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S235 ヤムット・チュアル |
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イラン経由で買い付けたトルクメニスタンはヤムットの袋。 トルコのチュアルをイラン語では発音し易いジュワルと呼びます。 それはさておき、現状はほぼ洗っただけ。 袋表には小さな損傷があり、クリーニングに出す際、洗い場の方で損傷が広がらない様に繕ってくれたものの名残が見えます。 この説明を書くに際して確かめようと、少し取り除きましたが、本当に小さな穴でした。 裏面にはご覧の通りのダメージがあり、経糸がむき出しの部分は、修理途中です。 テヘランの仲介人経由で修理を依頼したところ、数日後に修理できないと返却してきました。 推察するに、トルクメンは目が細かいのを深く考えなかったのか、実際に修理を始めて、修理代金が割に合わないと悟ったのでしょう。 他にも修理人はいましたが、本体価格と変わらない位の修理代金を要求されるため却下。 ともあれ、経糸の一部を作る所だけはダダでしてもらえた恰好、このままで販売するのなら少し得したと考えましょう。 色彩は全て天然染料。 濃淡と触媒の違いによる茜由来の赤系統と、インディゴによる青〜濃紺と深緑。 本来ある上端のタッセルは使用により失われ、細っています。 袋の内側は太陽光に当たっていないので、濃いまま。 この袋は運搬に使う際に擦れ合う事で裏面の損傷は大きめですが、表面だけなら状態も上々。 袋の内側に織り糸が残されていますから、これを使って修理することも出来ますし、最悪、表面を修理して裏面を取り除けば完璧な一枚のパネルが出来上がります。 もしくは、裏面は残したまま袋を開けば一枚の大きめセッヂャーデの赤いキリムになり、壁掛けとして使う手もあります。 |
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