キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
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S326 バルーチ・ヤストック

産地 バルーチ BALOCHI
年代 1945年頃
大きさ 78*39cm
価格 35,000円


バルーチのヤストック。
テヘランの業者さんの仲介で買い取りました。
イラン東部、アフガニスタンの国境近くで制作されたものと思います。

バルーチらしいスザニを使った連続模様の他に、何処か見覚えのあるジジムが入っています。
そう、バクティアリの袋物、ヘイベや塩袋とよく似たジジムです。
ただ、普段見かけるバルーチの袋物とは少し趣が異なり、頭の中にある図案を頼りに織り進めたような、大らかな様子。

実際、画像だけで選んだ私も、粗雑なキリムかもしれないと思っていました。
ところが、実際に届いた物を触ると柔らかく、何か良いものの気配。
それを確かめる為にも、洗ってみました。
裏面が真っ白なので、色移りが生じるかもと危惧しましたが、結果は全く問題なし。
洗い上がりは更に柔らかさを増し、色合いがハッキリ見て取れるようになりました。

バルーチ独特の深緑は、極一部に緑のままで残っている所があり、インディゴで上染めの際に糸で縛ったところが、こうして見えているのだと思います。
えんじ色、藍色等どれも、付近に自生している草木を使って染めたのでしょう。

また、キリムが柔らかくこなれているのは、年代を経ているだけでなく、ウールの性質だと思います。
子羊の毛なのか、ウールそのものが柔らかいと感じます。
裏面の白いキリムは、オマケです。
袋を裏返したところ、下部に縫合したような縫い目があり、袋表とは別々に制作されたものかもしれません。
ですから、裏側を取り除くのは容易ですが、横のかがり糸も取り除かなくてはなりません。
ジジムの表面に多少の擦れこそあれ、表面の状態は非常に良く、裏面のキリムはこのままの方が良いような気がします。
何に使ったのかは分かりませんが、小振りなサイズなので、穀物の収納というより他の用途があったのでしょう。




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