ブルガリア独自の伝統的なものであると言われますが、実際には、地元に伝来の様式にトルコ的な物がいくらかミックスして今に伝わっていると推察します。 中央に置かれたメダリオンは、この地方でも好まれる「銀の皿」と呼ばれるデザインに近いものがあるような気がします。 それに生命の木等の模様が組み合わされ、西洋人が好む絨毯柄風のデザインが取り入れられています。 長い時間を掛けて少しずつ融合が進んだ為、独自の進化を遂げた様に思えても、実際には外来の文化の影響も受けて進化したものです。 セールスポイントとしては、伝統的なコトレンスキーならではの良質さ。 普段目にするギョチメンとデザインこそ似通っていても、品質は段違い、織りの緻密さが別物です。 チプロフツィと比べると、コトレンスキーは微妙に厚みがあり、分かり易く表現するなら、「洗練されてない」キリムならではの味わいがあると感じます。 見た目で違いを理解する事は難しいかもしれませんが、実際に触れてみると、綿の経糸のベースにガツンガツンと緯糸を詰め込み、耐久性を上げているのがよく分かります。 室内でも靴を履く習慣のある土地柄に適応している所もあるのでしょう。 普段見かけるギョチメンのような稚拙な図案とは違い、これは、図柄の描写力に優れ、まるで筆で描いた絵画のような輪郭線を持っています。 また、サイズではチプロフツィより少し大き目サイズに出来ていて、敷物用を想定しているのでしょうか、家具・調度品との相性を考えられている気がします。 トルコキリムが部屋との相性が今一つという方には、最善の選択肢になるでしょう。 色合いは独特で、赤紫色が退色したこの色合いは、このキリムを制作した村又は家庭で好まれた色。 幸運にも、ブルガリアでオールドのキリムを長年収集していた人から買い付けたキリムの為、これもほぼ未使用と思われる最高の状態です。 |
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