キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
クッションカバーも取り扱っています。
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11/13
コレクション1「アンティーク・カラプナル
コンヤはカラプナルの大判キリム。
しばらくコレクションの大判の掲載をしていなかったので、もう買うのを辞めたと思っていらっしゃるかもしれませんが、撮影を済ませると私の中で一仕事が完結して、掲載を忘れていました。
写真の背景は、最近の撮影で使うデッキではなく、以前に使用していたウッドデッキのものです。

このキリムとの出会いは商品説明に記した通り。
その時、4枚のキリムをコレクターから拝借し、最終的に2枚を買い取りました。
いずれもカラプナルです。
もう一枚は更に古いキリムですが、古過ぎてブラウンが朽ちている為にまだ現地に留めてあり、もしかすると、向こうでバイヤーが見つかるかもしれません。
両者を比べた場合、精巧さが目に付くこれの方が日本人の好みには合っている様に思い、先に取り寄せることとしました。

普通、いくら古くて良質なものであっても、キリムの模様は部位毎に微妙に異なります。
でもこれはカラプナルだというのに、シャルキョイばりの精巧さで織り進められており、触れた印象では良質なホタムシを彷彿させます。
実はカラプナル一帯はトルクメン人が住み着いた土地であり、これらカラプナルとホタムシは親戚同士。
特にこれはキリムの上下にホタムシと同じタイプの縞模様キリムがあり、その類似性をよく感じさせてくれます。
11/ 8 オールドL2「ブルガリア
ブルガリアで織られた伝統的なスタイルのキリム。
シャルキョイでも幾何学模様のタイプ、特に、ピロットにこれと似たものが見られます。
同じブルガリアでも北部のチプロフスキーにも近いタイプはありますが、それらとは由来が違い、これは伝統的なブルガリアのキリムです。
また、このデザイン、中央に木の葉の様なモチーフが置かれたスタイルは、スラブ系の文化圏ではしばしば銀の皿と呼ばれます。
理由は不明ですが、「銀の皿」はトルコと同じです。

ブルガリア、特に田舎の方は遊牧民系の土地柄であり、職人が腕を競ったシャルキョイと違って、名も知られていない田舎の集落で制作されたもの。
本来はもっとシンプルで色味も少なかったのが、次第に装飾性を意識するようになり、長い年月のうちにこのスタイルに変化したと思われます。
残念ですが、非常に小規模であり、個々の民家で制作されたものしか無く、ブルガリアにも殆ど残っていません。
そういう意味では、シャルキョイより稀少性はあります。
その為、ドイツ人コレクターBさんは「5,000ドルで売れば良い。」と、当時は言っていました。
彼自身、世界中を回ってこの世に出ていない様々な織物を発掘して巨万の富を得た人です。
ただ、展示会の様なお金持ちが集まる場所で売るのとは違って、当時買い付けた時の想定よりも、低い価格設定にしています。
11/ 6 オールドL2「バルドゥズ・エルズルム
バルドゥズの中~大判サイズ。
最近はめっきり見かけなくなりましたが、以前は、時折ですが見かける事がありました。
焦げ茶色の背面にエルズルムらしいミフラブやメダリオン模様が置かれ、大判では小さなミフラブが幾重にも並ぶものがあり、それは壮観でした。
ただ鑑賞するには最高でも、優に4mを超える長さがあり、実用品としては不確かなところがあって、買うのを辞めたのが今も脳裏に残っており、マラティアでこれを見つけた時はとても嬉しくなりました。
何故か、昔からエルズルムとマラティアは交流があり、キリムのデザインもよく似ています。
そして、エルズルム等北部のキリムもマラティアで見つかります。
幸運にも壁掛けとして使われていたものなので、古いキリムに付き物の汚れや破損、下手な修理を心配しなくて良く、価格も控えめと、マラティア仕入れならではの魅力でしょう。
11/ 1 シブリヒサル・クッションカバー40cm50cm
シブリヒサルのチフカナットからのクッションカバー。
80年位ある薄手の良質なキリムです。
コンヤと県境を接するシブリヒサルには、遊牧民系のどっしりしたタイプがやや多い中、これは細く紡いだ糸で薄く織られたキリムです。
画像上ではギザギザ模様の鋭角さ、ボーダーとの境目に置かれた櫛模様等から手仕事の細かさが推察できます。
それでいて、鳥模様の隙間に色むらを盛んに用いてあり、遊牧民風キリムの面影もしっかり残されています。
オレンジぽく見える色彩は、茜の2番染め、もしくは、茜の触媒を変えたものであり、天然色です。
なお、白い部分はすべてウールが使われています。
全体的に淡い色彩のものが多く、室内での撮影では色味が弱く映し出されていますが、実物はもう少しはっきりした色彩です。
それぞれのカナットの幅の違いにより40㎝と50㎝の2種類があり、面積比で価格を付けています。
また、このクッションカバーの背布は、いつもの厚手ではなく、薄いタイプのコットンが使われています。
今回は、キリムが薄手なのでマッチングは悪くないです。
10/30 コレクション2「シナン
織られた当時のままの姿を留めたスマックチュアル。
当然ながら、これもマラティアで見つけて買い取りました。
よくぞ今までこの状態、2枚が繋がったままの状態で残っていたものです。
都市部と違い、マラティアでは、いつ、誰が買い付けに来るのか定かではなく、急いで売る必要がなかったため、店の主人が手に入れてから一年近くこのままで眠っていました。
また、昔の人はお金よりも家族の思い出を大切にしていた事から、使わないキリムがあってもそう簡単には手放しません。
これを手放した家族も、きっと何かの理由でお金が必要になって止む無く売りに出したのだと思います。
そう考えると、容易く営利目的で切り離すのは惜しい。
仮にこれが50~60年程度の若いものなら、なんの容赦もしません。
しかし、あと少しで100年という年代を生き抜いてきたキリム、例え、本来の2枚のチュアルに戻すだけであっても、憚られる気がします。

何より昨今、この手の上等なチュアルの実勢価格は、店舗ではなくネット上でも20万円近くします。
勿論、それは1枚の金額です。
今やマラティアでも、チュアルの価格は2倍に跳ね上がっています。
しかし、これは相場が跳ね上がる前に、私がマラティアで見つけた在庫を全て買い取ったので、お求め易くなっている分、このままで販売する事にしました。
将来、もしも半分に切り分ける事があったとしても、この半分よりは高い価格設定にします。
10/25 オールドL2「チャル・チルプ
デニズリ県はチャル市近郊で織られたキリム。
この地方は黄色系の色彩を好み、赤やオレンジ、緑といった色彩で彩られ、特に緑はマイルドな色彩で、人気が高く引き合いが多いキリムです。
正直に言えば、引き合いが多いからと安くならないので、買い取りたくはないのですが、一定の需要がある為、これはというものだけ買い取る事にしています。
これも購入するか否か悩みましたが、色合いや細かなデザイン性の組み合わせから何か感じられるものがあり、選びました。
本気で悩んだ事もあって、卸屋の原価が少し安くなりましたので、この価格です。
敷物から飾りまで大抵の事には使える万能なキリムです。
10/23 オールドL2「フェティエ
フェティエの縞々タイプに模様の入ったもの。
以前にも何度か掲載した事があります。
その際、驚いた事に「どうしてこんなに価格が違うのですか?」と結構厳しい口調で問い合わせがありました。
一瞬、何の事を言われているのか理解できませでした。
こちらも原価を元に価格設定していただけなので、その旨説明の上、むしろ、縞模様より微妙に安い価格設定にしていると返事したのを未だに覚えています。
原価が1.5倍くらい違いますから、販売価格になるとその違いも不自然と思われたのでしょう。
そういう経緯があり、このタイプの説明には原価が違うと毎回書かせて頂いています。
今現在、ラクダのフェティエは高いキリムになっていますので、価格的にも魅力的なこれは、色柄がお好みに合うならお勧めです。
10/18 オールドL2「フェティエ
フェティエの縞模様キリム。
10年程前ならフェティエの山を50枚でも100枚でも見つける事が可能であり、その中から最善の2~3枚だけを選んで買い付ければ良い話で、とても簡単な仕事でした。
しかし時代は変わり、古いキリムが無くなると、今まで敬遠していた化学染料オンリーの縞模様ですら良い物は見つかりません。
これはずっと以前に買い付けていた中で、偶々、見つけたその年のナンバーワンでした。
もしかすると、他にこれを上回るものが出てくるのではないかと待っていましたが、超えるもが出てこないままかなり年月が経過したため、掲載には昔撮影した画像を使用してます。
最近の太陽光のよく当たったものと比べ、色味は大人しく感じますが、その分、より実物の色味に近いものになっています。
10/16 オールドL2「アフヨン/チャル
アフヨン改めチャル方面の渋い縞模様キリム。
その魅力は、織り手も好んで用いたと思われる茶色となすび色の中間色。
縞模様の中を更に縞々にしたり、途中で織り方を変えるといった不思議な作為が見られます。
当然、この手のキリムは一気呵成に織り進めて行くので、前もって計画していたのではなく、その場その場でやりくりを考えながら進めていったと思われます。
それ故に、計算外の効果や見た目の楽しさが感じられるキリムらしいキリムと言えます。
同じ縞模様キリムでもこの様に縞の幅が広いキリムほど人気があり、実際に敷いて使った時にも馴染み易いタイプなので、今回は色彩の所為もあり、和風のお部屋でもいけそうです。
10/ 9-11 フラグメント「アンティーク・.アダナ・レイハンル
アダナ・レイハンルのカットキリム。
勿論、私がカットしたのではありません。
ヨーロッパから持ち込まれるキリムはいつもこのようにカットされています。
買い付け時には全部で4枚揃っていましたが、その内1枚だけどうしてもと希望される方がいらっしゃり、お譲りしてしまいましたので、残り3枚です。
おそらく飾りに使うためのもので、使用場所のサイズに合う様カットされています。
長短それぞれ2枚ペアになっていた事から、天蓋ベッドの様なもののカバーに使われたのだと思います。
その際、突起物があった部分が切り抜かれています。
その為、細々と破損がある割には、状態の良い部分は使用感を感じられない位に状態が良く、敷物のキリムに付き物の汚れもありません。
後に気が付きましたが、片側2枚を繋げても2mに届きませんから、真ん中の部分が存在した可能性が高いと思います。
4枚のキリムを接ぎ合わせた画像が手元に残っていましたので、色味の参考にして下さい。
10/ 4 フラグメント「アンティーク・シルワン
シルワンのとても古いフラグメント。
解説でも触れましたが、これには輸出の際に文化省が許可した事を示す鉛玉が2つ並んで付いていました。
古い時代の封印なので、ギザギザ付きの針金に鉛玉が付いたタイプです。
エルズルムの様なキリムでは、オーナーが変わる度にトルコに持ち込まれ、買い手が見つかると輸出されるので、この様に複数の鉛玉が並んでいる事があります。
しかし、このシルワンは古いですが、壊れています。
わざわざそんな手間を掛けてどれ程の利益があったでしょう。
いずれにせよ、そうして2度もトルコ国外に持ち出されたこのシルワンが3度目のトルコ帰りを果たたものを、偶々見つけて買い取りました。
最初は降り積もった埃で色彩が、今の様にはハッキリとは見えませんでした。
それでも、古そうだなとは感じるものがあり、洗った後、掲載画像の様な屋外で見ると、光を反射してキラキラと美しい事、言葉になりません。
10/ 2 フラグメント「アンティーク・.カラプナル」2枚
カラプナルの縞模様キリム。
かなり古いものです。
現地では18世紀のキリムだと言われていました。
最初は半信半疑で、むしろ、戯言と思って聞いていましたが、いざ飛び出している糸を取って修理に使おうとすると、糸1本だけだと耐えられずに分解してしまいました。
他の200年前のキリムと謳われるキリムの糸でも、こうはなりません。
以前、17~18世紀のウシャクの絨毯の歯切れを触った事があり、その糸がこんな感じでした。
そして、ちょうど10日程前、イスタンブルでラクダ色の何の変哲もない18世紀のカラプナルを見つけて感触を比べる事ができました。
結果、色合いが濃く、糸がこなれているこれが間違いなく18世紀だと確信しました。

そもそもこのキリムが二束三文のボロなら文化省が大事に保管しているとも考えられず、サインの一部は文化省のものではないかと思います。
何れにしても、公式のオークションからのものであり、当局が販売を禁止しているものでも盗難品の指摘を受ける心配もありません。

今回は偶々チフカナットでしたので分割できましたが、普通、この手のキリムはありがたくな位に巨大で飾る事も叶いませんが、その点、これらは飾って鑑賞する事もできます。
糸が退化していると度々書きましたが、触れた感じでは普通の古いキリムとそれ程変わらず、余り神経質に考える必要はありません。
9/26 アイドゥン・クッションカバー
先日ご紹介したアイドゥンをクッションカバーに加工しました。
周知のように、アイドゥンは2枚が合わさる事で美しいメダリオン模様を描き出します。
それが例え半分であっても、片鱗は十分に感じ取れます。
ただ、クッションカバーにする場合、さらに半分にカットしてしまうと折角のデザインが失われてしまう反面、価格は安く抑えられます。
セールスを考えれば小さくカットしたいところですが、私にしかできない様なクッションカバーを披露したいと考え、大判にしました。
このキリムを一枚丸ごと使って、10枚取れました。
その分、コストは高くなりましたが、2度とは手に入らない様な贅沢な仕様、まるで1枚の小さなキリムです。
背面が白いキリムの為、掲載画像は明暗にムラがあり、実物の天然色の美しさは余り上手く再現できていません。
ブラウンにはなすび色を帯びているものがあり、その濃淡も様々なので個別の説明にも反映しきれていません。
大まかな色味等は、前に掲載してある全体画像を参考にして下さい。
※発送は10月1日以降とさせて下さい。
9/19 素敵なキリム「アンティーク・アイドゥン
アイドゥンのチフカナット。
これが何か特段に優れていると言うわけではありませんが、普段買い付ける事のないキリムの中にこういうものが存在します。
当時の遊牧民、またはその末裔の人達にとって、キリムは使うものであり、使わないでしまっておく事は余程の事でもない限りあり得ません。
そして、織りあがったキリムは当然、日用品として使用されると、この様に傷みますし、大抵がもっとボロボロになります。
これは早い内に使用するのを辞め、誰かが売り払い、それを手に入れた業者が修理しています。
修理技術の低さや修理糸の変色から、20年位前の修理です。
これはこれとして、飾るのなら良いかもしれませんが、この大きさで日本の家庭で飾るのは不可能なので、また別の形で登場して貰います。
9/12 コレクション2「アンティーク・マラティア・チュアル
マラティアティア地方のチュアル。
ここ何年か訪問していたカイセリのキリム屋のコレクションを譲ってもらいました。
流石に何代にも渡ってキリム屋をしているだけの事はあり、誰も知らない仕入れルートをお持ちです。
ただ、彼の財産は父親から受け継いだものが大半で、キリムが手に入らない、手に入っても思うような価格では売れない昨今、キリム屋としては彼の代で間違いなく終わるでしょう。
勿論、彼自身、口にはしませんが承知していると思います。
キリム屋の主人と言えば、学校にも通えず、幼い頃から絨毯屋で下働きしながらお金を貯めて店舗を持つ者が多い中、彼は生まれならの店主。
大学に通い、言語学に興味があって3ヶ国語を自由に使いこなすだけでなく、挨拶程度ならほとんどの言語に通じており、下手な日本語も覚えています。
(日本語はひらがな/カタカナ/漢字があり、複雑過ぎて途中でやめたのだそうです。)
そんなキリム屋としてはエリートの彼ですが、手広く商いする事にストレスを感じ、懇意にしている数人しか顧客に持っていません。
その為、折角の機会にセールスが全くなしでは困るのか、コレクションの中からこれを出してくれました。
ただ、高い価格を言うので何かとケチを付けて値切ろうとしましたが、全てのチュアルを知り尽くしている彼には通じず、最後は高いから要らないとゴネて少しまけてもらうのがせいぜいでした。
ただ、以前の記録を調べると2008年に販売した2枚のアンティークのチュアルを開いた物が12万円でした。
それらは多少の破損を修理し、コロンも失われたシナンです。
それから10年も経過して、2度とは見つからない逸品でこの価格なら、絶対に高くはない筈です。
9/ 5 フラグメント「アンティーク・シナン」2枚
シナンのスマックチュアル2枚、マラティアで仕入れたものです。
昨今、この手のスマックチュアル(古い物)は殆ど消滅しており、手に入れるのがとても難しくなっています。
トルコの田舎に行くと収集している人がいるという話はよく耳にするものの、市場に出回るのはこのように破損のあるものがせいぜい、今ではこれすら見つかり難くなっています。
イスタンブルでつい最近、これと同じタイプのスマックチュアルで縞模様キリムが切り取られた、中央のスマック部分だけのものを見つけました。
紫色が若かったので、たぶん90年位だと思います。
当然、安いだろうと思って値段を聞くと、400ドルと言われました。
ここは顔見知りの店であり、1年前には、店の家賃が支払えないからと言うので、無理して1,000ドル相当の買い物をして助けてあげた私に提示した価格がこれです。
仕入れ価格は個々に異なっており、一概に高い・安いと言い切れるものではありませんが、マラティア出身の彼がそんなに高価な価格で仕入れている事に驚きました。

今回は2枚ペアで織られたものが、その家庭から売り払われ、ペアで手に入れました。
状態としては、ほぼ互角。
ただ、最初の方が少しダメージは多いものの、スマック部分に大きな損傷がありません。
見た感じの違いは、2番染の赤の使用によるもの、そして、色の組み合わせの違いです。
8/29 フラグメント「アンティーク・カザック
アゼルバイジャンはカザック地方の、とても古いキリム。
マラティアで買い付けました。
この地方に滅法強い方がマラティアにおり、博物館にも負けないくらい素晴らしいコーカサス地方のキリムを持っています。
以前、その一部30枚程度を見せて貰いましたが、余りに凄いコレクションな事と巨大なキリムばかりで、気後れして一気に買う気が失せました。
その前か後にふとこの1枚が出てきたので、申し訳ないですが、一番安いこれだけを買った次第。
ただ、これはダメージはあってもそのコレクション以上に古いものです。
経年により、天然色の最もギラギラする部分は褪せてマイルドになっていますが、100年程度の若いキリムには出てこない天然色です。
価格設定を控えめにしていますので、ご自身にて右下部分の補強等をお願いします。
8/22 フラグメント「アンティーク・コンヤ」2枚
コンヤの東部からアクサライにかけての地域で織られたキリム。
このデザインそのものは割とよく見かけますが、これは鳥の羽模様が精巧に描かれた職人気質の高いキリムで、羽模様の端の処理等はオブルクのようにも見えます。
ただ、古くて品質の良いキリムの宿命として破損があるだけでなく、ハサミで半分にカットされてしまいました。
アンティークは破損していても、オリジナルの形を留めている場合は付加価値が付きますが、その分、こうして部分だけになった場合は安価。
それでも元々が結構な長さのあるキリムなので、面積比ではよりお買い得感があります。
実はこれら、パッチワークに加工する機会があれば使おうと考えていましたが、手違いで送られてきた為、ここにご紹介する事にしました。
もし売れなければ、本当にパッチワークに加工しますが、トルコに運ぶ手間を考えて価格は少し控えめにしました。
8/15 40cm角クッションカバー「シワス・ジジムとピロット3種
40cm角クッションカバーいろいろ。
今回掲載する多くは、卸屋が自身で制作して在庫として抱えていた出来合いになります。
ピロットの前半だけが、キリムを買って作った自作。
同じデザインはブルガリアで盛んに織られていましたが、これは本家、セルビア産です。
背面は茜で染められた暗めの赤色で、シャルキョイらしい赤さとは少し異なりますが、60年近くある古いキリムです。
丸ごと1枚のキリムを買い付けましたが、何故かこれだけしかありません。
結構な赤字になるので、多少の追加が届く事を希望しています。
後半のピロットは、古いシャルキョイにも通じる上質なキリムです。
卸屋は現地に居ますから、毎日のようにやってくる売り物の中にいいものが見つかると、こうして自らクッションカバーにしています。
現地在庫の山の中にこれらを見つけ、「高かったのか?」と、つい尋ねたほど。
もし、私がこのキリムを丸ごと1枚購入すれば単価は安くなるかもしれませんが、前例のようなリスクそして、売り物にならないダメージが付き物。
その為、何枚もあった在庫の中から、ダメージの殆ど無いものばかりを仕入れる事で、リスクは低く抑えられ、品質と価格のバランスの取れた良い品になっていると思います。
8/ 8 フラグメント「アンティーク・ハタイ・レイハンル
ハタイ・レイハンルのフラグメント。
かれこれ10年近く、自宅の端切れの山の中に放置していたと思います。
在庫の端切れが大分売れた事もあり、一斉に片付けをしていて久々に広げて見ました。
その際、元々、丁寧には洗われていないと考え、洗剤を調合して浸け置き洗いしました。
ダメージは多岐に渡っていますので、洗うとどんな事になるか心配はありましたが、洗って出てきた糸は朽ちかけたブラウンが一本のみ。
反対に凄いなと感心しました。
白いコットン時には、まだ、洗っても落ちないくすみもありますが、汚いものではなく、キリムはとても綺麗な状態で、匂い等もありません。
置いておくだけならこのままでも構わないかもしれませんが、端の切れている部分だけでも裏から布を当てると、随分取り扱いが楽になります。
その際、キリムの色と合わせる事で、更に見栄えが良くなります。
時間はかかりますが、さほど難しい仕事ではなく、腕に覚えはなくても出来ますから、トライしてみて下さい。
8/ 1 オールドM5「ホタムシ
ホタムシのセッヂャーデサイズ。
この手のお祈り用キリム、以前は一年に1枚位見かける事がありました。
これとほぼ同じデザインのもっと古い物も見ました。
しかし、それらを買い取っていないのは、損傷が大きく色彩は単調で、ホタムシというネームバリューの割に今一つだった為です。
そんな時、ふと、この様な使われた形跡の無いものが出てきました。
しかし、正直なところ、割高です。
田舎の買い付け人は、イスタンブルから来る卸屋に自慢気に披露し、これを材料に他のキリム共々まとめて売りつけようとします。
そして、今度はこれを買い付けた卸屋は、私に見せつけます。
当然、安くならないのか?と尋ねましたが、彼自身、田舎の買い付け人が高く買っているのを知っている為、値切りの交渉をしなかったそうなのです。
まぁ、トルコ人の言う事ですからそれは聞かなかったとしても、他に何か、安く買い取る方法はないか模索し、これと一緒に買い付けたキリムと同時に仕入れる事で、ほんの僅かだけ安くしてもらいました。
でも、このオーナーはどうして手放したのでしょう?
昨今のアナトリアでは、何かしらお金が必要にならない限りそう簡単には手放しません。
かつては、古いキリムには価値がないと嘘を言って安く買い取る業者が田舎を荒らし回りました。
その悪行は、トルコ人なら誰でも知っている程。
ですから、今時売るとしたら本当にまとまったお金が必要になった時、もしかすると、織り手自身が娘の支度金の為に手放したのかもしれません。
7/25 オールドM5「マナストゥル
マナストゥルのほぼ大判サイズ。
織られた当初は、もう少し縞模様キリムが続いていたと思います。
この180㎝という幅は、アナトリアでは4m近いキリムになりますし、元々横幅のあるマナストゥルでも2.5m位の長さはあったのではないでしょうか?
実際に、マナストゥルの縞模様だけのキリムで2×3mサイズのものがあります。
その図柄はとてもユニークで、意図的にこの様なデザインを作ろうとしても出来るものではありません。
見栄えをそう意識しないという点からも、目隠しキリムでは無いかと推察します。
しかし、これはこれで十分。
縞模様キリムだけでも立派な上に、少し模様が加わるだけでキリムに波打つ様な表情が現れ、実に爽快です。
しかもほぼ天然色であり、(殆ど)スリットの無いキリムは強度にも優れ、敷物、飾りとしても使え万能です。
7/18 オールドM5「ブルガリア
マナストゥルとシャルキョイのミッキスタイプのキリム。
本来、ブルガリアのキリムと言えば、マナストゥルを想像しますし、マナストゥルのお祈り用キリムと言えば、大抵、星とギザギザ模様と決まっています。
しかし、これはその手の自由奔放なキリムと違い、精巧さと品質の高さが示す通り、市場ではシャルキョイに分類されます。
ただ、私の見解はマナストゥルとシャルキョイの折衷タイプであり、6対4位の割合に思います。

元々、シャルキョイの故郷はバルカン山脈の真っただ中にあり、周囲と隔絶された厳しい自然環境に守られていました。
そんな中、シャルキョイの主要生産地となったのが、ソフィアからピロットにかけての地域。
ここだけ低い山並みの尾根伝いに街道が通っており、バスの車窓から目に入る風景から、シャルキョイの故郷に来たなという感慨を覚えます。
中でも、このキリムはボーダーのデザイン等からブルガリア北西部辺りの産ではないかと推察します。
フィールドの風にたなびく鳥模様は、ルーマニアの花柄のキリムを彷彿させないでしょうか?
ブルガリア内のシャルキョイ生産地の一つであるモンタナ州の更に北に位置するルーマニアに、何かしら影響が及んだとしても不思議ではありません。
街道を一本外れると、山並みを一つ隔てた隣町に行くのも困難であり、街道伝いに彼らの伝統文化が伝承され、刺繍や陶器に似た特徴が見られるからです。
少し深掘りした内容になってしまいましたが、好きなものであればアンティークで無くて良いとお考えであれば、ある意味、これはオールドキリムの一つのトップクラスにあるものです。
7/11 パッチワーク・クッションカバー「スザニ
イスタンブルでウズベクのスザニ等を豊富に扱っている店が作ったクッションカバー。
元々はキリム屋ですが、幅広くイカット等何でも取り扱っています。
クッションカバーの制作に際し、彼の持つ色々な素材を駆使し、とても手間≒費用が掛かった作品になっています。
無傷のスザニを使っていたのではコストが掛かり過ぎる為、オールドで傷物のスザニを使っているので、物によっては、些細な汚れ・擦れが見えるものもありますが、穴の空いたスザニは除外しています。
また、黒地のものはミシン刺繍、関連する中央アジアのイカットやプリント布で経費を抑えています。
パッチの数が多く、より手間のかかっているものを少し割高に設定しました。
良いものだけ選んだ事と、この店にはもう手頃な在庫がないので、これが最初で最後の紹介になります。
7/ 4 オールドM5「コンヤ
広大なコンヤ県でもチュムラ辺りで織られたものと推察されるキリム。
初めてみた時、直感でそう思ましたが、根拠がなく、細部を1つずつ見て考えた結果が説明になります。
また、最初は上下逆さに撮影したところ、どこか座りが悪くてこの方向で撮影をやり直すと、何かがスッキリしました。
きっと織り手の娘さんも何か思うところがあって、このデザインを作り上げたのだと思います。
また、割と最近、これと同じスタイルのキリムがカイセリで見つかり、値段次第では買い取ろうとしましたが、相手の言い値が1200ドルです。
それはほぼこの販売価格、私が何年も前に買って倉庫に置いている内に随分値上がりしたようです。
この事は、今や全てのオールドに該当します。
「何もかもが高くなった」と不満を口にすると、相手もさるもの、「全ての価格が上がっているのに、誰が安く売るんだ?」と説いてきます。
昨今、資金繰りに困っている店でもない限り、何1つとして安く買えるものはありません。
早くにキリムに興味を持ち買い求めておられた方、割高な店舗ではなく個人売買で手に入れられていた方々は、お得な価格で買われていると思います。
6/27 オールドM5「タワス
デニズリ県はタワス市の代表的なキリム。
デニズリと言えば良くも悪くもギザギザメダリオン模様が主で、同じ模様を繰り返す事で成り立っているところがあります。
それがタワスに行くと、少し味わいが変わり、遊牧民らしさを取り込んだ小メダリオンが採用され、長い歴史の間にこのデザインに修練して行ったのだと思います。
コンヤのイニジェなども似たタイプですが、何故か、タワスは横のボーダーがありません。
勿論、タワスにはこの他にもいくつかのパターンがあり、それこそ、デニズリと同じギザギザ模様もあります。
しかし、この六角形模様が主流であり、例え、ギザギザ模様を使っていても色合いや肌触りがデニズリとは違います。
そして、このデザインのものは、大方品質に優れ、小さなサイズは人気があるので見つけたら早く抑えないと他の業者に取られてしまう程、良いものは見つけるのがとても難しくなっています。
6/20 オールドM5「エシュメ
エシュメっぽさの中にアイドゥン風のボーダーを用いたキリム。
もっとも、そのアイドゥンぽさというのは、その手前に位置するマニサに由来する事が多く、事実、色彩ではマニサやデニズリのもの。
主役である動物は、トラなのかオオカミなのかよくは分かりません。
しかし、尻尾が長く爪のある手足からは、トラの姿をイメージしてある様にも見え、空想で描いた折衷タイプかもしれません。
いずれにしても、よく考えて制作されており、動物柄のキリムにありがちな稚拙感は無く、反対に細工の出来栄えに感心させられます。
6/13 オールドM5「エミルダー
エミルダー産のお祈り用キリム。
この地方では古くから茜の赤を用いた赤いキリムを好んで産出しており、その赤が天然色である事が押さえておく必須条件です。
仮にこれがもう10~15年ほど若くなると、赤色は化学染料に変わり、キリムは厚みが出て粗末、見た目も無機質な味気のないものに変わります。
古ければ古い程良いのですが、大抵、このタイプのエミルダーは品質が良い分、使われていると破損が大きくて販売用には適していません。
商売上手なお店ではそう言ったものを安く仕入れ、修理する事なく、ボーダーをそっくり切り落とした状態で販売しています。
その点これは、オリジナルのエミルダーとして十分に鑑賞にも耐えうるものです。
6/ 6 オールドR「カラダジャー」&オールドS3「カラダジャー
マラティア等東部地方では、割と名の知れたカラジャダー。
何故か、このカラジャダーは、半分だけになったものを多く目にします。
これらは僅かに片側である事を示す模様がありますが、無いケースも多く幅が広めな為、しばしばランナーとして高い価格で売られていますが、本当は片割れです。
イスタンブルの古参の業者さんも片割れと知らずに高く買っていて、「これ、半分だよ!」と言うと、恥ずかしそうに隠すのです。
また、ご存知の様に、トルコ語でダーは山を意味する事から、キリムの名前にダーが付くものは、その山の麓に住んでいた、遊牧民かその末裔の人達によって織られたものである事を意味します。
このカラジャダーの特徴はマラティアと見間違う程の色合いと品質の高さを備えながら、遊牧民の味わいが加わる事でマラティアより多少華やかになる事。
大抵、過密なジジムが織り込まれ、これによりどの地域に居住していたのかが推察可能で、これらはディヤルバクルの風合いが持ち込まれています。
マラティア現地仕入れの為、イスタンブル仕入れと比べてお求めやすくなっています。
イスタンブルでは、例のカットですら800ドルだと言い、高いと言っても彼らも騙されて高く買っているので700ドルまでしか下がりません。
5/31 オールドランナー「マラティア
細身のマラティアキリム。
かなり以前に買い付けたので記憶が曖昧ですが、カットする指示を出した覚えがないので、元から切り分けられていたものだと思います。
同じ縞模様キリムでは、マラティアのもの、それも年代があるので品質には文句ないばかりか、実用には少し遠慮される位の品質があります。
地味ではありますが、化学染料っぽいものは無く、色合い的に日本の家屋には何処でもマッチするでしょう。
じんわりとくる良さがあります。
5/29 オールドM4「カシュカイ/バクティアリ
バクティアリとカシュカイのミックスしたソフラ。
色とりどりの模様で彩られていますが、華美な色の組み合わせは避け、ベースにブラウンをミックス、紺や青緑で抑える事で上手く調和がとれていると感じます。
特に教わるわけでもなく、自然と身についた素養が発揮されたこの手の作品は、彼らの文化そのもの。
何処か惹きつけられる魅力を感じます。
また、この様なデザインは普通のキリムには用いられません。
多くは小さなサイズの袋物であり、大きくてもソフラまでです。
それだけに物珍しさという点では、他より群を抜いています。
その分、少し割高でしたが、珍しいものや変わったものがお好きな方にはピッタリ。
たぶん、もう次は見つからないと思います。
5/24 オールドM4「バクティアリ
人気の高いバクティアリのソフラ。
パンをこねる為のソフラは、あくまで調理道具であり汚れはつきもの、大した損傷は無くても多少なりとも壊れているのが普通です。
その点これはかなり程度が良く、大事に使われていた事が容易に推察できる程度の良さが自慢。
何せ、パン専用のキリムですから小麦粉の付着は仕方がなく、イランでは何の問題も無いばかりか、セールストークかもしれませんが、小麦粉の付いているものの方が良いものだと言われます。
もっとも、表(おもて)面は付着が殆ど気にならないレベルです。
天然色が多く見られるので、これもまずまずの年代があり、ベースも案外こなれています。
コットン地なので、これから暑くなってもお使い頂けます。
5/22 オールドM4「バルーチ
精巧さが売りのイラン・バルーチのソフラ。
大きくて重いイランのソフラとは印象が違い、気持ち薄手で軽く出来ています。
もしかすると持ち運ぶ用途があって、この様な気持ち小振りなソフラになったのかもしれません。
何よりバルーチの得意とするスザニは、立派なもの。
裏を見た時、小さなギョル模様までスザニになっているのには感心しました。
強固なスザニがあるので、多少使い込んでも安心感があります。
天然色系なので洗えますが、イランもの、特にバルーチは色素の結合が緩いので、安全の為、色止めが必要です。
5/17 オールドM4「カシュカイ
イランから取り寄せたソフラを少しばかり掲載します。
一昨年に入荷したものですが、昨年は掲載する機会を逸してしまいました。
ともあれ、流石にイランからは、本場ならではの珍しいキリムが毎回見つかります。
ただ、トルコと違うのは、良い物は既に海外に流失している事。
そして、革命後のイランには再び流入する事は稀です。
つまり、イラン国内にある物は革命前に売れなかった品々であり、大抵はダメージが多く、反対に状態が良い場合は非常に高価であり、どちらを取るかで悩みます。
今回はその中間辺り、ソフラならではの状態の良さがあったので買い取りました。
たぶん、持ち運ぶためのもので、私たちが想像するイランのソフラよりは一回り以上小さくできています。
その分、小さくカシュカイの文化が凝縮しているキリムです。

少し位のダメージなら修理すれば良いだけの話ですが、イランではそれが一筋縄では行きません。
修理人は途中で仕事を投げ出したり、わざとゆっくり仕事したり、急な祝になる事も多く、予定通りには進行せず、追加料金をせびります。
現地で顔聞きの古い絨毯屋に頼んで貰ってもこの有様、毎回、引き渡しの際は追加料金をよこせと言い合いになります。
その為、お世話になっている絨毯屋からは、「今、修理が済んだものを奪い取ってきた。ほとんど喧嘩の様だった。」と、興奮気味にメールが届く程。
日本国内で流通するイランものが傷を直さないまま売られているのは、そういった理由からです。
しかし、私は修理ができるまで1年でも2年でも待ちます。
普通の業者さんなら根を上げて引き取るところ、「約束は守れ。」と粘り強く交渉するので、相手も安請け合いはできません。
こう言った過去の経緯もあり、わざわざイランまで行く事もなく、実際に訪問する以上のコストパフォーマンスで披露する事が出来ます。
5/15 オールドL4「カーズマン
予期せぬ事態で手に入れたカーズマン。
当時、ソフィアでシャルキョイの商談中にこれを見つけました。
その時、とっさに何が起こったのか理解できませんでした。
変わったキリムがあると自慢するために私に見せているのか?
でも、その割りに全然珍しくは無い、これは?と思った程。
落ち着いて話を聞くと、これも売り物なのだそうです。
カラフルなセッヂャーデのシャルキョイばかり見ていて、いきなり、この細長いカーズマンがどうか?と言われても・・・という感じで、申し訳ないですが、これは要らないと断りました。
しかし、相手はどうしても売りたいらしく、かなり安くしてくれました。
後で分かった事ですが、バイヤーの方自身、トルコ系である事は秘密にして生活しており、隠す様に所持していた事から、どうしても売り払ってしまいたかったのだと思います。
しかし、ただ安いだけが魅力ではなく、その模様構成の手の入れようは半端ではありません。
櫛模様が盛んに用いられている事から、婚礼用なのかもしれないと思わせる、結構良いキリムです。
それにしても黒海をはるばる超えてヨーロッパまで行くとは・・・。
アナトリアを縦断した可能性もあるにはあるのですが、何故か、カーズマンだけがシャルキョイ圏で見つかるのです。
何らかの理由で、アナトリアを縦断する方の危険が高いと考え、ソビエトを横断していったという筋書きが成り立ちます。
アルメニア人の家系でしょうか?
皆さんはどう考えられるでしょうか?
5/10 オールドL4「ハッキャリ
ワンで織られたワンのキリム。
カテゴリーでは新作になりますが、今ではこれらニューキリムは「新しくない」という意味でのオールドとして扱われます。
何故、このワンが今頃になって出てきたのか定かではありませんが、これを買い取ったトルコ国内の業者が在庫として持っておいたものではないかと推察します。
かつて、イスタンブルに限らず何れも都市でも絨毯・キリム屋家業が乱立し、観光客からぼったくりする事敬遠された上に、人件費の高騰によってトルコ国内でもキリム産業が衰退し、店を閉める者が後を立たず、在庫として保有していた新作キリムがこうして市場に出回ります。
でもこれはただ単に珍しいだけでなく、しっかりハッキャリの伝統模様が踏襲された良いキリム。
もし今これを再現しようとしたら、原価が2倍ではとても収まらないので、制作する者はありません。
5/ 8 オールドL4「ハルシン
イランはケルマンシャー州、ハルシン郡のキリム。
イスタンブルにもしばしば出回るキリムの1つであり、大抵は、キツイ化学染料のオンパレード。
その上に汚れがあり、洗っても硬化した汚れは取れません。
正直、タダと言われても処分に困る程で、問題のある物はタダ同然というのが実情。
しかし、日本ではそんな最低のハルシンが、堂々と高値で売られていたりします。
キリム屋は、「古い物だから汚れているのは仕方がない」等とあの手この手で誤魔化します。
もしも買った人は災難でしかないでしょう。
一方で、少し年代のあるものは天然色が使われ、デザインには好き嫌いはあるかもしれませんが、キリムは美しく、扱い易く、敷物として重宝し、結構、人気があるのも事実。
そう、同じクルド人のハッキャリキリムのようなのです。
茜やインディゴによる染めは、常に濃淡が異なります。
それが色むらとなって現れますが、それを一枚のキリムの中で織り交ぜて行くのが腕の見せ所であり、これは上手くまとめあげている作品です。
5/ 3 オールドM3「カラバー
カラバーの中でもアルメニアン・カラバーに分類されるキリム。
初めて見た時、文字か数字の様な物があるとは分りましたが、年代だという事までは気が廻りませんでした。私の場合、天然色を見て年代を判断するので、基本的に、織り込まれた年代は無視します。
そして、天然色の青や緑から80年位あるキリムと思って買い付けましたので、想定より少し若かったのは残念なところですが、カラバーのキリムはいつも古い時代の天然色が見られます。

カラバーのキリムは織りが整って申し分無くても、単調な模様の繰り返しで面白みがないと感じられる方も多いのではないかと思います。
しかし、それらは背面が黒くて安いタイプのカラバーです。
(※稀に赤もあります。)

ずっと以前の話ですが、人気が無いので、大きなサイズでも原価200ドルという破格値、それが日本に来ると10数万円にもなります。
それは年代が古い事に加え、アルメニア産であり、織り手の技量が優れて色美しい上にデザインも見ていて飽きません。
良い意味でカラバーに裏切られた気がします。
実際に手にとってご覧頂くと、多彩な色むらが意図的に組み込まれていて、大変だっただろうとその労力が偲ばれます。
5/ 1 オールドM3「マナストゥル
昨今、殆ど出回る事がなくなったマナストゥル。
以前はブルガリアから持ち込まれる事が多かったですが、この数年で状況は変わり、本国には殆ど残っておらず、アナトリアに移住した家族が持っていたもの、又は、業者が在庫を売りに出す等の時にしか見つかりません。
色合いが好みでないだの、状態が悪いだのと言っておられませんが、幸い、これは無傷の状態で見つかりました。
色合いでは、日本のお客様向けには青色が多い方が良かったかもしれませんが、残念ながらこの年代で青は化学染料になってしまいます。
説明に記した通り、上の房が内側に入り込んでおり、卸屋は再三カットを勧めましたが、私がずっと悩んでこのマナストゥルの前で固まってしまったので、オリジナルのままで提供する事になりました。
カットはいつでも出来ますが、切った後ではもう元に戻す事は出来ないと思うからです。
稀に、この様な形状がお気に召さない方がいらっしゃいますが、もし、そこまで完璧な物を求めるなら、クムやイスファハン等の工房物を買えば良く、キリムではある程度までの手仕事の不具合を看過してあげなくてはならず、それがまたキリムらしさ、魅力なのだと思います。

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