キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
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S243 ムット・チュアル

産地 ムット MUT CUVAL
年代 1960年頃
大きさ 126*69cm
価格 ご売約済み ありがとうございます


袋のままのムット。
これは数年前に見つけたものです。
何処にもダメージが無く、コロンも元のままに残るので、チュアルのサンプルとしても面白いと思い、袋のままでご紹介します。
グレード的にはノーマルタイプと高品質タイプの間位になると思われます。

ご覧の通りの白地のタイプで綺麗なまま、短期間使用してからしまっておかれたものと思います。
一目見ただけで、装飾性に富んだ細かい仕事ぶりが見て取れます。
4本のジジムベルトには、2タイプの菱形模様が交互に織り込まれています。
そしてその背面は、赤黒い色合い、深い紫色が混ざっているように見えます。
染めむらの中に赤が所々見える事から、赤い糸を何かで上染めしたものだと思います。
上2本のベルトはピンクとの混合、そもそもピンクは自分らしさ、女らしさの意思表示。
よく見ると色合いやジジムは段毎に異なり、この織り手が表現しようとした世界観が垣間見られます。
彼らの宗教観を基に考えると、下の段の混沌とした世界の中から生命が創造され、それが最盛期を迎え、やがて老いて神様の下で静かに眠りにつくといった具合。

また、ムットのコロンは白黒2色と決まっていますが、これは色彩が混ざっており、装飾性の高さが目に付きます。
袋の内側は画像の通り、ブラウン側に小麦粉類が付いた跡があります。
チュアルの裏面には、かなり頻繁に見られるものです。
裏面に返してしばらく太陽に充て、叩いてみたところ、固着しているので取れませんでしたが、このままで何も問題ありません。




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