キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
クッションカバーも取り扱っています。
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1/22
素敵なキリム「アンティーク・トルクメニスタン・エルサリ・絨毯
トルクメニスタンはエルサリ族の絨毯。
記憶を頼りに、元のサイズはキリムの部分を含めて大体、3×2m程だったと思います。
店主の話によると、随分前に仕入れたらしく、何と2枚ペアでありました。
見比べると、殆ど同じデザイン。
もう片方の絨毯に大きな修理はありませんでしたが、全体的に使用感があり、これよりは少し色合いはこなれ、古い感じがよく出ていました。
その分、全体的にパイルがこれより短くなっていました。
どちらが欲しいかと言われれば、なんの躊躇もなくこちら。
古いエルサリで、例え壊れている所があっても、フルのパイルが残っているものなんて、今時、そうお目にかかれません。
ただ、良い絨毯ほど修理は難しいものなので、これはまた別の形で登場して貰います。
1/17 オールドM2「トロス
いわゆるアダナ・トロスキリム。
アダナにも似たデザインは勿論ありますが、それらは同じ模様を何度も繰り返して使ってきたステレオタイプ的な印象があるのに対し、これは、織り手の相違工夫により創り出された為、キリムが持つメッセージ性が伝わってきます。
個人の好き嫌いは様々であり、何もこのキリムが特別なものではないかもしれません。
それでも、見た途端に何か伝わってくるものがあるのは、アンティークの他には少なくなってきています。
制作されて何十年も経過したにも関わらず、こうして、当時の制作者の心情等が感じ取れる作品は、実用品+アルファの楽しみ方ができるでしょう。
1/15 オールドM2「クルホユク
クルホユクの小ぶりなお祈り用キリム。
毎年のキリム探しの際に、ふとこの一枚だけが出てきました。
最初見た時はカイセリのサルズだと思っていたのが、よく見ると、クルホユクでした。
中央部のミフラブが、しっかり自己主張しています。
クルホユクはどこかかっちりしている印象がある中、これは古いせいか、大らかな様相を含んでおり、見た目は愛可愛いらしく、触れてみると、その品質に感心します。
サイズは小振りですが、原価が安くならないため、これでも頑張った価格にさせて頂いています。
詰まる所、持ち運び用なのか否かという事です。
1/10 コレクション3「カイセリ・マンチェスター・絨毯
昨年、マンチェスター絨毯を2枚ご紹介しました。
それらは、ヨーロッパに出回っていたものでした。
房がとても短くなっており、ゲチキ(抑え糸)は隠れているのでコットンの良さが分かり難いものでしたが、今回はソフトなコットンにも触れて頂ける上に、パイルの結び目の細かさ、肌触りの良さに驚かれる事でしょう。
柔らかいパイルは、これから使う程に艶が出てくると考えると、ワクワクします。
反面、このマンチェスターを使い込んで良いのかという迷いすら感じます。
日常品なら安い絨毯で十分かもしれませんが、+αの満足感を望まれる方に向いている様に思います。
これもそう大きくはありませから、重さ的にも壁掛けに出来なくも無いです。

日本ではこれより品質も程度も低いものに、凄い高値が付けられています。
他に代わるものが無いからです。
もし、このサイズのイスファハン等の絨毯で、同品質、古いものならいくらになるでしょう?
しかも、これが最後の一枚、又は二枚目の可能性が高い。

更に余談になりますが、マンチェスター絨毯にはイランのカシャーンにもあり、マンチェスター産のウールと謳われているものがありますが、そっとしておいて下さい。
それだけ情報が無いという事であり、間違いも貴重です。
1/ 8 絨毯ML「アンティーク・.ヤムット
ヤムットの古い絨毯。
イスタンブルの目抜き通りにある店なのに、売れ行きが今ひとつ芳しくない店から買い取りました。
店主はトルコ人の絨毯屋なのに、押しが弱く人の良い所があり、周りからは慕われて、いつも同郷の仲間が集う、そんなお店です。
私自身、何も買うつもりはなく、それでも半年ぶりのイスタンブルに到着した翌日なので、挨拶しようと店に入った次第。
すると、店主自慢のこれが出てきました。
ダメージのある絨毯は、普段買いませんが、これは見た途端に別格だなと感じました。
普段、絨毯は敷いている状態で裏面は見えませんが、この品質は持っているだけで嬉しくなるくらい上等で、色彩はテッケにしか見えません。
土地柄、目の超えた顧客も訪れ、これを見つけてはそう言った絨毯談義が始まり、人によっては120年だという者もいたそうです。
たぶん、目が揃って品質が良いからだと思います。
しかし、120年前のトルクメンなら赤は更に強く、所々に黄色が入り混じってくる筈。
まぁ、こうして破損があるものは、稀に良いものが見つかるので、そう言った憶測を呼ぶものです。
真面目に考えて、この目の細かさだと100年は超えている程度、後は経年の様子等から少し加算したのがこの年代です。
1/ 3 コレクション1「アンティーク・シャルキョイ
シャルキョイの超特大サイズ。
特にこの様なキリムが欲しかった訳ではなく、ただ、何か良い物があるらしいと聞いて、ふらりと訪問したら、これが出てきました。
予感はしていましたが・・・
いつもはキリムを納屋に収納してある彼が、キリムを探して家の中に入るのは初めて。
そして、手際よく折り畳まれた赤い物体が出て来て、いざ、広げ始めても中々全体像が見える様な場所がありません。
その時は、「誰がこんな巨大なキリム買うの!」と他人事の様に思っていました。
しかし、場所を変えて全体が見える場所に広げて貰うと、当然、凄く見応えします。
想像してみて下さい、目の前一面がこのシャルキョイで覆われるとその場の雰囲気どころか空気さえも一変、目の前が急ごしらえの美術館のようになります。
これを広げて見せるオーナーの何と自慢気な事でしょう。
素直に、「こんなキリムを所有できるなんて羨ましいなと。」という気持ちが起こってきます。
既にそういうキリムも持っていますが、どちらかというと玄人好みするタイプ、対して、このシャルキョイはキリムを知らない人、誰でも息を飲む美しさがあります。
しかも、価格は高いとはいえ、買えない金額ではありません。
ただ、転売となると価格もそうですが、サイズ面で日本では難しい。
少し交渉して、一度は諦めました。
お茶を飲んで歓談し、諦め半分でふっかけて見ると、相手も提示価格を下げてきました。
でも、そこからは互いに譲りません。
当然、両者の中間価格なら簡単に折り合いは付くと思いますが、それではまだ高い。
いつも夕食をご馳走になり、「いつでも遊びに来て、泊まってくれればいい。」という程の友人で、値切るのは心苦しいですが、高過ぎる価格は呑めません。
こういう時は欲しくない顔を見せると、相手が折れるもので、本気で困り果てた顔つきになったのでしょう、空気を読んだ先方が折れて商談成立の運びとなりました。
改めてじっくり見直すと、私達の想像に遠く及ばない過去の時代に卓越した職人技が発揮され、この素晴らしい作品が生み出されたものであり、何世紀もの経験の積み上げによる集大成がここにあり、今、同じ物を真似て作ろうとしても叶いません。
これは特に販売する事は考えていませんし、欲しいと言う方も中々無いと思います。
将来は、欧米に多いシャルキョイのコレクターさんに販売する事になるのかもしれません。
12/27 絨毯ML「ヤムット
トルクメン産、ヤムット族の絨毯。
これを買い付けた店のオーナは、販売済みのケルマン、ムジュール、アンテップ等の古い絨毯を売ってくれた方です。
トルクメンも豊富なコレクションをお持ちなので、上等なものがお望みなら、上はいくらでもあります。
前回それら絨毯を掲載した時の解説で触れましたが、オーナーは、絨毯パッチワークを世界中に手広く販売しており、この手のトラディショナル品は10年間、店の倉庫で眠っていました。
その所為で、偶々、当時は在庫品を安く買えましたが、次回以降は、販売価格が高くなったので、そこからの仕入れはあと僅かです。
多分、この価格だと、他所様のやや難あり総化学染料のエシュメと同じ位だと思います。
完品はもっと高く売られていますから。
12/25 絨毯S2「アンティーク・カルス
カルスのアンティーク絨毯。
カイセリで買い付けましたが、よくぞ今まで残っていたものだと思います。
ただ、私達にとっては貴重な天然色のアンティークも、価値が分からない欧米の顧客にとっては、化学染料だろうと、天然色だろうと関係ありません。
色とデザインがさえ好みならそれで良く、年代物である必要は全くありません。
更に言うなら、トルコ産だろうが、中国産だろうが関係ありませんから、トルコの絨毯産業が壊滅しました。
今では、手織りと見間違うばかりの機械織りの絨毯が出回り、古い絨毯を扱う業者には死活問題です。
たぶん、そういう事情もあって、私が行くまで売れ残っていたのだと思います。
今回、他の商品を安価な設定にしている分、このカルスを割高に感じられるかもしれませんが、去年までの少し程度の良いオールドのヤストックに付けていた価格になります。
12/20 絨毯S2「ムジュール
ムジュールの古いヤストック絨毯。
細かい話は説明で触れた通りです。
これもカイセリで買い付けた絨毯の一枚で、オーナーは、アンティークのムジュールとしてアメリカ向けの通販サイトに掲載していました。
勿論、色ムラがある等とは一切、触れられていません。
欧米人は、色合いがキュートだと言って喜んで買っていくそうで、表と裏の色の違い等気にしません
その時の価格が、220ドル位でした。
私の見ている前で、掲載を削除したのです。
絨毯のプロである彼の目利きは間違いありません。
しかし、ここ日本、特にインターネット販売では説明が必要です。
結局、退色の原因は分からないままですが、これはこれとして受け入れて頂けるなら、お買い得な一枚になると思って買い付けました。
当然、私は業者価格なので、まとめ買いする際にはノーマルグレードの中にこの様な少しだけ良い物が含まれています。
12/18 絨毯S2「イェシルヒサル
イェシルヒサルのヤストック絨毯。
ヤフヤルほどのネームバリューはありませんが、かつては品質の良いキリム・絨毯を産出していた地域です。
この名前を直訳すると「緑の城塞」になりますが、城の必要がない高地であり、おそらくその高さ故に、城塞に例えられたのでしょう。
キリムの場合、牧歌的な側面が多分に感じられるのどかな面影が伺えますが、絨毯ではより商品価値が高い為か、家庭毎に工夫が凝らされ、技量を競うような物が見られます。
特にこれはカイセリの花柄をベースにして、アクサライ地方の影響を受けて作られた、まるで工房ものの絨毯のような雰囲気があります。
画像ではいくら柔らかいと説明しても分かり難いので、どうかな?と思われるでしょうが、これは見た目よりも触れた時の感触により感動する絨毯です。
上下が僅か1㎝少々模様がないだけで、絨毯としては何も支障は無く、少しでも安く買えるならそれはそれで良いのではないかと思います。
12/13 絨毯S2「アワノス
アワノス産の小さな絨毯。
カイセリの市街地からカッパドキアまで、車を猛烈に飛ばして1時間少々の距離なので、運が良ければ、こうして珍しい地元の絨毯が手に入ります。
数が少ないため、イスタンブルにはまず出てきません。
キリム・絨毯でトルコ各地の物をお求めの方には、価格面でも良い機会になると思います。
(余談になりますが、日本語表記する際、アワノスのVは英語風にヴがよく当てられますが、トルコ語ではワになります。)
このアワノス、欧米人は訪れますが、日本人のツアー客はまず来ません。
カッパドキアから車で15分程と近く、かつては賑わっていたであろう田舎町ののんびりした空気が居心地良く、街には小さなキリム・絨毯屋もありますから、近くまで行ったなら訪問してみては如何でしょう。
12/11 絨毯S2「ヤフヤル
ヤフヤルの小さな絨毯。
随分久し振りに手に入れました。
何がどう違うのか定かではありませんが、ヤフヤルの絨毯は、カイセリ地地方特有の柔らかいウールが特徴で肌触りが良く、コンヤ方面の仕事の良さも加わり実用向きの絨毯にはもってこい。
本当は、中判サイズを探していたところ、価格面で折り合わないので、取り敢えず安価に買えるヤストックだけ、他のものと一緒にまとめ買いしました。
以前販売していたものはこれより少し古くて良質でしたが、3万円台でしたので、価格的にはこれが底です。
12/ 6 絨毯S2「シワス
カイセリで買い付けたシワスのヤストック。
シワスは隣の県であり、手広く探せば他にも見つかると思いますが、何故か、シワス・マラティア方面のものは少なく、状態が良くて古いものはこれだけでした。
キリム・絨毯共にシワスは仕事が良い事で知られ、地元の業者から言わせれば、品質が良いのはマラティアよりもシワスです。
シワスのジジムは皆さんも知る通り最高の品質ですし、キリム・絨毯のみならず、ショール等様々な手仕事に定評があります。
ただ、仕事が良いだけでは商売にならないのがこの業界の難しさ。
シワスの2×3mの縞模様キリムより、1枚のチュアルの方が高い事もあるのですから、商売は難しい。
余談は別にしても、実用的なヤストックとして、価格も控えめであり、申し分のない一枚。
12/ 4 絨毯S2「クルシェヒル
クルシェヒルの絨毯ヤストック2枚目。
デザインこそ定番のものですが、図柄の構成がしっかりしており、作りも丁寧。
何より天然色が多く使われているので、色合いはしっくりと馴染み、古い物ならではのゆったり大らかな空気感が漂います。
流石にパイルは少し薄くなっていますが、絨毯なのでキリムよりも重厚で、寒い時期は保温力があり重宝します。
軽くて移動も楽、パーソナルチェアの背もたれやソファー等、お気に入りの場所でお使い下さい。
今回は他のヤストック等10枚程度と一緒に購入した事に加え、特別なセールスがあったので、この価格設定が可能になりましたが、多分、次は品物があったとしても高くなります。
(今期入荷に合わせて、絨毯S2の在庫品を値下げしています。
こちらもこの期にご利用下さい。)
11/29 絨毯S2「クルシェヒル
クルシェヒルの絨毯ヤストック。
地方の絨毯屋に行くと、以前はどの店も同様にヤストック絨毯を平積みで何段も高く積み上げていたものです。
そして豪快に、一山いくらで売買するのです。
しかし、気がつくとそれらは姿を消し、毎年、少量しか出てきませんから、当然、価格が高くなります。
マラティアで買い付けようとしましたが、2倍近い価格を提示され、要らないと断ると価格は少し下がりました・・・が、その時にはもうこちらの買う気が失せました。
そして、今年は小さな絨毯は出せないと思って9月に訪問したカイセリで、偶々、店のオーナーが新しい店舗に移るという事で、現金が必要な為、最初から安い価格を提示してくれたので少しまとめて買い取る事ができました。
但し、殆どが中央アナトリア近郊のものなので、絨毯の厚みはやや薄手な中、これはマラティア地方と遜色ないタイプです。
11/27 オールドM2「ユンジュ
もう1枚のユンジュ。
それぞれ別の機会に買い付けたものですが、同じ頃に届いて撮影を済ませたので、比べ易いように並べて掲載します。
お勧めの点、やはり天然色。
アンタルヤに置かれた数千枚ものキリムの中で、どう見ても天然色のキリムであり、どうしてここにあるのか不思議でした。
殆ど使用されていないのは当然ながら、なぜ、この織り手の家庭ではこれ程豊富に色糸が手に入ったのか不思議です。
ユンジュの人達ですから、その気になれば染める事は出来たでしょうが、もう、キリム自体にかつてのような活躍の場が無い事は分かっていた筈です。
このキリムは何かしら大事なものであり、かなりの労力を払って複数枚が同時期に制作され、嫁入りする娘さん達に持たせたのではないかと思われます。
11/22 オールドM2「ユンジュ
ユンジュのお祈り用キリム。
その名の由来は羊毛を商いとする人達、羊毛を納税手段として行ってきた事に由来するものの、これが制作された時代は、機械糸が安く手に入る時代です。
今でこそ、手紡ぎ糸は重宝されますが、当時、応分の付加価値は認められ難く、もはや生計は成り立たなかった事でしょう。
そうなると、アナトリアの多くの田舎町同様、農業で半自給自足の生活を行っていた筈です。
娘さん達は、母親から教わった通り、自宅の二階に設けられたベランダ風の窓の近くに織り機を立て、家事の合間を見つけては慣習を惜しむかのように仕事をこなしていった事でしょう。
工業化の波は田舎まで押し寄せ、あれ程名を馳せたキリム・絨毯ですが、一気に消えて無くなりました。
このキリムはその末期に近い時代、何とか、伝統技術を守ってきた数少ない家庭で制作されたものではないかと推察します。
このサイズであれば、お祈り用しか考えられませんが、織り手自身、誰がこのキリムを使うのかしら ?という想いがあったかもしれません。
それでも教わった通り、しっかり目を詰めて教わった通りの丁寧な仕事で仕上げてあります。
残念ながら、お祈り用キリムとしての出番は殆ど訪れなかったと思われ、こうして皆さんのお目に掛ける事ができました。
11/20 オールドM2「カイセリ
カイセリはプナルバシュ辺りの集落で織られたキリム。
このところマラティアとカイセリをバスで移動する事から、これらの地理に詳しくなりました。
マラティア発カイセリ着のバスステーションに行くチケットを買っていても、そこで降りる客が他に居ない場合、バスは止まってくれず、手前の道端に降ろされてしまうのです。
仕方なく、ガソリンスタンドで今の場所を訪ね、どうやってカイセリ市内に行くかの算段をしていると、大抵、誰かが助けてくれます。
ガソリンスタンドに来る客は大抵がカイセリ市内に行くからです。
そして、正にその場所がプナルバシュ近くだったのです。
巨大なカイセリ市から少し離れ、元々は荒野のような場所だったんだろうなと思います。
この地のキリムはサルズ方面のキリムの特徴に、少し青色が入り、異常なくらい精密なタイプが見つかりますから、たぶん間違いありません。
この事は、トルコ人業者は勿論、カイセリ人に聞いてもまず知らないと思います。
11/15 オールドL2「マナストゥル
マナストゥルの小さめ大判サイズ。
解説でも触れた通り、元々は一回り大きなサイズではなかったかと推察します。
何故、カットするのか疑問に思われるかもしれませんが、片側のボーダーに浸食があると、修理とカットを天秤にかけて安い方を選択するのです。
その違いが100ドルに満たなくても、彼らはカットを選択します。
これらのキリムを買う欧米人、特にイタリア人に人気がありますが、彼らはオリジナルには殆ど拘りません。
大抵は、キリム自体を知らないのですから、仕方ありませんが、コレクタークラスでも案外適当。
彼らは、キリムから感じるインスピレーションなりデザイン性、色彩の組み合わせといった私達日本人とは違う感性が働いているようです。
話はそれましたが、もし、文句のつけようの無い状態なら、2倍位の価格は必須なので、お買い得であるだけでなく、キリムそのものも結構良い物です。
私の所ではこういうマイナス面も説明しますが、他店様では99%何も説明なしに高い価格で売りつけ、そして、何も知らないままに終わります。
11/13 コレクション1「アンティーク・カラプナル
コンヤはカラプナルの大判キリム。
しばらくコレクションの大判の掲載をしていなかったので、もう買うのを辞めたと思っていらっしゃるかもしれませんが、撮影を済ませると私の中で一仕事が完結して、掲載を忘れていました。
写真の背景は、最近の撮影で使うデッキではなく、以前に使用していたウッドデッキのものです。

このキリムとの出会いは商品説明に記した通り。
その時、4枚のキリムをコレクターから拝借し、最終的に2枚を買い取りました。
いずれもカラプナルです。
もう一枚は更に古いキリムですが、古過ぎてブラウンが朽ちている為にまだ現地に留めてあり、もしかすると、向こうでバイヤーが見つかるかもしれません。
両者を比べた場合、精巧さが目に付くこれの方が日本人の好みには合っている様に思い、先に取り寄せることとしました。

普通、いくら古くて良質なものであっても、キリムの模様は部位毎に微妙に異なります。
でもこれはカラプナルだというのに、シャルキョイばりの精巧さで織り進められており、触れた印象では良質なホタムシを彷彿させます。
実はカラプナル一帯はトルクメン人が住み着いた土地であり、これらカラプナルとホタムシは親戚同士。
特にこれはキリムの上下にホタムシと同じタイプの縞模様キリムがあり、その類似性をよく感じさせてくれます。
11/ 8 オールドL2「ブルガリア
ブルガリアで織られた伝統的なスタイルのキリム。
シャルキョイでも幾何学模様のタイプ、特に、ピロットにこれと似たものが見られます。
同じブルガリアでも北部のチプロフスキーにも近いタイプはありますが、それらとは由来が違い、これは伝統的なブルガリアのキリムです。
また、このデザイン、中央に木の葉の様なモチーフが置かれたスタイルは、スラブ系の文化圏ではしばしば銀の皿と呼ばれます。
理由は不明ですが、「銀の皿」はトルコと同じです。

ブルガリア、特に田舎の方は遊牧民系の土地柄であり、職人が腕を競ったシャルキョイと違って、名も知られていない田舎の集落で制作されたもの。
本来はもっとシンプルで色味も少なかったのが、次第に装飾性を意識するようになり、長い年月のうちにこのスタイルに変化したと思われます。
残念ですが、非常に小規模であり、個々の民家で制作されたものしか無く、ブルガリアにも殆ど残っていません。
そういう意味では、シャルキョイより稀少性はあります。
その為、ドイツ人コレクターBさんは「5,000ドルで売れば良い。」と、当時は言っていました。
彼自身、世界中を回ってこの世に出ていない様々な織物を発掘して巨万の富を得た人です。
ただ、展示会の様なお金持ちが集まる場所で売るのとは違って、当時買い付けた時の想定よりも、低い価格設定にしています。
11/ 6 オールドL2「バルドゥズ・エルズルム
バルドゥズの中~大判サイズ。
最近はめっきり見かけなくなりましたが、以前は、時折ですが見かける事がありました。
焦げ茶色の背面にエルズルムらしいミフラブやメダリオン模様が置かれ、大判では小さなミフラブが幾重にも並ぶものがあり、それは壮観でした。
ただ鑑賞するには最高でも、優に4mを超える長さがあり、実用品としては不確かなところがあって、買うのを辞めたのが今も脳裏に残っており、マラティアでこれを見つけた時はとても嬉しくなりました。
何故か、昔からエルズルムとマラティアは交流があり、キリムのデザインもよく似ています。
そして、エルズルム等北部のキリムもマラティアで見つかります。
幸運にも壁掛けとして使われていたものなので、古いキリムに付き物の汚れや破損、下手な修理を心配しなくて良く、価格も控えめと、マラティア仕入れならではの魅力でしょう。

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