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S246 ムット・キリム |
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ムットのチュアルの表面。 数年前、この状態で見つかりました。 その華美な装飾を改めてよく見てみると、アダナに近い遊牧民によって制作されたものではないかと思えてきました。 周知のように、トロス山脈はアナトリア南岸に伸びており、その山脈沿いの地域がほぼムット。 アダナ地方でトロスは内陸部に入り込んだ奥の地、その麓には放牧に適したエリアが広がり、トロスと総称される遊牧民がいる事でも知られている事から、これはトロスの遊牧民と何らかの繋がりがあった人達によって制作されたものではないかと考えます。 一番の理由は、この大きな羊の角模様。 アダナの遊牧民ジジムは、これと同じ大きな羊の角を好んで織り込みます。 また、上から2段目のジジムはマラシュ方面で用いられる星模様とそっくり。 何らかの影響でこれらの伝統文化が融合しているようです。 ただ、いわゆるムットのチュアルという範疇を超える物ではありません。 ジジム背面にの赤地には鋭角なギザギザ模様も付けられていて、これはアダナ寄りのムットの薄手のキリムにしばしば見られる格好です。 アダナ方面の影響を多分に受けたムットというのが今の見解です。 ムットの中では最も品質に優れ、応分の年代があるので茜の赤色が使われています。 |
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