キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
クッションカバーも取り扱っています。
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よくあるお問い合わせ1

Q: 天然染料は退色しないのですか?
A: 退色しないことはありませんが、化学染料ほど著しい退色はありません。
天然染料であっても色あせは起こります。
ただ、その減退の度合いが化学染料と比べて極めて遅いのです。
「100年前のものなら安心!?」と思いますが、化学染料であっても天然染料と謳われるご時世です。
年代でさえ信用にはなりません。
ここに至っては、自分の目を養うしかありません。 

Q: このキリムは天然色ですか?
A: オールドキリムで全て天然色というものは、無色の物を除きほとんど存在しません。
その解説に染料について特別な記載がないという事は、化学染料であると考えて頂いた方が無難です。
一方でオールドキリムは総じて天然色という「上手なセールス」をする者もあって、私の扱っているキリムのみ「化学染料」の悪い品物であり、そのセールストークの効いたキリムが「天然色」と勘違いされるケースがあるので、特に触れない事にしています。
ただ、私達の身の回りのほとんどが化学染料であり、当然の事としてキリムにも使われているだけであって、何ら悪い物ではありません。

Q: 天然染料をどうやって見分けますか?
A: 最低限、表面と裏面を見比べて、退色度合いが同じであるか否か確認しましょう。
化学染料のものは、表面がひどく退色して裏面が色濃く残っています。
この程度は容易に判別できるので、裏面だけを太陽光に当てて表面と同じように退色させていますから、よほどいい加減な扱いをしている店の商品以外ではあまり参考になりません。
天然染料であっても、片面だけを使用した場合は、色の退色程度が違いますが、化学染料ほど著しい違いはありません。
(希に、退色しやすい天然色、退色しにくい新しい化学染料もあります。)
一番の方法は、本物の天然染料をたくさん見て、天然色の特徴を覚えることです。
ただし、何十年と経験のある卸屋でも、天然か化学染料か明確に区別できないものもあります。
下手な天然染料より化学染料の方が綺麗なことだってありますので、どちらがは良いとは言い切れません。

Q: 80年くらい前のオールドキリムは天然染料ですか?
A: ほとんどが天然染料で、一部化学染料が使われていると思われます。
100年くらい前に化学染料がトルコに入ってきたということは、100年前のものでも化学染料が使われた可能性があるということです。
皆様が予想されている以上に古くから化学染料が広く使われています。

Q: このようなキリムが、100〜120年くらい前のアンティーク、すべて天然染料として安く販売されています。 お買得だと思うのですがどうでしょう?
A: このキリムを綺麗に修理するには、一流の職人に依頼しなければならず、きちんとした修理代金は、少なくても1000ドル必要です。
安く仕上げようとすれば、500ドル程度の荒い修理もありますが、シャルキョイには馴染みません。
また、このシャルキョイのミフラブは緑がかった青色が使われていますが、100年以上前のものは、決まって濃い緑色です。
90年くらいのものと仮定して、その金額が魅力的と思われるなら、購入されても良いかもしれません。

Q: 同じようなミフラブキリムが、半額以下で売られているのを見つけました。安いと思うのですが・・・?
A: そのお店の説明が、間違いなく信用できるものでしたらどうぞお買い求め下さい。
失敗しない為に・・・  キリムの相場は、カイセリでもイスタンブルでもほとんど同じです。
その○○万円という価格は、現地の買い取り価格よりも安いお値段です。
もし、それが本物であると仮定すれば、その売り主さんは、他の店に持っていけばたやすく高価で売れるのに、わざわざ安いお店を選んで売ったことになります。
それとも、このキリムはそのお値段相当の価値しかないものなので、安値で売られたと考えるか、どちらが正しいかご判断いただければよろしいかと存じます。
なお、あるお店が閉店したので安く放出したという作り話はとてもよくあります。
もしそれらが本当なら、とっくにトルコからキリム・絨毯屋はなくなっているでしょう。

Q: イスタンブルダイレクトの商品は、きちんと修理して頂けるのでしょうか?以前、他の店で痛い目に遭ったので少し心配です。
A: もちろん、すべての商品について、修理専門の職人さんにきちんとした修理を依頼しています。
古いウールを使った特別な修理(通常の倍価)も選択できます。
依頼した修理ができていないものは、お客様にお断りして、返品したこともあります。
古いキリムには、よく古い時代の修理がそのまま残されていますが、私の所では下手な古い修理は交換します。
古いキリムの元々の状態は、未修理でなければどれほど状態が良いものか把握できませんので、修理していないものの方が安心で、反対に修理されたキリムの方が心配です。  

Q: 「アナトリアン・キリムズ1と2」の解説で、産地が間違っているところがあるとか。正誤表など、頂くわけにはいかないでしょうか?
A: トルコには、およそ67県、580の郡があります。
その中で、キリムの産地として名前が出てくる物は30から40県程度です。
では他の県ではキリムが織られていなかったのかといえは、そうではなく、他の地域と同様にたくさんのキリムが織られていました。
ただその数量が少なかったとか、近代化に伴い早くその伝統が消滅したり、テロリズムにより東部の人達は強制移住させられたなど、私も知らないたくさんの複合要因により、現在使用されている地名に絞られたものと推察しています。
例えば、シワスと標記されているものは、「シワスデザイン」のキリムの為、シワス近郊で織られたものと考えられるという程度の理由付けで産地は決められ、他の県で織られていても、シワスと称されます。
また、この産地名付けは、個人の見識による所が大きく、誤った情報で認識していれば、訂正されることなくそのまま掲載されます。
アナトリアン・キリムズの原盤は古く、当時としてはふさわしい地名だったのかもしれませんが、復刻版の為、情報通信が発達した現代から見れば、「ふさわしくない地名」が散見されます。
このことは、アナトリアン・キリムズだけでなく、数多くの書籍で共通していることです。
トルコ文化省の方やその研究グループでは、トルコ文化省刊行による正式なガイドブックを発行するべく準備を進めていますが、なかなかうまく進行していません。
彼らと話していても、産地の決定方法というのがいかにもトルコらしく、一応の協議はありますが、最後には長老の一声で決まります。
たとえ違っていても、アナトリアのキリムには相違ないので、見る者が違うと思えばそう判断してくれればいい、ただ研究グループとしての見解を示せればよいそうです。
ですから、地名の違いはあって当然、それがトルコらしいものなんだそうです。
正誤表については、私が作成すべきではないと心得ますので、ご理解ください。
ただ、アナトリアン・キリムズ2をチラリと見て、こればどうも変と思ったのは、
 114 AYDIN → HELVACI
 185 MALATYA → BAYBURT
 192 SIVAS → BAYBURT
などです。

Q: キリムから漢方薬のような匂いがするのですが、これは染料によるものですか?
A: 扱っているキリムは、未使用品を含めて全てクリーニングを しています。
洗濯糊はほとんど使っていないので、ウールの匂いだと考えられます。
(キリムの状態やお好みによって、洗濯糊を使うことがあります。)
使い古したものは、匂いもある程度抜けていますが、これはほとんど未使用なので、余計にウールの匂いがするのだと思います。
こちらは古いキリムですから、染料の匂いはあり得ません。
他店様のキリムについては存じませんが、自然に洗っただけのキリム、特に使用感のないキリムはウールの匂いがします。
薬品を使って洗えば、簡単に色もマイルドになり、匂いも消えますが、その後はウールが痛んでしまいますので、私は使いません。
検品と天日干しの時点では目立つような匂いはしませんでしたから、 梅雨の湿度のせいではないでしょうか。
(7月8日にご質問頂きました。)
お天気の良い日にカラッと乾かして頂ければ、軽減すると思います。
それから、手芸品や小間物等から甘いコロンのような匂いが する事があります。
これは、素材自体に練り込んであったり、仕上げに吹きかけたり、匂いが付いた包装紙からの移り香であったりします。
以前、現地で買い求めた小物用のビニール袋全て(多数種)から 「外国の匂い」が漂っています。
現地では、商品自体からの匂いについても問題視されていませんので、この点は慣習化しているようです。

Q: どうして珍しいキリムをたくさん扱っているの?
これが普通だと思います。
ただ、自分が好きな物、美しいキリムを集めている点が他と少し違います。
一般店では、人件費・広告宣伝・維持費等の経費が毎日発生していますから、維持管理費を上乗せして、原価の何倍もする価格で販売しなければなりません。
そうすると、本来安価な品物まで結構割高にならざるを得ず、高価なキリムでは言うに及ばず。
販売店はギャラリーではありませんから、看板となるような「魅せる」キリム、売れもしない高価な品物に手を出すよりは、お金儲けの為の売れるキリムが必要とされ、芸術性云々よりか「安ければ/売れれば良い」という事になります。
私の様に、「今月は暇で良かったな〜。」ではお店が潰れてしまいます。
それより不思議でならない事があります。
それはキリムの修理です。
オールドのキリムは、例え未使用品であってもメンテナンスが必要であり、国内に於いて最終の点検・修理が必須です。
イスタンブルから出荷前に私が直接検品していても、届いた品物に輸送中に生じた解れが見られるのは当たり前、どれもこれも手を加えなければなりません。
そのような管理なしに「売る事」だけに専念するのは、私の常識からは考えられません。

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