キリムの店*キリムアートアトリエ |
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S326 バルーチ・ヤストック |
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バルーチのヤストック。 テヘランの業者さんの仲介で買い取りました。 イラン東部、アフガニスタンの国境近くで制作されたものと思います。 バルーチらしいスザニを使った連続模様の他に、何処か見覚えのあるジジムが入っています。 そう、バクティアリの袋物、ヘイベや塩袋とよく似たジジムです。 ただ、普段見かけるバルーチの袋物とは少し趣が異なり、頭の中にある図案を頼りに織り進めたような、大らかな様子。 実際、画像だけで選んだ私も、粗雑なキリムかもしれないと思っていました。 ところが、実際に届いた物を触ると柔らかく、何か良いものの気配。 それを確かめる為にも、洗ってみました。 裏面が真っ白なので、色移りが生じるかもと危惧しましたが、結果は全く問題なし。 洗い上がりは更に柔らかさを増し、色合いがハッキリ見て取れるようになりました。 バルーチ独特の深緑は、極一部に緑のままで残っている所があり、インディゴで上染めの際に糸で縛ったところが、こうして見えているのだと思います。 えんじ色、藍色等どれも、付近に自生している草木を使って染めたのでしょう。 また、キリムが柔らかくこなれているのは、年代を経ているだけでなく、ウールの性質だと思います。 子羊の毛なのか、ウールそのものが柔らかいと感じます。 裏面の白いキリムは、オマケです。 袋を裏返したところ、下部に縫合したような縫い目があり、袋表とは別々に制作されたものかもしれません。 ですから、裏側を取り除くのは容易ですが、横のかがり糸も取り除かなくてはなりません。 ジジムの表面に多少の擦れこそあれ、表面の状態は非常に良く、裏面のキリムはこのままの方が良いような気がします。 何に使ったのかは分かりませんが、小振りなサイズなので、穀物の収納というより他の用途があったのでしょう。 |
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