キリムの店*キリムアートアトリエ |
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L323 マラティア・キリム |
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マラティアで買い付けたユニークなキリム。 もう一枚、ペアで見つかりましたが、そちらはこのベレケット模様のジジムの所に細い縞模様+S字のフックが入ります。 チフカナットの可能性も僅かにありますが、模様が違うので、その可能性は低いと思います。 そして、このままの状態で使われていたと思われます。 使われたと言っても、一時的に何かしらの用途で使っただけ、日常的に使っていた物ではありません。 使用感の無い新品の様な状態です。 真ん中に模様の無いキリムで、ラクダのキリムはフェティエにあります。 チフカナットならば、ハタイにラクダのキリムがあり、彼らの一部がマラティアに移り住んでいる事から、そのスタイルが伝わった可能性はあります。 また、これとは幅も長さも違いますが、瓜二つのチュアルがあるので、この長さのキリムが必要となった時に、チュアルからヒントを得て制作したのだと思います。 やはり醍醐味はラクダの部分。 ラクダの毛の色の違いによる織りムラの他に、意図的なアクセントも付けられており、何かしらこの無地の部分を意識しています。 キリムに使うラクダは首回りやお腹のやわらかい毛だけ、相当な分量が費用になったと思われますが、この時代に手に入れる事が出来たとすれば、シナン方面だと思います。 ラクダの毛は保温性があるだけでなく、暑い気候に適応する為、通気性に優れており、それでいて柔らかいので、キリムや絨毯の素材として優れています。 ただ染色が難しいため、トルコでは無染色で使う事が殆ど。 経糸も一部ウールを混ぜてあるものの、殆どラクダです。 勿論、赤い部分は天然色。 黒い部分は何かしら合成したと思いますが、安易に化学的な物を購入して使うとは考え難い。 そんな事をするのなら、苦労してラクダの毛を手に入れるより、ウールを茶色に染めれば簡単に制作できます。 何かしらラクダに意味があるのだと思います。 その幅、長さといい、ランナーにするのにピッタリの大きさで、かつ、やや厚手で耐久性もありますから、本物のランナーとして織られたキリムより優れているような気がします。 なお、別の一枚、これよりも装飾性の控えめな方は、自家消費します。 |
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