キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
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クッションカバーも取り扱っています。
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S238 ムット・キリム

産地 ムット MUT KILIM
年代 1965年頃
大きさ 122*71cm
価格 ご売約済み ありがとうございます


先にご紹介したチュアル(S237)の裏面。
元々、使用感の無いキリムだったので、裏面も綺麗です。
ただ、真ん中より上の部分でキリムに凹凸が出来ます。
この部分の緯糸が柔らかいせいなのかもしれません。
見え易いように別角度でも撮影しています。
この画像では、自宅にあるキリムの下に置いて、長期間プレスしたので少し改善しています。
反面、ご使用になっているともう少し膨らんでくる可能性があります。
ただ、それを差し引いてもこの裏面のキリムはオールウールであり、柔らかい感触。
最後の画像は裏側の様子、丁度経糸を継いでありましたので、どんな経糸なのかが見て取れると思います。

いずれにしても、この凹凸を直そうと思えば、イスタンブルで20ドル程度支払って腕利きのストレッチ職人に、一週間位掛けて整形して貰えばかなり改善するでしょう。
ただ、整形後、時間の経過と共に少しずつ元に戻る傾向があり、価格に見合いません。
また、当初、房止めしていましたが、コーナーが捲れ上がるので三つ折りに変更しています。

※表面(S237)と一緒に購入頂ける方を優先しますので、しばらくの間はご予約とさせて下さい。 → ご予約あり(12月23日)


【直し方】
〇切れた(切った)ところ
「材料」

経糸の太さに合う糸が良いですが、販売されていませんから、
一般的な縫い糸を何本か重ねて下さい。
羊毛でなくても、綿糸で十分です。

細い針は途中で折れるかもしれず、太ければ目を通りません。
糸の太さにも応じて、加減して下さい。
針先は尖っている方が作業し易く、クロスステッチ用針のように
先が丸いものは不向きです。
〇糸を通したところ   →→→   →→→   →→→   →→→















〇糸の流れ

1)通した糸が抜けない様に、最初と最後は折り返します。
2)経糸が切れた部分の隣の列から、針を入れます。
3)折り返しポイントが滑らかになるように、隣の列に移る時は、
 斜めに針を通します。
4)そのまま列に通します。
5)摘まんでいる部分が、経糸が切れたところです。
6)この状態↑になったら、摘まんでいる糸が見えなくなるまで、
 下側の糸を引っ張って慣らします。
7)折り返して隣の列に、斜めに針を入れます。
 (画像では6と7を同時にしています。)
8)少し進めます。

今回は右上から左下に進めましたが、右下から左上、左上から右下、
左下から右上、手が動かし易い方向に進めて下さい。
〇糸が通ったところ
9)糸を引っ張って、周囲と同じ位の張りにします。
10)穴の隙間が見えなくなるように、生地が均等になるように、
 針先で緯糸を動かして慣らします。
11)糸を切る時は、糸端を強めに引っ張って落とします。
 そうすれば、切り口が自然に中に入ります。
 遠慮して出ている(見えている)部分だけを切れば、切り口が表に
 残ります。
〇ポコポコ部分
ポコポコは、踏んで当たれば、擦れて、いずれ落ちます。
擦り切れても、経糸は繋がっていますし、上下左右から力が加わって
いますので、簡単に穴は開きません。
だからと言って、切り取りはいけません。
落ちるのを自然に任せて下さい。

それでも、少しでも刺激が少ない方が長持ちしますので、表側にあれば、
裏側に回した方が良いと思います。
裏側であればそのままで。
表に出ない程度に目の間に押し込むか、織り目が緩ければ、針で
緯糸を左右に動かして調整します。
今回は、力がいるだけで、効果は薄いと思います。
ちなみに、現状がこのキリム程度でしたら、チュアルの背面としては珍しく
なく、一般的なキリムでも程度の差はあっても見られるものです。
ご指摘の場所が違うようであれば、お手数ですが、画像を添えてお問い合わせ下さい。



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