キリムの店*キリムアートアトリエ |
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織られた当時の美しい天然色を持つレイハンル。 初めてこのキリムを見せてもらった時、少し汚れていた事等もあって、余り魅力を感じられず、念入りに調べる事はせず、即座に「要らない。」と断りました。 長くこの仕事をしていて、最初の印象がほぼ間違いがなく、いくら値引きしてくれても要らないものは要らないからです。 しかし、後から壁飾りのループが気になって、もしやと思い、もう一度確認する事に。 普通、キリムを飾る為のループは裏面に付けられ、表面を見せるように飾られています。 しかしこれは、ループが表面に付けられ、裏面を見せるように飾られていた為、裏面がほんのり落ち着いた色彩になっていたのです。 どうやら、最初はこの裏面を見て今ひとつと思ったのかもしれません。 いくらレイハンルと言えど、シャルキョイばりに両面が等しくは無く、当然、表面の方が綺麗に見えるように出来ています。 1つ疑念が払拭されると、案外良いかも?!と思えてきます。 散々とケチを付けて値切り倒したキリムですが、手に入れてから自分で洗って見ると、掲載画像の様な美しい色彩が現れました。 裏面を飾っていてくれたお陰で少し濃厚な色彩の表面は、当時の色彩を良く残しています。 掲載画像は太陽光の降り注ぐ環境下なので、実際に室内でご覧になるともう少し落ち着いた感じに見える筈ですが、色合いは概ね掲載画像の通りです。 ループの付いていた部分等各所に小さくダメージが残ったままですが、これは現状渡しになります。 今後敷物として使う用途は無く、飾りとして使うのであれば許容できる程度ですから、修理して価格が高くなるのを避ける為です。 小さな修理でも、それが古いレイハンルともなれば下手な修理では意味がなく、キリムの原価ほども掛かってしまいます。 お勧めの点は、全ての色彩が美しい中、何と言っても緑色。 半端なく色むらが現れていますが、このキリムではそれを景色として取り込んであります。 他にも古いキリムの黄色やアプリコットは絶妙、表示年代は少し遠慮したもので、もっと古いキリムの様に思います。 なお、上端部は房の編み込みのために少し皺がよっています。 キリムとして販売する時は止む無く房を落としますが、これはこのままで置いておくのが一番好ましく、作品の一部として鑑賞下さい。 |
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