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シブリヒサル |
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最近では中々見つからないキリムが見付かりました。 一目見て何処の産がお分かりの方はかなりのキリム通。 実はこれ、エスキシェヒル県シブリヒサル市のキリム。 そう、鳥人エリベリンデ模様でお馴染みのあのシブリヒサルです。 大抵はチフカナットで織られ、三メダリオン模様を構成しています。 これは、フィールドそのものが仕切られたシワス風のメダリオンを使い、三メダリオン模様を一枚物のキリムで織り上げています。 幅広のキリムを織る事が難しかったシブリヒサルでは、エニクリ(継ぎ足し)キリムにする等さまざまなアレンジが見られます。 この大きさ(幅)は、チフカナットのキリムを織る機材で出来る最大の幅、一枚物のキリムにするため、両端は櫛模様のボーダーだけで終わらせています。 セールスポイントは、その美しいフィールドデザイン。 遠目には、比較的直線的なジグザグラインが描かれていますが、近くで見れば緩やかにはらんだ線が見て取れます。 この線こそがキリムを美しく魅せる線、手織りのキリムらしさが最も良く現れている所です。 マラティア等はこのフィールドの境界線に色糸を入れて境目を美しく魅せる工夫をしていますが、このシブリヒサルでは四・五本の別の緯糸でスリットを埋める珍しい仕事が見て取れます。 幸か不幸か上下のボーダーは使用によって浸食されていたので、クッションカバーに加工する事にしましたが、本体部分はほとんど無傷、上下の織り込みの中にシンプルな波模様のボーダーが残り、キリムとして再生することも容易なくらいの上物です。 推定年代が75~80年程度と古く、青紫色を除き全てが天然色。 シブリヒサルには珍しいくらい良質な手紡ぎ糸が使われ、柔らかいキリムの肌触りはもっと古い時代の伝統の業が息付いていると感じます。 流石に最近の価格高騰で少し割高にはなりますが、40cm換算で4,000円程度と、一枚の古いシブリヒサルからのキリムとしては割安な価格にしています。 また、今回から内側の当て布にローズ系の赤い丈夫な素材を使い、高級感を出しています。 スリットから僅かに覗くローズレッドがキュートです。 裏面のコットン地はいつも通りの上物ですが、このコットン地が値上がりした上に何処も在庫になく、探し出すのに二か月以上もかかりました。 大半の加工メーカーでは、安いナイロン繊維を使うようになっています。 トルコ国内の景気がそこそこに良く、人件費も値上がりし、制作費にかつての二倍以上の経費がかかっていますので、この価格は致し方ありません。 (旧作は非常に安価なままですから、そちらが結構狙い目ではあります。) |
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