キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
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L323 マラティア・キリム

産地 マラティア MALATYA KILIM
年代 1950年頃
大きさ 481*77〜79cm
価格 78,000円


マラティアで買い付けたユニークなキリム。
もう一枚、ペアで見つかりましたが、そちらはこのベレケット模様のジジムの所に細い縞模様+S字のフックが入ります。
チフカナットの可能性も僅かにありますが、模様が違うので、その可能性は低いと思います。
そして、このままの状態で使われていたと思われます。
使われたと言っても、一時的に何かしらの用途で使っただけ、日常的に使っていた物ではありません。
使用感の無い新品の様な状態です。

真ん中に模様の無いキリムで、ラクダのキリムはフェティエにあります。
チフカナットならば、ハタイにラクダのキリムがあり、彼らの一部がマラティアに移り住んでいる事から、そのスタイルが伝わった可能性はあります。
また、これとは幅も長さも違いますが、瓜二つのチュアルがあるので、この長さのキリムが必要となった時に、チュアルからヒントを得て制作したのだと思います。

やはり醍醐味はラクダの部分。
ラクダの毛の色の違いによる織りムラの他に、意図的なアクセントも付けられており、何かしらこの無地の部分を意識しています。
キリムに使うラクダは首回りやお腹のやわらかい毛だけ、相当な分量が費用になったと思われますが、この時代に手に入れる事が出来たとすれば、シナン方面だと思います。

ラクダの毛は保温性があるだけでなく、暑い気候に適応する為、通気性に優れており、それでいて柔らかいので、キリムや絨毯の素材として優れています。
ただ染色が難しいため、トルコでは無染色で使う事が殆ど。
経糸も一部ウールを混ぜてあるものの、殆どラクダです。
勿論、赤い部分は天然色。
黒い部分は何かしら合成したと思いますが、安易に化学的な物を購入して使うとは考え難い。
そんな事をするのなら、苦労してラクダの毛を手に入れるより、ウールを茶色に染めれば簡単に制作できます。
何かしらラクダに意味があるのだと思います。

その幅、長さといい、ランナーにするのにピッタリの大きさで、かつ、やや厚手で耐久性もありますから、本物のランナーとして織られたキリムより優れているような気がします。
なお、別の一枚、これよりも装飾性の控えめな方は、自家消費します。




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