キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
クッションカバーも取り扱っています。
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掲載日の一時的変更について 2020/3/16
3/26 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット」6枚
小さく切り分けた絨毯の残り全部。
状態の良い部分は全てカットするように頼んでおいた所、この様になりました。
まとめて頼んであるので小さいものも提供可能ですが、個別に頼んでいたら最も小さいものは加工賃などの原価でほぼ埋まるくらい。
本当はダメージのある部位も送ってもらいプレゼントにする予定でしたが、送付までの長い年月の内に忘れられて廃棄された様です。
勿論予想はできたので、予め言いつけておいてもそうなってしまうのです。
品物が無くならないだけマシ、という事なのでしょう。
3/24 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット」5枚
マシュハド絨毯をカットしたものの内、小さいサイズ。
大きな方から降順で掲載していきますが、数が多かった為、2回に分けてご紹介します。
サイズの大きいものほど、見た目の華やかさの点では優れています。
価格設定は、大きなサイズより少し控えめな面積比にしています。
大きいものはやや高め、大きくても無駄な部分があるもの等は控えめにする等、微調整しています。
実際、小さなサイズは割高になるかなと思っていましたが、むしろ反対でした。
3/19 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット
マシュハドの絨毯の大きめカットの最後。
大きい方から適当に番号取りましたので、特に意図はありませんが、こうして細長いサイズで眺めると、ボーダー部の可憐な表情がよく分かります。
絨毯である事を意識するボーダーが、簡略化されているせいかもしれません。
いずれにしても、中途半端に残る部位は切り落とされたのが惜しい所です。

来週から、小さめサイズのカットになります。
3/17 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット
マシュハドのカット、4枚目。
ボーダーを含まない事もあり、面積比で少しだけ割高な設定にしています。
説明にも記した通り、パイルの奥に泥のような汚れを見つけた時、イランでクリーニングの専門家が洗ってコンデション見ているはずなのに、何で?と思いました。
でもよく考えればソフトボール大の大きさ、元の巨大な絨毯からすると見落としても仕方のない所かと。
一応、絨毯を水に浸している様子を撮影して、テヘランの仲介者に送ると、せっかく洗ってあるのに何故洗うんだ?という反応。
気でも狂ったかと言わんばかり。
汚れの様子まで撮影していれば話は通じやすかったかもしれませんが、それも面倒。
外国との貿易はいつも何かしら問題が付き物であり、簡単に画像だけ撮影して売れると思ったら大間違い。
掲載不能なもの等もあり、心労がとても大きくなります。
3/12 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット
マシュハドのカット、3枚目。
偶々かもしれませんが、面積比を出してみると、どれも似通ったサイズになっていました。
確か、カットする前に全体画像に線を引いて確認したように思います。
この手のペルシア絨毯では、下手をすると修理代金の方が高くつきますので、破損部は徹底して避けています。
また、イラン絨毯好きの方なら私より詳しいと思いますが、当地では、絨毯を織る文化そのものは古くからありました。
しかし、アフガンの侵攻より壊滅的な被害を被りました。
ただ、絨毯産業に欠かせない素材が整っていた事から、産業復興策の一つとして現代に繋がるペルシャ絨毯の制作が始まりました。
その中から、マシュハドの絨毯の名を随一まで押し上げた、一つの有名工房が誕生し、それが世界最高峰との称号を得た事もあって、今も語り継がれる名産地として知られるようになりました。

そこで確立されたのが、この草加文様。
イラン各地で作り出される唐草模様を更に発展させ、独自のスタイルを築き上げ、名声を高める事に成功しました。
現代では、イスファハンやタブリーズなど最新のトレンドを取り入れて独自の発展を遂げたのと比べれば、知名度が低いのは誰しも知るところ。
でも、古いペルシャならマシュハドだと、イランの絨毯屋は言います。
3/10 絨毯S3「アンティーク・.マシュハド・カット
先にご紹介したマシュハドをカットしたものを、随時掲載して行きます。
(サイズが大きい→小さい順にca274までは1枚ずつ小判のca275~ca285は2回に分けて掲載します。)
イランから届いた画像は猛烈な太陽光の下で色味がより強く映し出されていたと思われ、実物に近いのは私が日本の冬場に撮影した画像です。
ただ、室内でご覧になるともっと大人しい色合いに感じます。

一つ武勇伝をご紹介すると、これを買い取って洗いに出すと、バザールの絨毯屋の方々が見に来られました。
イランでもそうは見つからないアンティーク、しかもフルスケールの超大判ですから、通りすがりも足を止め、それを見た人が寄ってきますから、人だかりが出来てあれこれ絨毯談議が始まります。
ただ困った事に、これをカットすると知ると、猛烈に反対されたそうです。
イラン絨毯の最高峰、マシュハドは例え破損していようがこのままで保存されるべきだという、その気持ちは痛い程わかりますが、誰が鑑賞用としてお金払ってくれるでしょう。
大き過ぎて開く場所も無いというのに・・・。
ただ、余りそういう話が広まると、禁輸なんて話にもなりかねませんから、人目に付かないようにして、極秘裏に加工して貰いました。
3/ 5 素敵な絨毯「アンティーク・.マシュハド
マシュハドの巨大な絨毯。
ネット上を検索しても、これほど美しいマシュハドが果たして見つかるでしょうか?
しかもバリバリのアンティーク。
私がざっくりネット検索したところでは100年越えは一枚もなく、60年程の退色したものが堂々とアンティークと宣伝されているくらい。
天然色物すらあるのか、疑問。
中には、「ペルシャ絨毯のアンティークはとても貴重だから、もし、アンティークと謳っているものがあればそれは嘘だ。」と書いている所のHPに掲載されているものがまがい物だったりと、笑えます。
試しにイスタンブルの絨毯屋に画像を転送したところ、120年オーバーと言う者から、壊れた絨毯を高く売りつけようとしている、表面を見せないのはその為だ、等々。
それは実物を見せてないだけなのに・・・
まぁ、私の経験値で間違いが無いと思ったので、買い取っていますから、後日の掲載をお楽しみに。
3/ 3 フラグメント「クルシェヒル絨毯
クルシェヒルのお祈り用絨毯。
名品として知られるムジュールと同じエリアで、絨毯の品質に優れています。
カイセリ市郊外で絨毯の買い付けを行なっている人達、彼らの言葉でセイヤーと言いますが、その方の倉庫に行って買い付けました。
普通、このような場所に外国人は辿り着けません。
相手は日本人見るのも初めての筈。
カイセリの絨毯屋の友人が、面白い仕入れ先があるから連れて行ってあげると言い、住宅街からも外れた辺鄙な場所、農機具でも置いてあるような倉庫に行くと、セイヤーが待っていました。
ただ生憎良さそうな物は売れた後で、最低限の品物をいくつか買い付ける事にして価格交渉しましたが、思うように値段が下がりません。
その価格なら、これを一枚付けてくれと言い、やっと交渉が成立。
安いと聞いていた割には、案外そうでもなかったので、そのまま持ち帰って洗い、自分で修理を行いました。
時間を相当費やして補修しましたので、この価格はほぼ修繕の費用、絨毯は廉価で換算してあります。
状態に難はありますが、クリーニングと修理込みでこの価格では例えトルコに行っても手に入りません。
2/27 絨毯ML「シワス・フィリクル
シワスのフィリクル。
以前にも少し触れましたが、羊の原毛を染色し、糸に紡ぐ事なくそのまま束にしてキリム地に結んでいます。
シンプルですが、羊毛の品質が良いとキリム、そして、房も美しく最高のフィリクルが出来ます。
キリム通の方ならご存知の様に、シワスはフィリクルに限らず普通のキリムにもしばしば房が結い付けられており、ペルデ等にも同様の房が見られます。
フィリクルを制作するのには最適の土地柄と言えます。
ただ、昨今、この手のフィリクルはもう殆ど市場に出てきません。
かつて髪の毛が生えた様な独特な風貌が人気を博し、ブランド化してしまった為です。
ただ、私がこれをイスタンブルのとある商業ビルの中で見つけて買い取った後、カイセリに飛ぶと、偶々これた似た物がありました。
しかし、何かが違って見えます。
それは太陽光に晒してあるので色彩のインパクトが弱く、このような艶々感もありませんし、房も痩せていました。
裏面にジジムは無く、気持ち厚手でしたから、若い物だと思います。
私達からすると何の魅力もない房止めに変えられており、何でこんな事になったのか手に取って探っていると、私が欲しがっているとでも思ったのか、オーナーは私の物より200ドルも高い額を提示してきたので、呆れて返す言葉もありません。

面白かったのは、私がこれを持ち帰ろうと馴染みのキリム屋で畳もうとしていた時の事。中々、上手い具合に小さくなりません。
仕方なく、店主に畳み方を聞こうとこれを広げると、その美しさに驚いて、どこで見つけたんだ?、幾らだったのか?等々の質問が浴びせられました。
多分そうだろうと思ったので、見えないように裏返していましたが、見た瞬間にこの業界の人なら殆どが欲しがる逸品です。
2/25 絨毯S3「バルーチ」2枚
バルーチの絨毯ヘイベをカットしたもの。
商売上手であれば、カットしてある事を黙っておけばそのまま通りそう。
私自身、本当に同じヘイベであったのか半信半疑になったので、過去の画像を探しまくり、買い付けた当時の画像をやっと探し出しました。
すると、最初から裏面のキリムが取り除かれ、四角い口の開いた長方形の絨毯でした。

そういえば、これにもショルダー部に相当する小さな絨毯が2枚取れたので、一緒に送るよう指示していましたが、イランというお国柄、いつの間にか紛失していました。
毎回、小さい物が紛失するのです。
仲介してくれる人は良い人なので、自分の責任でもないのに、弁償してくれたりしてくれましたが、トラブルに疲れるのでイランからの入荷は無くなると思います。
2/20 絨毯S3「カシュカイ
カシュカイらしいラクダを使った絨毯。
ラクダのキリムというのは良く見ましたが、絨毯はあまり記憶にありません。
いずれにしても、ラクダを使ったものに新しいものは無く、送られてきた画像を仔細に見ていると、黄色ぽいのが見えたので、もしやと思って買いました。
果たして、実物は予想通り古いものでしたが、想定外だったのはそのサイズ。
画像に撮影者の靴等が写りこんでいれば推察できましたが、これは想定より2回り程も小さい。
ただその分、凝縮された感はあり、これはこれで仕方ないと我慢。
使用感はありますが、端切れではなく、絨毯としてご案内できるように修理屋に頼みましたので、細部まで点検してあり、その際にかがりが補修されたのだと思います。
珍しい絨毯ですから、飾っても悪くありません。
本当は大きめサイズ、買った時の想定価格は4.8万円でしたが、已む無くこの価格です。
2/18 絨毯S2「カイセリ・ビュンヤン(ブンヤン)」2枚
カイセリ市郊外のビュンヤン地方が発祥と言われる、カイセリを代表する工房系の絨毯です。
説明にも記した通り、オーナーは数年間在庫として抱えたままで販売する機会に恵まれず、倉庫の中に埋れていました。
その彼は、流行りのヴィンテージ加工の絨毯の販売に切り替えて、商売が軌道に乗った為、大きなビルの1階を買い取って従業員を雇い、ビジネスを拡大しました。
その、これから頑張っていこうとした矢先、リラ安に見舞われました。
幸い、負債はリラ建でだったので、この機に繰り上げ返済しようと現金をかき集めていた時であり、破格値での提示があり、まとめて買い付けました。
その時の記憶では、どれも微妙に大きさが異なっており、意図して変えていたのか、偶々起こったのか、はっきりとは分かりませんでした。
唯一の問題は、価格です。
サイズ毎に価格は異なりますが、厳密な面積比ではなく、1枚当たりでの価格が優先される状況に変わりなく、小さなサイズほど割高になってしまいます。
かなり以前、販売したビュンヤン、その時は、彼がイスタンブルに販売したものを私が買い取った為、4.6万円程度の価格設定でした。
今回は、グレードも大きさもアップした最上級のビュンヤンが、この価格。
3mもの大きなサイズに比べればお得感はありませんが、このサイズ、この品質では勉強した価格になっている筈です。
2/13 絨毯ML「カシュカイ・ギャベ
久々にご紹介できる本物のオールドギャベです。
探せば幾らでもある事はあります。
以前にもたくさん探して貰い、天然色系のものを2枚程選びましたが、1枚はパイルが薄くなっていて、もう1枚は破損しています。
修理すれば新品よりも高くなってしまいますから、切り売りしか方法がありません。
しかし、模様の少ないギャベ、この程度のサイズをカットしても割高なだけで魅力が感じられません。
でも、その2枚を掘り出すのに、一体どれ程の絨毯屋を巡り、掘り返して貰った事でしょう。
凄い労力です。
こうしてギャベを探すのを止めました。
その時の事を覚えていてくれたのか、仲介人が目敏くこれを見つけてくれました。
店内在庫は売れ残りで、良いものが有る訳がなく、これは直ぐに手を打たないと、他の業者に横取りされる可能性が高いので、その日のうちに買い取る事を決めました。
勿論、価格も十分に納得できるものでした。
この手のギャベはこの数年間でこれ1枚だけですから、2度とは私の所で紹介しませんから、お気に召して頂けたならご検討下さい。
価格的にはトルコの何処にでもあるオールドキリム程度と決して高くはなく、それでいて、品質は中々のものです。
絨毯ML「ガセムアバド
ガセムアバドのペルシャ絨毯。
最初にこれの照会があった時には欲しいなと思いましたが、中々手に入らないらしくとても強気な価格でした。
さすがにこれでは買っても売れないので、要らないと断りました。
それから半年以上が経過して、再び買わないかとテヘランから照会がありました。
そう、あの強気な価格では流石に買う人はいなかったようで、今度は価格を下げてきたので、少し足元を見て交渉した上で買い取りました。
画像を見ただけでパイルの結び目は詰まっていそうですが、実物見ると、想定より少し結び目が細かったので、少し予想を上回る位。
インターネットでガセムアバドを検索すると、廃墟ツアーとしてその名にヒット、かつて人が暮らしていた山間の洞窟などの住居跡が見られます。
よくぞこんな場所で、こんな最高ランクの絨毯が作れたものです。
マシュハドという土地柄、昔から続いていた伝統工芸として技量が高かったのでしょう。
2/ 6 絨毯ML「トルクメン
特上のトルクメン。
解説で触れましたが、その店のオーナーは目利きというか、何処かセンスの良いところがあり、私の好みと共通する部分があります。
その為、欲しいものを伝えると、大体、的確に良いものが見つかります。
ただ、お金に危ういところがあり、私のお金使い込んだのがこれで2回目。
勿論、現金を渡していたのではなく、私のキリムを修理の為に預けていて、それを私の了解した金額でイタリアのディーラーに売却した時の代金です。
今度ばかりは、警察に行こうと言いました。
すると悪びれた様子もなく言い訳ばかりするので、それならば、店の在庫を私が売り捌いてくると伝えて、持てるだけ奪い取りました。
まぁ、後で仲直りしましたが、彼も自分のミスだから文句はないと和解。

結果的には、欲しかったトルクメンが安く手に入り、何も言う事なし。
トルクメンは60年前後のものでも緑色は中々出てこず、藍色は殆ど見られず、大抵は化学染料系の青紫色です。
しかも、パイルは殆ど磨り減っておらず、芯からこなれた様子といい、最高。
これは売れなくても、自慢するのに持っておいて良いなと思うくらい。
ただ、仕入れ値が下がっている分、もう1枚と比べて1万円低く設定しています。
買い煽りではありません。
安く仕入れている分は、価格に反映しているという事です。
2/ 4 絨毯S2「アンティーク・ガジアンテップ
アンテップ辺りのヤストック絨毯。
これは付き合いが古い方のカイセリのコレクターキリム屋からのものです。
私が在庫として持っていたシャワック等の品質の高い絨毯が売れてしまい、新たに手に入れようとマラティアに行きましたが、目ぼしいものはもう見つかりませんでした。
翌日、カイセリにバスで移動し、挨拶だけのつもりで立ち寄った店先に、偶々シャワック等の結構レベルの高いものばかりを持ち合わせいました。
聞くと、自身も田舎を回り、私のように選別して買ってきたとの事で、目の肥えた顧客に売るらしい。
そこから熾烈な価格交渉を経て5枚程度買い取ったうちの1枚、一番良いものがこれです。
その後、別の友人のキリム屋の店に運び、これをどう処理するか考えました。
背面のキリムが付いているのは有り難いものの、絨毯は強引に縫合されており、破損した裏面は見栄えも良くありません。
そこで、袋をめくってみると、綺麗な絨毯の裏が目に付きました。
やはりこれは裏面が見える絨毯の形で提供するのが一番と考え、裏面を取り除き、こうして絨毯になりました。
1/31 絨毯S2「アンティーク・カルス
カルスのヤストック絨毯。
よくやく掲載までこぎつけました。
ご存知のように、トルコ人の言う綺麗さと、私たちの言う綺麗さはかけ離れています。
10年前に洗った絨毯でも、洗って綺麗だと言いますし、その洗いも表面に水を掛けて流しただけ。
その上、何十枚もの絨毯・キリムをプールに投入して一緒に洗いますから、他のものから流れ出た汚水で浸されます。
その為、誤色防止の薬品を投入し、作業員はガスマスクで顔を覆い洗っています。
昨今、キリムの仕上がりよりもコストを重視するので、仕方のない事ですが、あの光景見たら全てが終わった気がします。
ただし、私の買い付けた物は一番の水で洗うよう指示して、追加料金を支払います。
しかし、他の店から買い付けた物はそうはいきません。
少し湿らせて匂いを嗅ぐと、案の定、トルコで広く使われている薬品の臭いがしました。
こうなったら、相手に文句言っても何も変わりません。
実力行使あるのみ。
お金払って洗いとストレッチしたのに、それらは全て無駄。
臭いが出なくなるまで、洗いと濯ぎを繰り返し、やっと満足する自然な状態に戻りました。
1/28 絨毯ML「アンティーク・トルクメニスタン
トルクメンのアンティーク絨毯。
そこまで説明する必要はないと思うのですが、アフガン等の周辺国で織られたトルクメンは本国のものより安価になります。
皆さんが安いトルクメンとして見かけるのは大抵がイランもの、このアフガン、おそらくはヘラート方面だと思いますが、元々トルクメンから移り住んだ人々のものであり、区別がつかないケースもあります。
事実、トルコにたくさん持ち込まれているのはアフガンからのもので、それらがそのままトルクメンとして日本でも受け売りされています。
本物を見ていると、何が違うのか何となく分かるようになります。
とは言え、国境の無いにも等しい時代の絨毯であり、これはこれとして立派なもの。
ただ、お祈り用としてはサイズが大きく、持ち運ぶには不便なサイズ。
もしかすると、放牧をやめて、定住しており、影掛け兼用だったのかもしれません。
そうでなければ、こんな柔らかい絨毯が、度重なる紛争をくぐり抜けて現存するというのはかなり珍しい事だと思います。
尚、これも私が売れてない絨毯屋の倉庫を探して見つけた掘り出し物であり、本国テッケのトルクメンならどれ程の価格になるか推察の通りです。
1/23 絨毯ML「バルーチ・ランナー
冬らしく寒くなってきましたので、より実用的な絨毯の方を先にご紹介します。

これは、価格と実用性から選んだ絨毯です。
いくら綺麗で見栄えが良くても、実際に使えない絨毯ではそれも考え物。
その点、バルーチならパイルの目は細かく丈夫にできて耐久性があります。
色合い、デザイン共にトルクメン系のバルーチは、精巧さと共に、色むらの大らかさが同居している面白さもあります。
1/21 絨毯S2「シャワック
シャワックのヤストック絨毯。
かつてマラティアに行けば、希望するだけの数量が手に入った時期もありました。
ただもう今はこちらが探しに行かなければ手に入らず、品物にもよりますが、相場は以前の2倍程にも高くなりました。
以前、付き合いのあった別のカイセリのコレクターは、ネットショップで400~450ドルで売っているのだそうです。(嘘かもしれませんが、)
こうなると、高くて売れるだけの品質を備えたものだけしか買えません。
その点、これは品質と価格のバランスの取れたもの。
使用感が感じられず、年代の若いもののように見えますが、ノマディク系のシャワックの若いものでは品質が低く、ここまでまとまった姿をしていません。
何より、コレクターでもある彼の店には二足三文の安物は置いていません。
ヤストックであっても、アンテークか一歩手前のそれはもう目を見張るものばかりです。
1/15 絨毯ML「新マラティア
トルコはマラティア辺りでかつて制作されていた新しい絨毯の4枚目。
以前に掲載した時に記した通り、これらは店じまいした絨毯屋からのものです。
マラティアでは簡単な洗いの後でバルコニーにて日干して貰い、半年後に私が行って確認。
それから、カイセリまで送り、そこで洗いやストレッチ等の処理のためにアクサライに送って、カイセリに戻ってきたものをさらに半年後に私が確認してから日本に発送しています。
正直、これだけ手をかけてこの価格だと、商売としては成り立ちません。
他のキリムなどと一緒に発送・手入れしているので、一枚ずつの手間賃は低く設定できるのでやっと実現できる価格。
それでも昨年掲載したものが売れていない事もあり、全品値下げした上で。これも同じ価格帯に設定しました。
重さがあるため、輸入にも送料がかかり、関税や諸税含めると1万円位でしょうか。
閉店した絨毯屋の気持ちが痛いほど良く分かります。
この価格で売っていたのでは、絨毯を織る人への給料等はとても払えません。
これでは絨毯残業が廃れるはずです。
1/ 8 ヘイベ「カルス
マラティアで偶々買い付けたヘイベ。
私がマラティアに滞在している時、夕方の遅い時間ですが、1台の自動車が絨毯バザールのある建物前に乗り付けて、いきなりキリムや絨毯を路肩に投げ出し始めました。
そう、田舎で買い付けたキリム・絨毯を荷下ろししているのです。
暗めの色彩に、ピンクやオレンジと言った派手な色使いから一目でカルスから来たと分かりました。
何故かマラティアにはカルスからの入荷が前々から多く、そういうルートが確立しているのだと思います。
ともあれ、その埃の舞い上がる景色を眺めていると、1枚、ポロリとこの小さなヘイベが山からこぼれ落ちました。
この1枚だけが別格で輝いていたので、誰しも興味を持つと思いますが、そこに居合わす可能性は限りなくゼロ。
これは!と思い、放り投げている主人に価格を聞いて、ローカル価格なのでもっと行けると思い交渉しましたが、相手は一向に譲りません。
すると、オーナー自らシナンを持っていると言ったので、合わせて交渉する事にしました。
マラティアでシナンと言えば、大抵、ヤストックかヘイベですから、少し期待します。
話がそれますので、ここで打ち切りますが、ヘイベ自体は殆ど最初の価格から変わりませんでした。
ただ、初めからある程度綺麗に手入れされている感がありましたから、カルス方面の卸屋が所持していた物のように思います。
1/ 6 2020年お年玉プレゼント」ご当選者発表!
今年は2点用意しました。
運試しに、どうぞ。
たくさんのご応募をお待ちしています。→締め切りました。

タブリーズの絨毯は、 端切れと言える形で残ったのが、これだけ。
以前、クッションカバーに加工した時に端切れでも良いから欲しいというお声を頂きましたので、小物入れに加工する予定だったのをプレゼントにしました。
ヤストック絨毯の背面キリムは、元の絨毯が何だったか記憶が定かでありませんが、シャワックの絨毯の可能性が大きいです。
これも少し修理して背面を生かした大きなクッションカバーに加工するつもりでしたが、プレゼントに。
2020
1/ 1
コレクション1「アンティーク・ホタムシ
悩んだ挙句、随分前に買い取ったキリムです。
今はもうこの手のキリムは、コレクターか趣味でキリム屋をしている人達の手に収まっており、世代交代がある時等にふいに市場に出て来ます。
これは、古い馴染みの卸屋が知り合いの店か倉庫かを訪問した時、偶々目敏くこれを見つけ、私がこの手のキリムを買っている事から、声が掛かったものです。
こういう場合、大抵は、オーナーが手放しても良いと考える位の利益を加えて、その上に仲介する卸屋の利益も加味して、価格の提示があります。
従って、かなり高価になるのですが、これはオーナーが安く買い取っていたのか、原価そこそこで手放して良いと思ったのか、高くありませんでした。
でも、少し考えると返事してから、長く保留したままでは悪いので、他をあたってくれと一度断る返事をしました。
それから何ヶ月後にイスタンブルに行くとこれがあり、理由を聞くと、一度買いたいと言ってから返すのは悪いから、卸屋が買い取ったのだそう。
それで、生で現物をよく見せて貰うと、思っていたより色彩が濃厚で美しい。
どうやら私が見た画像は、普通に白い部分にフォーカスしてあったのでしょう。
これなら持っていても良いかと心が揺らぎ、価格を尋ねました。
最初の価格は買い取る前なので、中間マージンは薄利設定、その後買い取れば当然それに見合った利益が欲しい筈。
しかし、太っ腹の彼は前に言った価格で良い、今更変更できないと言ってくれたので、腹を決めて買い取りました。
キリムについては何も問題が無いので、悩ましかったのは財政面だけの事でした。
12/25 オールドM4「ミラス
ミラスのお祈り用だったと思われる小さなキリム。
先祖代々伝わってきたデザインは、次第に簡素化、デフォルメさけてこうなっていったと考えられ、そういう意味では、余計なものを省いた最もシンプルな形がこれであり、そのエッセンスが凝縮しているとも言えます。
あくまで推測ですが、かつてキリムが豊富にあり、選択肢の広かった時代は、今よりこれらミラスの人気は低かったのではないかと思います。
時代の流れで、伝統的な織物としてのキリムの人気の低下につれて、ファッション性を意識した物が好まれるようになり、偶々このタイプがヒットしたのかもしれません。
それも何年も前の話です。
その所為でミラスモデルという名前が残りましたが、機械織で制作されているものには、不思議とミラスの雰囲気は微塵も感じられません。
12/18 アンティーク・クッションカバー追加
以前紹介してご好評頂いた絨毯です。
 「タブリーズ絨毯」3枚
 「エルサリ絨毯」3枚
タブリーズは小さな問題が見つかり、再び、イスタンブルに持参して直して持ち帰ったので時間がかかりました。
普通の部族絨毯と違い、ペルシャ絨毯の修理は特別な技術と物凄い力が必要になります。
絨毯は、制作する事より修理の方が何倍も困難と言われ、普通、これ程大規模な修理は施しません。
裕福なオーナーだったのか、思い入れが強く、高価な修理をされた様です。
表面から見るとオリジナルと比べ淡い色彩に見えますが、これは絨毯のパイルが光を含ことも影響しており、加工する前に裏から見ると、ほぼ完璧な色合わせでした。
修理と分かっていても自慢したくなるので、わざわざお金を払い、儲けがないと分かっていながら制作しました。
トルクメンも同じです。
届いてから、パイルの薄くなっている部分が見つかったので、再びイスタンブルに持参して、知り合いの修理屋に頼み、私の見ている前で色合わせして、修理しました。
なお、これらは制作から時間が経過した為、絨毯面を水に浸して脱水、日干しをしましたから、汚れの心配は皆無です。
12/11 オールドM4「アイドゥン
西アナトリア、アイドゥン辺りのエッセンスが感じられるお祈り用キリム。
これは、カイセリのキリム大好きコレクターから買い付けたもの。
彼は私とは違うアイデアを持っていて、確かシワス方面と思っていた節がありますが、その後、私の説明に納得していました。
彼のキリムの特徴として、私と同じ位かそれ以上に拘りが強い方なので、気に入ったものしか買い付けないため、何か一癖あります。
イスタンブル等と比べれば安価ですが、田舎で直に買付している私には余り魅力がないのと、キリムそのものが減ってきたので、仕事での付き合いは無くなりましたが、彼の言う、下手なアンティークよりも感動するオールドもあるというセリフには妙に共感する所があって、正にこれが当てはまります。
少し高い価格で買っていますが、昨今のキリム離れを反映して控えめな価格設定にしています。
この手のこのデザインは、もう見つからないのでは無いかと思います。
そういう品物ばかり買い集めている人ですから。
12/ 4 オールドM4「エシュメ
エシュメタイプのお祈り用キリム。
未だ正確な産地は不明ですが、アナトリア各地の人の意見を聞いて、この黄色を含んだ色とりどりなタイプはサリフリ辺りだと考えるようになりました。
一方で、コレクターでもある方からは、デニズリ方面の色合いだという意見があったり、ミフラブの格好はセレンディ地方でもしばしば見られるものだとの意見があります。
また、実用面では取り立てて役に立つ訳では無い網状のフリンジを上端に設けてあり、素材はコットンですが、この作風はチネでよく見られるものです。
これら様々な条件の中から、作風や色合い等から最適と思われる所を挙げるようにしています。
あくまでこれは副次的な要素ですが、何故か、この手のタイプはキリムに味わいがあり、色合いも面白いので私は好きです。
ただ、一般的なエシュメタイプと比べ数量は少ないので、今後とも掲載する機会は余り無いと思います。
11/28 オールドM4「アンタルヤ
アンタルヤのお祈り用キリム。
実際には殆ど使われる機会のなかったもの、若しくは壁掛け等。
遊牧民系のアンタルヤは、同じデザインをしていても品質もまちまちで、色合い等も異なります。
現実に、アンタルヤのキリムを見ても、欲しいと思う機会がありませんでしたが、これは是非にも欲しいと思いました。
使用感の無さに加え、品質も高く、色合いのバランスに優れています。
同じ小さなサイズでもかなり手間暇かけて制作したものであり、それだけ思い入れが強い分、使わないでしまっておいたのかもしれません。
もしかすると何年か先に同じ様なものが出てくる可能性が無い訳ではありませんが、今の所これが未掲載唯一のアンタルヤで、一番良いものです。
11/26 アンティーク.クッションカバー」5枚
少しずつのアンティーク・クッションカバー。
最初のシルワンとマラティアは、いつもの店からのものです。
画像ではありきたりのシルワンに見えるかもしれませんが、こなれた天然色が出ており、軽く100年を超える年数があります。
必ずと言って良いくらいブラウンが使われているシルワン、80年程度でも酸化する事があるのに、これは酸化が見られない、壁飾りのような半分サイズのキリムでした。
マラティアは過去に何度か掲載した事があるものと同じです。
色合いとデザインから見て、マラティア南部、ウルファ、デイャルバクル方面の可能性があります。
衣装袋のパネルからのクッションカバーは、寂れた知り合いの店にありました。
品物の方が立派過ぎて、店とは馴染まない様な見事なキリムでした。
彼の話では、目の肥えた人が来ると、高価な価格で売れる事があるそうですが、とてもリッチな観光客が寄る店ではありません。
取り上げて裏地を張り替え、ここにご紹介の運びとなりました。
11/21 ヘイベ「アンティーク・ユンジュ
ユンジュの美しいヘイベ。
それほど複雑なデザインでもなく、色合いも数少ない方です。
ただその一つ一つが深く、良い味わいに染め上がっています。
流石、ユンジュと言ったところ。
何がそう人の心を引きつけるのか不明な部分もありますが、古いユンジュは見た途端、心を惹きつける何かがあります。
実はこれ、イスタンブルのキリム屋界隈で偶々手に入れたもの。
彼らは、売れ残った自分の店の在庫を交換し合う慣習があり、これを手に入れた店も、アンティークものの顧客が無く、転売または交換を考えていたらしく、安く買い取れました。
そのまま持ち帰り、自分で洗いましたので、余計なマージンが掛かっていません。
11/19 ヘイベ「ベルガマ
ベルガマ地方の絨毯ヘイベ。
絨毯の産地としても知られているベルガマは、昔から評価が高く、業者間ではその名を聞くと良い物と言う響きがあります。
反面、それを良い事に安物のウスパルタ等をその名で呼ぶ業者もあります。
この点、これは売っている業者より詳しいので騙される事はありません。
その上、膨大なストックの中から選び抜いた一枚、ヘイベに付き物の汚れやシミの無い完品。
原価はかなり高かったのですが、シャワックの後なので、少しマージンを低く設定しています。
11/14 ヘイベ「アンティーク・シャワック
大判のシャワック・ヘイベ。
何故これを最後に持ってきたのか分かりませんが、私の中では逸品でした。
色合いとか古さにこだわるなら最初のもの。
でも、この精巧なガジャリ織りはそう見つかりません。
ヘイベに使うのならそこまで頑張らなくても良いのにとすら思います。
見た目で選ぶ時、沢山のヘイベがある中、何も分からないままであっても1番にこれを引っ張り出した程。
何に使うかと考えた時に、重いものなので置いておく形になると思いますが、この大きさなら寝袋にもなりそうです。
なお、まとめ買いであり買取価格は同じですが、この手のものは中々手に入り難いので、ほんの気持ちだけ高めに設定させて貰いました。
11/12 ヘイベ「シャワック
シャワックの大型ヘイベ。
何も濃紺と茜の赤色という組み合わせで織られ、その比率は微妙に異なりますが、これは明らかに赤色中心でした。
何故か赤系は数が少ないのと、やや小振りに出来ています。
そして、私が見た中では、赤系統はやや年代が若くなります。
自然と紺色ばかり選んでいたところ、赤色は数が少ないから、これも買っておいた方が良いよと、セールスがあり、素直に聞き入れました。
次回の訪問で在庫をまとめて安く買い取り、天然色のランナーとして販売する腹積もりでしたが、残念です。
また、本当かどうか分かりませんが、シャワックは男性もキリムや絨毯を制作すると聞いた覚えがあります。
もしかすると、この赤いタイプは小柄な女性がガジャリを織ったので、必然的にこのやや小振りなサイズになったのかもしれません。
あくまで仮説です。
11/ 7 ヘイベ「アンティーク・シャワック
シャワックの大型ヘイベ。
オーナーはかつてマラティアのボスのもとで働いていたそうですが、独立して自分の店を持っていました。
もっとも、中心部から離れており、店という倉庫であり、卸人しか来ません。
勿論、仲良し限定の予約制です。
本当は沢山買い付けたかったのですが、日本で売れるかどうか自信がないので、選りに選って最高の3枚にしました。
ですから、価格も控えめです。
最近聞いた話だと、そのオーナーが重い病気を患っており、多分、彼の店はもう無くなっていると思います。
当初は良いものだけをヘイベとして販売して、質の落ちるものは買い叩き、ランナーや半分サイズにして販売するつもりだったのですが、夢と終わったようです。
11/ 5 ヘイベ「シャワック
随分前にマラティアで買い付けたヘイベです。
掲載しようと思っても、たった一枚のヘイベではどうかなぁと思っていたところ、運良く大判ヘイベが他に3枚手に入りましたので、この後、続けて掲載します。
ただ、その大きいものは、まるでキャメル・バックのような大きさと重さがあります。
その点、気軽に椅子等に掛けて楽しめるのはこれ。
薄くて軽いものなので、壁飾りも簡単です。
なお、背面の破損部が目立つとお考えの方は、補修糸を取り除いても良いかも知れません。
どんな状態か保証は出来かねますが、ガジャリは破損が進み難いので、ヘイベとして使わない限り、問題はないと思います。

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