キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
クッションカバーも取り扱っています。
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9/16
フラグメント「アンティーク・ジャジム
テヘランのバザールに数枚のガジャリが持ち込まれた際に画像が届き、一枚だけ買い取りました。
以前、糸としてジャジムを買い付けた事がヒントになったのでしょう。
もう一枚、とても美しい色合いものが欲しかったのですが、模様がとても単調なので止めましたが、分割すれば単調さも半減されるのに後で気が付き後悔。
この手のものは、欲しい業者があるらしく、テヘランのバザールに持ち込まれると、飛ぶように売れていくと、仲介の方も驚いたと言っていました。

ともあれ、これがオリジナルの姿で残る唯一のジャジム。
元々、風呂敷の様に何かをくるんで使うらしく、ジャジムの中からキリムが出てくる事も珍しくなく、私には、キリムよりジャジムの方が欲しい事さえあります。
イランの方々にはありふれた物過ぎて、受けが良くないのか、当時、それ程人気が高いものではありませんでした。
ただ、これがイスタンブルに渡ると結構な金額で売られているので、需要はあります。
ガジャリ特有の強い糸で織られているので、保管はあまり神経質になる必要もありません。
何かあっても、水の中に放り込んで洗う事も出来ます。
なお、補修の際の当て布には、使い古したスラックスの様なこなれて柔らかくなった布で良く、特別なものを買い求める必要はありません。
9/ 9 フラグメント「アンティーク・ジャジム
かつて修理糸として買い付けたものです。
10年近く前、アンティークが毎週のように売れていた頃、どうしても古い天然色の糸が欲しかったので頼んで取り寄せました。
残念ながら、昨今、古いキリムも人気がなくなり、取って置いたこのジャジムの出番がなさそうなので、販売する事にしました。
これと他の小さな端切れとセットで100ドルも支払いましたが、ほぼこれの額です。
少し高く買いました。
トルコでもイランでも世界共通で、こちらから買いに行くと価格が高くなり、向こうから売りに来た場合は安くなります。
高く買っていますが、持ち帰って洗う所まで自分で行い、余計な経費は掛けていません。
今では、反対にこの位古いジャジムは手に入り難いので、それはそれで良かったのかもしれません。
色を愛でる事ができる数少ないジャジムです。
9/ 2 フラグメント「アンティーク・ジャジム」3枚
イランから買い付けたジャジム。
最初からこれを探していたのではありません。
トルコで入手が難しくなったキリムの修理糸が物価の安いイランで手に入らないかと?と、かねてよりテヘランの業者に尋ねていました。
するとある日、これはどうかと画像が送られてきたので、そのまま買い付けた次第。
生憎ガジャリの糸は豊富に持っているので、糸としては足りています。
ただ、これならバラして販売できると考え、自分で洗うと、予想通り破損は大した事ありません。
それどころか、洗って綺麗になると、美しい天然色が良く見えてきました。
オマケにこれは仕事が細かいので、小さな模様ですがクッキリ浮かび上がります。
薄くて軽いので何処にでも飾れ、長いものは適当にカットして使えます。
針仕事の得意な方は、いろいろな形にチャレンジしてみて下さい。
8/26 オールドM6「シャワック・ガジャリ
マラティアで買い付けたガジャリの2タイプ目。
これは巻物のようになっていたので、好きなサイズに加工できます。
但し、加工賃が少々必要。
マラティアのボスとも相談して一番使い勝手の良さそうなこのサイズにすると、丁度半分位になります。
価格は、キリの良い3万円と考えましたが、まとめ買いしてある分を少しでも価格に反映させる事にしました。
安価なチュアル程度の価格ですが、このサイズなら、敷く事も壁から掛ける事も出来ます。
このサイズでこの低価格はマラティア仕入れならでは。

なお、元の長さが15mですから、これと同じタイプがもう一枚とれた筈ですが、届いたのはこの一枚のみ。
理由が分かりませんから、ストックしてあるカイセリを次回訪問して見てみようと思っていますが、航空機が運休しているのでどうにもなりません。
8/19 オールドM6「シャワック・ガジャリ
マラティアを訪問した際、複数枚のガジャリがあり、まとめて買うと安くすると言われ、物は試しと買ってみました。
届いたものを撮影して、どの順番で掲載するかと考えた時、色の違いを理解して頂くために一番古い方、小さなカットから掲載する事にしました。
全部で4タイプあります。
こちらは、他に何枚か切ってありますが、何かの手違いで今回は届いていません。
ざっと出来上がりを見た時、房止めしてあるのはこの一枚だけだったと思います。
加工賃の方が高くなると販売価格にも反映させなければならず、房止めはこの一枚のみとし、他は折り返す等して経費を節減しています。
本当は全て房止めの筈でしたが、日給払いしている職人さんへの支払いが嵩むので、手を抜かれたようです。

以降掲載のものは年代が少し若くなる半面、経年劣化等がないのでサイズが大きくなります。
大きいものほど面積比では安価ですが、余り年代が無いのと、大き過ぎる傾向にあります。
いずれも安価な価格ですから、お好みのものをお探し下さい。
8/12 フラグメント「ヘルキ
ヘルキのスマックチュアル。
カイセリの旧市街地、絨毯屋がまだ残る唯一とも言える通りを歩いていると、3代目で顔の広い友人にはあちらこちらから声がかかります。
そこで、知り合いの店に勝手に入ると、店主を押し除けてお尻の下に隠してある物を物色、値段交渉までしてくれます。
トルコではこう言う場合、交渉役が結構な上前を撥ねます。
ただ、私の場合は友達として認められており、滞在期間の買い物の手伝いのお礼として100ドルを支払う事にしているので、本当に原価、しばしば自分で価格提示も行います。
さてこちら、肝心のお店にはもう商品そのものがありません。
どうやら、店のドアを開けたままにしているので、大事なものは鍵のかかった倉庫に入れるのが慣習のよう。
そこで出して貰ったのが、このチュアルと小さな絨毯。
どちらもボロでしたが、ドル高、リラ安も手伝ってかなり安い。
自分で洗えば、クリーニング代もかかりません。
幸運にも損傷は右端だけ、ここを避ければクッションカバーが作れ、凡そ70cm四方の大判になります。
ただ、背面が見えるのも面白いので、現状で、クッションカバーに加工するよりも少し安く販売してみる事にしました。
8/ 5 オールドM4「シャワック・ガジャリ
マラティアで同時に買い付けたシャワックのガジャリ、2枚目。
特徴的な房はありませんが、房になる部分を織り込んであるので、手間の違いで言えばこれの方が仕事量は多くなります。
せっかくキリムにしてあるのですから、これはこのまま敷物として使いましょう。

偶々ですが、これを買い付けた一年後にまた同じマラティアで何枚か模様の無いガジャリを買いました。
イランから届いた中にも少しありますので、今年の夏はガジャリの特集を開こうと思います。
7/29 オールドM4「シャワック・ガジャリ
マラティアで買い付けたシャワックのガジャリ。
シャワックのガジャリは、私も大好きです。
値段を尋ねてみましたが、案外高いので、互いに質問しました。
私からは「なぜこれは高いのか?」、「その価格なら買えない」と。
ボスからは、「私の店にはシャワックが沢山あるのに、なぜ、今回だけ興味があるのか?」と。
私の答えは、「模様の無い縞々のガジャリはいくら品質が良いと言っても、売り難い。」、「これにはユニークなデザインがある、だから面白い。」と答えました。
おそらくく、彼に取っては模様のあるなしはその時々のタイミング次第という事なのでしょう。
すると、もう一枚一緒に買ってくれるならトータルで50ドル値下げすると言うので、しぶしぶ買い取った次第。
シャワックは品筋が良いだけでなく、実用性を考えて制作されています。
必要が無いのにこのような飾りの房を作る事はありませんから、初めから飾る事を想定していたと考えられ、やはり吊るした時の見栄えの良さは他にないものがあります。
7/22 フラグメント「アンティーク・イニジェ
コンヤはイニジェのフラグメント。
初めて立ち寄った店で、安くするから買わないかと言われましたが、要らないと断りました。
でもその後、店内にあった他の物を何点か買うとそこそこの金額になったので、プレゼントだと言って譲ってくれました。
この方、トルコ人の割にナイーブな方で、暇な時は一人トルコのギターを奏でており、極力スレスから離れようとしている様子、道端で立ち話等をあまりしないので、知り合う機会がありませんでした。
偶々、道端でヤストックの良いものを見つけて値切ろうと乗り込んだ店でした。

さてこのキリム、貰ったのは良いけれど、結構重く、持ち帰るには重量オーバー。
仕方なく、知り合いの店に半年預かってもらい、次の訪問の際にカバンを空けておいてやっと持ち帰る事ができました。
それから暖かくなるのを待って、半日位浸け置き洗いすると、思ったより綺麗になり少し感動。
ただ、欲しい方を探すにしてもなかなか難しいと思い、ほとんどトルコでの原価レベルの価格にしています。
持ち帰った事やクリーニングの手間等を考えると、割に合いません。
これがカットされ、状態の良い部分だけになっていれば、高い価格になった可能性が高いです。
7/15 オールドL3「カルス・ガジャリ
マラティアで買い付けたカルスのガジャリ。
他の店もそうでしたが、マラティアに運ばれてくるキリム・絨毯はカルスが多いです。
地元の買い付け人は、ハッキャリやカルスによく行く様です。
それだけ地元にはキリムが無く、今なお、キリムが見つかるのがこれらの地域なのでしょう。
丁度、この隣に掲載しているベリタン(L174)を買い付けた人と同じ方から別の機会に買い取りました。

遠目に見ればワイドな縞模様キリムですが、近くで見ると櫛模様のパターンも見られ、4枚のキリムを縫合している糸も模様の一つと見る事も出来、独特のクルディシュ・ノットがワイルド感を演出しています。
本体のキリムと同じ糸、染料が使われているので完全な総草木染の天然色です。
7/ 8 SALE「シワス・ペルデ
シワスもしくはマラティアで織られたペルデ。
マラティアに行った際、一番仲良しの友人がこれはどうだと見せてくれました。
彼としては精いっぱい魅力的な価格でアピールしてきたと思います。
その価格は、クリーニングも何もなし、現状渡しと言ってきたからです。
ここで頑張って値切った所で僅かな金額、少しの利益も無ければ、今晩招待してくれるディナーの味にも影響します。
仕方がないので、少しだけ追加の作業をお願いして買い取りました。
以前、イスタンブルの卸屋で見つけた中盤サイズのペルデ、壊れたままで良いからいくらになるかと尋ねると、250ドル位と言われた記憶があります。
それは化学染料を用いラフに織られていて、このような伝統的なスタイルではありません。
ただ、想定外だったのはその重さ。
空輸したのか、持ち帰ったのか、記憶が定かでありませんが、カイセリまで運ぶのに苦労しました。
もし空輸していたなら、私の利益は数千円。
クリーニングの手間を考えると、ほぼ原価です。
6/24-26
&7/ 1
カイセリ・サルズ・クッションカバー
カイセリはサルズのクッションカバー。
低価格でありながら品質、年代共に十分なものがあります。
しばしは安いものはそれ相応のものとなりますが、これはずっと上のレベル。
使用されているウールは、悪いキリムのスカスカではなく、しっとりして目も詰まり、年代を経る事でこなれ、とても柔らかく、ほのかににぶい艶すら感じる良いキリムです。
低価格を実現できた理由は、キリムそのものを自分で買い、洗いに出して、そのまま工房に送って加工してもらった為です。
今は引き受けて貰えないイスタンブルで一番との評判の高かったアトリエのものです。

当然、買い取った時からこの色合い、長い年月をかけてゆっくり退色したものは、短期間で無理やり退色させたものとはマイルド感が違います。
敬遠されがちな黒ですら優しく、ブラウンっぽいところやほんのりなすび色っぽいところのムラが出ています。
長いキリムだったので、一番染めの濃い色合いが使われている所と薄い部分、その中間等があり、お好みでお選び下さい。
実物は画像よりもっと綺麗です。
色味が違って見えるのは、織の順目・逆目などの違いで光が反射しているためと思います。

7月1日は、チフカナットの半分、長いままを横に切ったものです。
40㎝角2枚分を1枚にした事になります。
普通のクッションカバーではあり得ない、ボーダーからメダリオンまでがスッポリ収まる構図。
サルズのキリムを楽しむには、ピッタリではないでしょうか。
かなり大きなサイズなので、中綿をたっぷり入れてソファーに、薄綿でベンチシートや車の後部座席に、枕等としてでご利用下さい。
柔らかい肌触りですから、肌の触れる場所に向いています。
たぶんこんな安価で良いキリムのクッションカバーは、二度と作れないと思います。
横方向に微妙に長いものがあり、その分だけ微妙に価格に反映しています。
6/17 オールドL5「フェティエ
広義な意味での縞模様キリムの仲間。
しかし、縞の部分にジジムではなく、小さなエリベリンデ模様が連続して入り、縞模様の補助線には波紋の様な山形模様。
しかも、その殆どが天然色。
フェティエの様な遊牧民系キリムでは天然色を使う伝統が長く残ったので、地元のディーラーにしてみれば当たり前の事であり、仮に、これらが全て化学染料でもそう価格は変わらなかったと思います。
そう考えると、天然色はお得です。
そこで、出来る限り値切りの交渉をした上で買い取りました。
元々フェティエに顔の聞く業者なので、この価格で提供出来ますが、普通に買うとこれより下のグレードでも10万円は下らない筈です。
6/10 オールドL5「フェティエ
フェティエの赤いキリム。
フェティエに限らず、西はベルガマから東はハッキャリまで、各地でそれぞれの無地のタイプがあります。
特にフェティエでは赤い無地のキリムを得意としており、有名なものでは馬やラクダ用のキリムです。
ただこれはプトラックのジジムが織り込まれているように、人が生活する事を想定しています。
あくまで推察ですが、このような赤いタイプで無地のものはハレの日のキリム、お祝い事のために用意された可能性が考えられます。
キリム屋界隈にいると、田舎からコンテナで送られてきたフェティエが50枚、100枚と到着し、実に様々なもの、縞模様キリムなのに中心部は無地で大きなサソリ模様があるもの等、まさに即席博物館のようになります。
いずれも使用によりかなりダメージを受けていますが、この赤いタイプが出てきた場合は概ね状態が良いので、やはり日常的に使っていたケースは少ないのではないかと推察します。
これもジジムに擦れ等は見られませんから、使用していたとしても極僅かな期間だと思います。
6/ 3 オールドL5「フェティエ
遊牧民らしさが滲み出たフェティエらしい作品。
これだけ色とりどりな色彩を用いながら、華美な様子になる事なく、統一感のある色彩。
キリムの制作に熟練した人が少し本気出したら、こんな立派なものが出来るんだなと思いました。
縞模様とジジムのパターンが全て頭の中にあり、どの引き出しを出すか、自由自在の腕前。
もしかすると若い娘さんなのかもしれませんが、とても習熟しているように見えます。
でもそんな熟練した人の筈なのに、縞模様はこのようにうねります。
時折、うねりの少ないものもありますが、どちらかと言えば、うねっているものの方が味わい深い。
織り手の腕が悪い言う人もありますが、そんな腕の悪い人がこんなに美しいものを作れるとは思えません。
むしろ、真っすぐに織り進めた方が楽なのではないでしょうか。
何らかの意味合いを込めてあると思われ、彼らの宗教/文化に由来するものなのかもしれません。
5/27 オールドL5「フェティエ
遊牧民系キリムの典型のようなフェティエ。
キリムの色柄は織り手の好みを反映しますが、実際に染色の工程を担当するのは家族でも主に男性の仕事です。
偶々、茜が豊富に手に入る地理的環境にあったか、この家族のものはいつも赤が多いのか、定かではありませんが、赤色に関しては自信があったのでしょう
普通は二番染めするので薄い部分が現れますが、ふんだんに使えたのか、これには濃い赤色ばかり。
それも、無染色の部分より染色した所の多いフェティエというのも珍しい。 
3種類程もある緑色は美しく、豊富な天然染料の素材を持ち合わせていた当時が偲ばれます。
5/20 オールドL5「フェティエ
これを見た時、いろいろなフェティエがあるものだなと思いました。
一見すると、派手な色合いのものと比べてとても地味なので、これはパスだと思いました。
すると、卸屋に「私は構わないが、よく見てみろ。」と言われ、近くで見ると天然色なので暗めの色彩だと分かり、これは良いなと思いました。
しかもラクダ色の無地の部分が少し広い。
基本的に古いものほどこの幅は広くなる事に加え、縞模様が少しゆったりして見えるので人気があるのです。
後は値段次第、「幾らにしてくれるんだ?」と言うと「幾らなら買うのか?」と聞かれたので、他と同じ金額を提示しました。
多少のやりとりはありましたが、高い価格なら断るつもりだったので、そう高くならずに買えました。

そう、どうせまとめ買いしているので、彼のマージン設定には余裕がある筈と踏んで攻めの交渉です。
5/13 オールドL5「フェティエ
クラシックデザインのフェティエ。
色彩を施す太い縞が赤と青のみというのが、潔い。
他のフェティエを見ても、ついつい他の色も入れたくなるようで、オレンジや緑等が入ります。
これも赤と青を挟む細い線にはその調子が現れていますが、あくまで補助色のみ。
誘惑に負けないしっかりした性格だったのでしょうか?
でも、魅力がこれだけならば買いつけたかどうか分かりませんが、上と下に縞模様の欠けがないのが嬉しく、元のままに提供でき、僅かな黄色でもあればあったで見栄えが宜しい。
かつての様に、1度に50枚100枚程も見つかる時代なら、そう珍しく無かったかもしれません。
品数が少なくなり、卸屋でも選別して年に10枚前後しか買い付けておらず、その中で一番良いものだけを厳然しているので、以前よりは一枚当たりのコストが高くなりますが、昨今の不況の為、殆ど価格は変えてありません。
5/ 7 オールドL5「フェティエ
何年間かかけて買い付けたフェティエがある程度貯まりましたので、それらを一斉にご紹介しようと思います。
これから少しずつ気温が上がって行っても、さらりとした肌触りのウールなので、蒸し暑くなる直前まで使って頂けると思います。

最初にご紹介するこれ、他に無いくらい彩り豊かな上に、ジジムに擦れがなく、使用されていたと思える形跡もありません。
その上に天然の青い縞まであり、年代も十分。
織り手の気概が感じられる様な作品なので、買い取る事にしました。

ただ、フェティエは既に豊富な在庫があり、基本、これ以上は必要ありません。
しかし、良いものが見つかるとつい欲しくなってしまいます。
買い取りたくないけれど、価格次第では買っても良いかなという心構えで選んでいますから、どれもかなりのハイレベル。
当時、フェティエではトルコで随一のコネを持つ卸屋から、私が選んでいるのです。

尚、掲載済みの縞模様のフェティエはこの機会に値下げしましたので、併せてご覧下さい。
4/30 書籍「HAKKARI KILIMLERI」追加
追加で入手したものの、ご紹介が遅くなってしまいました。
価格は据え置き、カバー破損等の難ありは500円引きで。
独自に作った解説付きです。
ステイホーム用にもどうぞ。
4/28 ジジム5「カラプナル
バイブルトと呼ばれるデザインの赤いジジム。
そのデザインの由来といい、オブルクに起源があると思われるものの、オブルクは白いジジム、カラプナルは赤いジジムが多いという適当な理由から、余り区別せずに呼ばれます。
そんな中、この手の星模様だけバイブルトと呼ばれ、誰に効いてもその呼び名は知っていても意味合いは分からないそう。
そうあの高いキリムのバイブルトと同じ呼称なので、これに何かしらヒントがありそうです。
何にしても、品質に優れ、色合いも古い時代のものを写したかのような色調。
これも何年か前に買い付けていたのでご紹介できますが、それ以降全く目にしていません。
もしもこれより良いものが見つかれば今後も買い取るかもしれませんが、その多くはボッテリした厚手のタイプであり、ここまでベースが薄手でジジムが浮き上がるようなものはそう見つかりません。
4/23 ジジム5「ケチムスル
ケチムスルの白ジジム2枚目。
ジジムも2枚ペアで織られる事もあるので、最初、これもそうだと思いました。
しかしよく見ると何かが違っています。
触ってみると、微妙にこちらの方が薄いかもと言う位の差。
色彩面、几帳面なデザイン性では、前者(ci125)に分があります。
正直、何も分からず二枚を見ただけでは、前の方が欲しいなと思うくらい。
でもこちらの方が古そう、どうして?と探っているとシムが見えたので、全て納得しました。
極僅かの期間、アンタルヤで太陽に当ててもらいましたが、色彩は殆ど変わっていません。
好意的に見るなら、青紫も茜からアルミ触媒すれば作れます。
価格的には2枚同時に買い付けたので、割引が効いています。
それでも最初のものが売れてないため、少し値下げし、き、こちらも購入当初考えていたよりも控えめに
設定にしました。
4/21 オールドL1「カーズマン
カーズマンスタイルの長いキリム。
基本、この手のメダリオン模様はカーズマン地方由来です。
ただ、この超高品質タイプは何故かエルズルムと呼ばれます。
エルズルムのキリムコレクションにも同タイプが堂々と紹介されるくらい。

古くからご覧下さっている方はご存知と思いますが、以前、この手のキリムが2枚出てきた事があります。
卸屋がエルズルム出身のお婆さんから、自分の母親が織ったキリムだと伝え聞いたものでした。
これと同じとても高品質なタイプで、品質は同等かこちらが微妙に上かもしれないと思うくらい。
こちらの方が若干年代が若いものの、装飾性がより豊かになります。
このタイプ、アルメニア系のものは物凄く織りが細かく、細い糸で丹念に織り上げられていて、耐久性の面にも優れ、実用には最適ですが、この長さなので、使用できる環境はないかもしれません。
それでも、引げたときの壮観さ、見事さは言葉にならないほど。
エルズルムに近く文化交流の多かったマラティアに行っても、この手のカーズマンは一度も見た事がありません。
他の典型的なタイプはありました。
4/16 オールドL1「エシュメ
エシュメの大判。
リアル・エシュメとか、人によって言い方は違いますが、これは良いエシュメだと口を揃えて言います。
私達としては、馴染みのない遊牧民の生活等、編み込みの房のあるハッキャリに興味がそそられる所があります。
しかし、地元の業者間では遊牧民のエッセンスを感じられない精巧無比なタイプが尊ばれ、折角の長い編み込みの房も何の躊躇もなく切り落とします。
そう、このエシュメはドンピシャなんです。
部族性なりを示すボーダーは西洋の業者からも敬遠されがち、しばしばボーダーを切り落とした上で端をかがるよう、発注する人も少なくありません。
アフヨン、ムットといったタイプがよく切り落とされて、店先に丸められています。
そういった点で、売り手・買い手の好みが合致する事から、このエシュメは高価なオールドキリムの1つとなっています。
買い取るか少し悩みましたが、キリムが無傷だった事と、余りに見栄えが良かったので、自慢ついでに買ってしまいました。
この後、同タイプを見た時に参考まで価格を尋ねると、グレードは落ちても価格は変わらないか少し高い位だったので、特にこれが割高という事はありません。
4/14 オールドL1「アンティーク・キュタヒヤ
キュタヒヤの大判キリム。
その歴史について、詳しい事は何も知りません。
ですが、かつて何度も通った車窓の風景からは、放牧が容易だったと見て取れ、キリムが見つからない事が不思議でした。
ある日、イスタンブルからお祈り用キリムの画像送られてきて、その図柄が何処の物か分かるかと質問されたので、シブリヒサルか?と答えると、惜しい、キュタヒヤでした。
その時の色むらがとても特徴があり、ずっと頭の中にありました。
それから数年後に、このキュタヒヤを見つけました。
もしかすると、かつて他にも図柄が気に入らない等の理由で見過ごしていたのかもしれません。
ただ、ずっと同じ卸屋から買い付けていますから、過去に遭った可能性はあるものの、限りなく少ない数だと思います。
この色柄見たならきっと思いつく所があるはずなので。

また、このメインのデザインそのものはアナトリア各地で用いられているものと同じで、それをキュタヒヤ独自の形で発展させたのがこれ。
私の知っているお祈り用はこれとは全く異なるデザインをしており、きっと違うタイプもあるのだと思いますが、大判としてはこの形が広く用いられたのでしょう。
4/ 9 端切れ「アダナ
アダナのフラグメント。
これが100年位あるようなアンティークなら価格が付いたかもしれませんが、これでは買う人がいません。
買い取ったとしても、転売するのが困難だからです。
当時、卸屋は人通りの少ないキリム屋が集合しているビルの地階に居て、ここに辿り着くのは本当に最後、いくつもの店を訪問した事と思います。
僅か5リラ位と思うでしょうが、イスタンブルには周囲の街々から施しを受けて生きようとする人が多く流れてきています。
簡単にお金を渡すと、また戻ってくると考えられ、追い払うのが現実。
ただ、この卸屋は普段から路上生活者に施しをするタイプなので、話を聞いて、情に押されたのでしょう。
三者一両損と考え、この価格にしました。
4/ 7 絨毯クッションカバー」4枚
絨毯関連の最後に、偶々、手に入れたクッションカバー。
かつて私が依頼したクッションカバーの加工を一手に引き受けていた方が、自身で製作販売していたものです。
彼自身、外部からの加工依頼を受けなくなりました。
理由は簡単、最高の仕上げを誇る彼の加工技術にも関わらず、彼自身は一枚数ドルの加工賃しか手に入りません。
そこで、彼は自分でキリムや絨毯を仕入れて売る事に特化しました。
すると、周りの絨毯屋達は一斉に態度を硬化させます。
その一人から聞くと、彼はマラティアの田舎から出て来て、若い頃はお金がなくて修理の下請けをして貧しい暮らしをしていた。
それが金儲かった途端、今度は仕事を受けないと言い始めたと。
ただ、私にはそんな事どうでも良く、良いものが安ければ買うだけ。
私は彼をかなり古くから利用しているのと、上記の理由で儲からないらしく、アトリエが全く動いていなかったため、良い価格で買えました。
トルクメンやヘレケ等、自ら買い取って加工・販売していたら、少なくともこの1.5倍にしないと儲かりません。
なお、全てをこちらでとても軽く水洗いしましたので、どれも綺麗です。
4/ 2 絨毯S1「アンティーク・クルシェヒル・フラグメント
クルシェヒルの絨毯フラグメント。
この業界、特に古いものでは1枚は1枚なので、ヤストックでもセッヂャーデでも価格はそれ程変わりません。
普通は大きい方が得した気分になりますが、絨毯の場合、状態にもよりますが、この手のデザインでは小さな物の方が飾りとして使うに手頃なため、有り難い。
使われている色合いはどれも美しく、白と僅かな黒すら邪魔する事がありません。
ダメージはありますが、古い作品特有のパワーのある構図、一つ一つのデザインが魅力的。
なお、四隅のどこか裏側に当て布の様な痕跡があった為、ヤストックではなかったのかもしれません。
若しくは、ヤストックだったものをこうしてお祈り用に転用したとか、色々、想像は膨らみます。
3/31 絨毯S1「アンティーク・クルシェヒル
クルシェヒルの絨毯ヤストック。
今年の掲載は辞めようかと思っていましたが、急遽、間に合わせました。
最初、このオーナーの店に入った時、目に付いたものが2枚ありました。
一つはレイハンルのジジム、もう一つがこちら。
ジジムは少し大きいのでどうかと思いますが、こちらは小さなサイズ、色合いのバランス、品質の高さといい、日本人の好みにピッタリです。
ただ、普通のヤストックの価格帯にはなく、お祈り用絨毯の少し安い位の価格を言ってきます。
イスタンブル等で買えば、間に業者を挟むためそれ位高くなりますが、私はローカルに来ていますから、現地人ディーラーと同じかそれ以下でないと買いません。
今までの経験から、無理して買う必要はないと悟りました。
ただ、カイセリの友人はこの方と古い付き合いがあり、何としても現金収入を取らせたいらしく、私は攻めないのに、勝手に価格交渉してくれ、それでも要らないと断った上での価格で買いました。
原価ギリギリまで行っていると思います。
いくつかは原価割れまで攻めましたから。
希望価格としては8万円くらいを想定していましたが、現状の市況を考えてこの価格にしました。
3/26 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット」6枚
小さく切り分けた絨毯の残り全部。
状態の良い部分は全てカットするように頼んでおいた所、この様になりました。
まとめて頼んであるので小さいものも提供可能ですが、個別に頼んでいたら最も小さいものは加工賃などの原価でほぼ埋まるくらい。
本当はダメージのある部位も送ってもらいプレゼントにする予定でしたが、送付までの長い年月の内に忘れられて廃棄された様です。
勿論予想はできたので、予め言いつけておいてもそうなってしまうのです。
品物が無くならないだけマシ、という事なのでしょう。
3/24 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット」5枚
マシュハド絨毯をカットしたものの内、小さいサイズ。
大きな方から降順で掲載していきますが、数が多かった為、2回に分けてご紹介します。
サイズの大きいものほど、見た目の華やかさの点では優れています。
価格設定は、大きなサイズより少し控えめな面積比にしています。
大きいものはやや高め、大きくても無駄な部分があるもの等は控えめにする等、微調整しています。
実際、小さなサイズは割高になるかなと思っていましたが、むしろ反対でした。
3/19 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット
マシュハドの絨毯の大きめカットの最後。
大きい方から適当に番号取りましたので、特に意図はありませんが、こうして細長いサイズで眺めると、ボーダー部の可憐な表情がよく分かります。
絨毯である事を意識するボーダーが、簡略化されているせいかもしれません。
いずれにしても、中途半端に残る部位は切り落とされたのが惜しい所です。

来週から、小さめサイズのカットになります。
3/17 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット
マシュハドのカット、4枚目。
ボーダーを含まない事もあり、面積比で少しだけ割高な設定にしています。
説明にも記した通り、パイルの奥に泥のような汚れを見つけた時、イランでクリーニングの専門家が洗ってコンデション見ているはずなのに、何で?と思いました。
でもよく考えればソフトボール大の大きさ、元の巨大な絨毯からすると見落としても仕方のない所かと。
一応、絨毯を水に浸している様子を撮影して、テヘランの仲介者に送ると、せっかく洗ってあるのに何故洗うんだ?という反応。
気でも狂ったかと言わんばかり。
汚れの様子まで撮影していれば話は通じやすかったかもしれませんが、それも面倒。
外国との貿易はいつも何かしら問題が付き物であり、簡単に画像だけ撮影して売れると思ったら大間違い。
掲載不能なもの等もあり、心労がとても大きくなります。
3/12 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット
マシュハドのカット、3枚目。
偶々かもしれませんが、面積比を出してみると、どれも似通ったサイズになっていました。
確か、カットする前に全体画像に線を引いて確認したように思います。
この手のペルシア絨毯では、下手をすると修理代金の方が高くつきますので、破損部は徹底して避けています。
また、イラン絨毯好きの方なら私より詳しいと思いますが、当地では、絨毯を織る文化そのものは古くからありました。
しかし、アフガンの侵攻より壊滅的な被害を被りました。
ただ、絨毯産業に欠かせない素材が整っていた事から、産業復興策の一つとして現代に繋がるペルシャ絨毯の制作が始まりました。
その中から、マシュハドの絨毯の名を随一まで押し上げた、一つの有名工房が誕生し、それが世界最高峰との称号を得た事もあって、今も語り継がれる名産地として知られるようになりました。

そこで確立されたのが、この草加文様。
イラン各地で作り出される唐草模様を更に発展させ、独自のスタイルを築き上げ、名声を高める事に成功しました。
現代では、イスファハンやタブリーズなど最新のトレンドを取り入れて独自の発展を遂げたのと比べれば、知名度が低いのは誰しも知るところ。
でも、古いペルシャならマシュハドだと、イランの絨毯屋は言います。
3/10 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット
先にご紹介したマシュハドをカットしたものを、随時掲載して行きます。
(サイズが大きい→小さい順にca274までは1枚ずつ小判のca275~ca285は2回に分けて掲載します。)
イランから届いた画像は猛烈な太陽光の下で色味がより強く映し出されていたと思われ、実物に近いのは私が日本の冬場に撮影した画像です。
ただ、室内でご覧になるともっと大人しい色合いに感じます。

一つ武勇伝をご紹介すると、これを買い取って洗いに出すと、バザールの絨毯屋の方々が見に来られました。
イランでもそうは見つからないアンティーク、しかもフルスケールの超大判ですから、通りすがりも足を止め、それを見た人が寄ってきますから、人だかりが出来てあれこれ絨毯談議が始まります。
ただ困った事に、これをカットすると知ると、猛烈に反対されたそうです。
イラン絨毯の最高峰、マシュハドは例え破損していようがこのままで保存されるべきだという、その気持ちは痛い程わかりますが、誰が鑑賞用としてお金払ってくれるでしょう。
大き過ぎて開く場所も無いというのに・・・。
ただ、余りそういう話が広まると、禁輸なんて話にもなりかねませんから、人目に付かないようにして、極秘裏に加工して貰いました。
3/ 5 素敵な絨毯「アンティーク・.マシュハド
マシュハドの巨大な絨毯。
ネット上を検索しても、これほど美しいマシュハドが果たして見つかるでしょうか?
しかもバリバリのアンティーク。
私がざっくりネット検索したところでは100年越えは一枚もなく、60年程の退色したものが堂々とアンティークと宣伝されているくらい。
天然色物すらあるのか、疑問。
中には、「ペルシャ絨毯のアンティークはとても貴重だから、もし、アンティークと謳っているものがあればそれは嘘だ。」と書いている所のHPに掲載されているものがまがい物だったりと、笑えます。
試しにイスタンブルの絨毯屋に画像を転送したところ、120年オーバーと言う者から、壊れた絨毯を高く売りつけようとしている、表面を見せないのはその為だ、等々。
それは実物を見せてないだけなのに・・・
まぁ、私の経験値で間違いが無いと思ったので、買い取っていますから、後日の掲載をお楽しみに。
3/ 3 フラグメント「クルシェヒル絨毯
クルシェヒルのお祈り用絨毯。
名品として知られるムジュールと同じエリアで、絨毯の品質に優れています。
カイセリ市郊外で絨毯の買い付けを行なっている人達、彼らの言葉でセイヤーと言いますが、その方の倉庫に行って買い付けました。
普通、このような場所に外国人は辿り着けません。
相手は日本人見るのも初めての筈。
カイセリの絨毯屋の友人が、面白い仕入れ先があるから連れて行ってあげると言い、住宅街からも外れた辺鄙な場所、農機具でも置いてあるような倉庫に行くと、セイヤーが待っていました。
ただ生憎良さそうな物は売れた後で、最低限の品物をいくつか買い付ける事にして価格交渉しましたが、思うように値段が下がりません。
その価格なら、これを一枚付けてくれと言い、やっと交渉が成立。
安いと聞いていた割には、案外そうでもなかったので、そのまま持ち帰って洗い、自分で修理を行いました。
時間を相当費やして補修しましたので、この価格はほぼ修繕の費用、絨毯は廉価で換算してあります。
状態に難はありますが、クリーニングと修理込みでこの価格では例えトルコに行っても手に入りません。

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