キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
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S307 マニサ・キリム

産地 マニサ MANISA KILIM
年代 1960年頃
大きさ 120*104〜109cm
価格 38,000円


このソフラもよりやや大きめサイズで、用途は定かでありません。
これは少し使われていた物のようで、上寄りのジジムに所々擦れが見られます。
もし、踏み込んで使っていたのであれば、もう少し広範囲に広がります。
しかし、擦り切れは小さく点在している割に、ベースのキリムに擦れた様子がありません。
この上に家具でも置いていたのでしょうか?
これもオールドのキリムならではと、寛容して頂ければ幸いです。
(その分、価格にも反映させています。)

お勧めの点は、このモデルには数少ない小さなサイズである事。
このドラゴン模様ジジムは、他の縞模様キリムと比べて色の組み合わせが変わっており、割と人気のあるアイテムですが、大き目サイズですら数が出てきません。
過去に一度だけ小さなサイズを掲載した記憶がありますが、それ以降で見つけたのはこれが最後。
果たして、今、見つかったとして、幾らの価格になるのか想像すらつきません。

次に、綺麗な縞模様をご覧下さい。
他にも縞模様のキリムはいくらでもありますが、なぜかこれは見栄えします。
いろんな理由がある内、一つには色そのものの魅力だと思います。
このキリムもアンタルヤに送られて、当地で洗ってアンタルヤの太陽光の下で日干しされました。
普通ならばもっと色が抜けてしまうものなのに、これはかなり元の色を留めています。
断定はできないものの、退色しない赤、そして、青色は天然色かもしれません。
藍色は何度も染める事で深い色合いが出ますが、末期にはそこまでの手を掛ける事が出来ません。
表現は適切でありませんが、失敗した藍染に見られる色に似ています。

元々、マニサは遊牧民系キリムの要素が残る地域、色の組み合わせは彼らならではの妙があります。
下側から織り始めていったものと思います。
そして、いよいよ終わりに差し掛かって、気分が乗ってきたのでしょうか、上端の幅広のオレンジ色の縞の下、細く黒い縞模様は波打つように不規則に織り込んであり、お陰でフィニッシュの上端が躍るような格好になっています。
自家消費とは言え、この縞模様キリムでは均等に織り進めるしかなく、ある意味、このキリム上で唯一の自己表現の場所として、何かしら作為を込めているのでしょう。
これも含めて、気に入って頂ければ幸いです。
見た目の通り、引き締まった織り地をしており、強度は十分にあります。




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