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S013 ベルガマ・キリム |
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ベルガマのチュァルを開いたキリム。 元々は、ランナー状の長いキリムとして織られ、二つ折りして袋にしていましたが、今では袋のキリムに用途が無いので、大抵が2枚のキリムに切り分けられます。 いつもこの手のベルガマには何かしらのジジム又はスマックが織り込まれますが、本来これらは袋の強度を上げる為のものが、次第に装飾性を意識するようになってきました。 縞のキリムを織る都合上、波やS字が好まれますが、これは傘の様な模様、嫁入りの際の象徴的な飾りである「イヤリング」をモチーフにしたジジムが過密に入ったタイプ。 普通、このジジムは一色、それも暗めの色が使われますが、これはかなり華美な色合い。 その上、イヤリングの隙間には小さく目の模様を置いて、これまた様々な配色。 緑一つ取ってもいろいろな緑色が見られる等、このタイプのベルガマとしては珍しいくらい色彩豊かに織られています。 経糸にも三種類の色糸が使われているのは、何か訳があっての事でしょう。 画像をご覧頂ければお分かりの様に、青と緑の縞には天然色が使われているので、応分の年数のあるキリム、ベルガマらしい柔らかいウールのキリム地です。 |
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