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L267 マラティア・キリム |
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マラティアのチフカナットを半分に切り分けました。 オリジナルでは4mを超えて持て余すため、普段は余り買い付ける事はしません。 今回も一目見て、「要らない」と断りました。 するとオーナーであるマラティアのボスは、「よく見て見ろ、これは古いものだ」と勧めるので観察すると、確かにその通り。 使用感が無いため、若い年代のキリムと勘違いしていました。 縞模様には茜から染めたえんじ色と熟成した藍染めの綺麗な青色、ブラウンの一部はなすび色に染められた天然色。 マラティアでも藍染めの青は80年前後で消滅していますから、これはそれより古いものだと、大まかですが想像できます。 古い時代のキリムのようなえんじ色、これは太陽光に当たるともっと暗めの褐色に変わりますから、太陽光に当たっていない証拠。 ジジムまで含めた全てが天然なのかまでは定かでありませんが、これだけ草木で染めた糸を用意できるのに、ジジムだけ化学染料を使うとも考え難い。 もし、化学染料の糸の方が貴重な物だと考えたのなら、あり得ます。 デザイン上の特徴は、2ヶ所のベレケットのジジムのみ。 この手のマラティアで、ジジムが豊富に入ったものは白と黒をベースにする等シンプルになる傾向があるので、これの場合、天然色で染められた縞模様が装飾を兼ねるという事でしょう。 余談にはなりますが、全面がジジムで覆われる場合は別として、局所的にベレケットのジジム等の装飾が置かれる場合、安定の象徴としてペアが好まれます。 二つ巴と同じく、陰と陽、二つの要素で構成されていると考えるからです。 厚みは、気持ち薄手かなという程度。 ウールの経糸は細過ぎず、ある程度の強度を出そうとした様です。 加えて、持ち上げてみるとサイズから想像するよりも重く感じたので、キリムを置いてよく見ると綿密に織られており、やっぱりこれは古いキリムなんだと再認識。 同じサイズでも重量が重いという事は、それだけ手を掛けている証拠であり、触れた感じはふんわりとしたキリムなのに耐久性もあります。 天然色の古いキリムを実用目的で使うのはいろんな面で難しいところもあると思いますが、これは少し良いチュアル程度のお値段。 ワンポイントのアクセントとして、お好きな場所でご利用下さい。 全体がやや暗めの色彩の為、画像はやや明るい色彩に映し出されているかと思いますが、出来るだけ明るくならない様に努めて撮影しました。 |
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