キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
クッションカバーも取り扱っています。
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6/ 9
絨毯S1「カルス(2枚セットで)」
カルスのヘイベ絨毯を分解したものと思われます。
届いた時に直ぐに撮影できる状態ではなかったので、来年ご紹介しようと考えていましたが、せっかく洗って形も整えたので、今回販売する事にしました。
他のコレクション的な物と違い、実用性を重視すると考え、本格的な夏が来る前に掲載の順番を入れ替えて掲載します。

2枚には些細な一長一短がありますが、価格差を付ける程でもなく、2枚ペアで販売する事にします。
その分、価格は控え目にしました。
ヤストック絨毯ならペアのものを探すのは容易ですが、同じものが欲しいかと言われれば、それも考え物。
その分、ヘイベならば椅子の上に置いたり、どこへでも使えるペアの絨毯は、こういったヘイベの他に思い付きません。
大柄なデザインですが、それ故にインパクトがあり、面白い作品だと思います。

6/ 9
追記
ca288 ヤフヤル YAHYARI CARPET
パイルの奥まで洗えていないと判断して、掲載後に洗いました。
日干しの際に両面とも色流れ部分に水を塗布する事で、かなり抜けました。
元々柔らかいヤフヤルのパイルが、一層柔らかくなりました。
画像よりほんの僅かに色味が薄くなったかもしれません。
手間暇かけて手入れしたので、来月まで売れなければ、少しだけ値上げします。


ca289 カルス KARS CARPET
本文中に「パイルは余り残っておらず」と記しましたが、「パイルは残っています」。
日干した際に見てみると、パイルが短く寝ているので、離れて見るととても短いように感じますが、触れると絨毯らしさがあります。
ディスカウントした価格でしたが、来月には価格を上げます。
6/ 2 絨毯S1「シャワック
シャワックの絨毯。
既に掲載済みの一枚は、カイセリのコレクター系の店に唯一あったものです。
解説でも触れた通り、これは古い付き合いのあった別のカイセリのコレクターからのもの。
マラティアのボスに頼んでも中々見つからず、どうしても手に入れたかったので、カイセリで広く声をかけてみると、古い付き合いのあるオーナーが7枚位を最近買い付けたとの事。
往復3時間と商談に手間取るので躊躇しましたが、私の3倍程もクレイジーな彼が選りすぐった中から更に私が選び抜き、全部で4枚を買い取り、その内の一枚は既に掲載している古いガジアンテップ。
パイルの結び目の細かさや解れの有無等を見極めて、ベストと思われる3枚を選びました。
タイプとしては、一番華やかなものになります。
シックな色調のものとこういった遊び心もある割と華やかなものがあります。
残念なのは、価格が以前より高くなった事。
昨今の販売事情から安めの価格設定にしていますが、品物が良いものは原価かなり上がっています。
もし価格が上がる前のシャワックを在庫として持っている店があれば、安く買える可能性はあります。
ただ、その場合、ある程度の年代があり高い品質を兼ね備えている事が必要となりますから、ダメージがない等の注意が必要です。
5/26 絨毯S1「ピシニク
カイセリで買い付けたピシニク。
最高に美しい絨毯です。
例のコレクターズショップの共同経営者であるもう一人に招かれて、その方のプライベートコレクションから譲り受けました。
彼は筋金入りのコレクター、好きなものはいくら支払ってでも手に入れるらしく、オスマン語の書かれた古い時代の絨毯の画像を見せて頂きました。
市場価値の高い大判は難しいと思いますが、小振りなものだから売っても良いと考えたのだと思います。
付いてきてくれた友人曰く、彼はその日に何かしら現金が必要だったのだろうと。
こちらとしては、いくら各都市の絨毯屋を巡っても手に入るかどうかわからないものが、探し回るまでもなく目の前にあるのですから、とてもありがたい状況。
それでも粘って買い付けましたので、恐らく底値近辺です。
なぜなら、彼のコレクションの一つは、以前、私がイスタンブルで見つけたものとまぎれもなく同一品で、彼の提示価格はイスタンブルのそれより100ドル高いだけだったから。
尚、商談の際はガジアンテップ辺りのものだろうと話していたような気がします。
ビシニクと分かっていたなら、微妙に高くなっていたのかどうかというところです。
5/19 絨毯S1「ピシニク
事の始まりは、マラティアから。
若い絨毯屋グループの友人との僅かな商談を済ませると、いつも通り、同じ雑居ビル内の他の店に案内されますが、目ぼしい物はありません。
しかし、私の行く所、マラティアの若手衆が押しかけてきて、店内にある物を次から次へと広げて見せてくれるので、仕方なく、2×3m程度の縞模様のシワスを買いました。
「今度来るまでに洗っておいて。」と頼めば、タダ同然の友達価格で洗ってくれます。
しばらくして、洗ってくれた友人からメールが届き、何かと思えば、洗ったキリムがオイル臭いというのです。
それはマズいと彼に相談すると、キャンセルまでしてくれて、次の訪問の時には代替品を用意してくれると言う、クルド人らしい行き届いた気配りに感謝。
半年後に訪問して代替品を見ましたが、やはり目ぼしい物がありません。
そりゃそうです、良い条件での交換というのは、なかなか難しいもの。
ごねるのも手ですが、私は、このピシニク1枚の交換を呑みました。
相手も意外な様子でした。
これ以降、交換した店の彼は、私にはディスカウントした価格を提示するようになりました。
問題はこのピシニクの始末。
とりあえず、カイセリに送り、友人に見て貰いました。
彼は破損部を切ろうと即答し、私が了解するかしないかの内に切り始めました。
後はアクサライの職人に頼んでかがって貰い、こうして届いてご紹介するまでに3年以上の歳月が経過しました。
私の旅費に滞在費、そして加工賃に加え、これにつぎ込んだ労力は膨大になります。
それらを無視して、今回は友人たちの親切で私のトラブルを解消してくれたお礼を兼ねて、安価な価格設定にしています。
5/12 絨毯S1「ピシニク
ピシニクの絨毯ヤストック。
以前2枚のピシニクをマラティアで見つけてご紹介すると、早くに売れてしまい、その次がいくら探しても見つかりませんでした。
もう見つからないかもと諦めていたところ、例のカイセリの店で偶々見つかり、他とまとめて買い付けました。
田舎で一括仕入れできたお陰でこの価格にできましたが、イスタンブルなどで買っていた高くなります。
デザイン的には以前に掲載したものと全く同じ、品質も同程度ながら、微妙にこれの方が古いかもしれません。
サイズ的には少し大きめで使用感が無く、絨毯として使うにはピッタリ。
ちなみに、PİŞİNİKのアクセントは「ピ」にあり、発音は「ピシ・・」とのみ聞こえるので、ゆっくり発音して貰うと「ニキ/ニク」があると分かりました。
(クルド人の発音です。)
なお、少しダメージのある古いピシニクも見つかりましたので、来週から掲載します。
それらは飾り用になると思いますので、実用ならこれをお選び下さい。
5/ 5 絨毯S1「タシュプナル
ニーデ辺りで制作された小振りな絨毯。
穀物入れのヤストックの場合、余りに大きい物を作ると中身を入れた時の重量が半端なく、また、損壊を防ぐためにも、大きさには大体の決まりがあります。
最近、小振りな絨毯ヤストックを見ていて、引き摺る様にして移動していた事がわかりました。
(※個体差はあります。)
つまり、イレギュラーな大判は、椅子等の家具の大きさに合わせて制作された物なので、絨毯ヤストックとは異なり、総じて状態が良く、また数量も少なめ。
要するに、絨毯屋の仕入れ価格は同じかもしれませんが、販売価格は高めに設定される事になります。

これを仕入れた店は元々が良い物ばかりを揃えた店なので、二束三文の安いヤストックはありません。
その分、価格は高めですが、私の代わりに友人が価格交渉してくれるので、最終的に他で買うのと同等か少し安い位の価格になります。
既に掲載している高価なクルシェヒル、シャワックのヤストック等と共に買い付けたものです。
4/28 絨毯ML「ダゲスタン
カイセリの郊外、田舎の収集人から買い付けた絨毯です。
一目見て、面白いデザインだと思いましたが、上か下のボーダー付近が経糸に沿って切れ込みが入っており、まるで長い房の様でした。
パイルは結ばれてはいても、もう実用には使えません。
一目見て候補から外しましたが、見慣れている友人がボーダーを落とすと良い絨毯になると教えてくれ、届いてみれば確かにその通りです。
ただ、残念ながら、加工賃が高い。
アクサライの職人は腕が良いだけでなく、巻きかがりにも古いウール、もしくは、修理用に作っている新しい手紬糸を工房で染めたものを使います。
市場ではもう手に入らない糸です。
安い修理人に頼むと、間違いなく化繊の糸で仕上げます。
安くて丈夫ですから。
見えない所にお金を使うのはとても悩ましい。
この手の加工をする場合、10万、20万かそれ以上の高価な絨毯に使う物なので、正直、割が合いません。
もし、今回売れれば次回も考えますが、もしも売れ行きが悪いなら、即刻中止。
それはそうと、このダゲスタン、どうしてカイセリにあるのでしょう?
おそらくダゲスタンから移住してきた人が手放したのでしょう。
カイセリの友人の知人がダゲスタン人で、同郷の親戚の送迎をしていたのを横目に見て、ここにはいろんな人種のコミュニティがあるのだと思ったからです。
4/21 絨毯ML「カルス
カイセリの郊外、友人が古くから買い付けをしている地元の人の倉庫で見つけた絨毯。
田畑の中にある農機具でもしまってありそうな倉庫のシャッターを上げて貰うと、トータルでも20枚程度、少量の絨毯やキリムがありました。
何処で買い付けて来るのか分かりませんが、実に国際色豊か、コーカサスの絨毯、イランの絨毯等が出てきます。
推察ですが、カイセリ地方に居住している人達にもそういった地域からの人々がいますから、要らなくなった絨毯を安く買い付けているのだと思います。
長年の経験で、売れるもの、つまり、天然色だけは知識が無くても良くご存知です。
何処の絨毯なのかはまるで理解していませんが、古い物だけ買い付けているのです。

ご存知のように今はビンテージ加工した絨毯というものがあります。
それらはバリカンでパイルを短く刈って、薬品に浸すか鍋で煮沸して色を抜きますが、これはそんな加工しなくてもそのまま本物のビンテージです。
ビンテージ品に興味はなくとも、これなら受け入れられると思います。
4/14 絨毯ML「ヤフヤル
ヤフヤルの壮麗なモスク柄の絨毯。
立派なデザインを考案して制作するまで、きっと相当な労力を要した事でしょう。
撮影した後で振り返ると、このモスクには6本ものミナレットがあります。
6本のミナレットがあるのはブルーモスクだけらしいので、壮麗さを強調する為にこの形式になったのでしょう。
これだけ手の込んだ絨毯、そうは見つからない品物ですが、地元で仕入れたので、普通に見かけるキリムよりも安価に設定しました。
友人が中間マージンを取らないので、彼の顔効きで買っている分、トルコ人業者にも真似のできない価格になっています。
多少のマイナスポイントはありますが、価格には相応過ぎる程です。

なお、カイセリの友人の紹介で、アクサライの職人工房に修理等を依頼するようになり、それらは今までより全体的に仕上げが良くなりました。
イラン式の房止めは、職人に正規料金を支払っていますので、仕上がりも強度も申し分なしです。
4/ 7 コレクション3「アンティーク・ニーデ・絨毯
見た目、タシュプナル?と思われる絨毯。
この色合いはヤフヤルだなと思って地図上で見ると、かなり近い。
絨毯屋の間で時々言われる、「ニーデ・タシュプナル」と呼ばれる絨毯です。
もっともそういう昔の言葉を知る絨毯屋は数少なくなりました。
基本的に、お祈り用の絨毯は高価です。
以前、パイルが短くても2,800ドルなんて価格を提示された事もありました。
勿論、馴染みの店です。
品物にもよりますが、オリジナルのフルパイルなら3,000ドルは下りません。
しかし実態は、ネームバリューがそう高くない絨毯なら、パイルが短くなると、その価格の下落率は私達が考える以上に大きくなります。
そこが狙い目。
絨毯の場合、パイルが短くなっても鑑賞するには何も支障がありません。
キリムでは穴が開きますから、破損したものは敷物としては使い難いですが、ギリギリの線でパイルが短い程度であれば、実用にも鑑賞にも使えます。
3/31 コレクション3「アンティーク・シルワン・絨毯
黄色と緑の美しい絨毯。
つまり、とても古い絨毯という事。
何故でしょう、シルワンの古い絨毯は色がとても美しい。
しばしばデザイン的に今一つな所があるのですが、これはいずれも素晴らしい。
この絨毯を使っていた家庭は、これに負けず劣らず幸せな家庭だったのではないでしょうか。
長い年月が経過し、家族が別れ別れになっても大事に扱われてきたのが分かります。
流石に当時を知る世代が去り、後継ぎの息子が売りに出したのだと思います。
その家族がトルコに移り住んでいた為、カイセリの友人が買い取り、最後には私の下へとやってきました。
長い年月を経てきた絨毯には言葉で言い尽くせないストーリーがあるものです。
3/24 コレクション3「タシュプナル・絨毯
最高のタシュプナル。
これ一枚持っていればもう絨毯の事は他に考えなくても良いかもしれません。
確かにもっと古い絨毯もあります。
しかし、この何倍もする価格では実用には使えず、古くてもパイルが無ければ鑑賞のみ。
実用性を含め、価格面でも、これが一番優れていると考えます。
イスタンブルの業者を経由すると価格が吊り上がってしまいますが、私はその前段階で買い付けているので、販売価格も安価。
肌触りと言い、見て触れて、二度も三度も楽しめます。
トルコからこれが届いて、埃を払う為に布団干しにつるして置いた時、これがチラリを見えるだけで力が湧いてくる、そんな気分にしてくれました。

なお、現地にあった他の2枚は、1枚は年代が少し若くなり化学染料が見られますが、幅があってパイルも良いもの。
もう1枚は、これより少し古い本物のアンティークですが、パイルが短くなったり多少のダメージがあります。
いずれも次に訪問した時には無かったので、売れたのだと思います。
3/17 コレクション3「カイセリ・マンチェスター・絨毯
トルコより絨毯が届きました。
これは、私が友人から仕入れたマンチェスターの2枚目。
前回買い付けたものは、掲載後早々に売れてしまい、残り2枚のうち、片方はオーナーの思い入れがあるので諦め、こちらを狙って買い付けに行きました。
しかし相手も強者、前にまとめて買わなかったからと、今回は100ドル高い価格を提示されました。
もし相手が友人でなければ、値引き交渉の手口は幾らでもありますが、ここではそれが使えません。
確かに、1枚売れてから次を買いに来ると分かれば、相手も値段を上げます。
ここは情に訴える事で50ドルの値引きを引き出すのが精一杯。
ただし、品物に優劣がある訳ではありませんから、販売価格は前と同じです。
他に代替品がないため、いずれ売れますから、高くしても良いのですが、それだとトルコ人と同じなので、ここは日本人を貫きます。
3/10 ジジム1「フェティエ
あまり見かけないスタイルのジジム。
そもそも数が出てこないため、これがどこの産であるとかの話題にはなりません。
下部のプトラックのジジムだけを見ると、フェティエでも良さそう。
でも、糸の質が違います。
フェティエのブラウンウールはもう少し糸が太く、ぼってりした印象。
色合いやデザインについては説明に記した通り、コンヤ方面に多い色彩。
ピンクが特にそう、フェティエにはむしろ少ないです。
ただこれもミフラブ模様の上端には、水平機らしい緩やかな孕みが見られます。
何より、余り数量少ない事が手伝って、メジャーでは無いので、そこそこの年代がある割に余り高くなのが嬉しいポイントです。
3/ 3 ジジム1「ベルガマ
ベルガマ地方、コザック産と思われるジジム。
以前、大判のコザックは何点か買い付けましたが、小振りなサイズは初めてです。
今まで一度も見かけた事がありませんでしたが、私と同じセンスを持つカイセリのコレクターが持っていました。
たった一枚のソフラですら、ローカルの買い付け人に猛烈にアタックしているのを、傍に居て見ていました。
私の様に、品質が良いからというだけでは絶対に買いません。
しばらく眺めて、何かメッセージが伝わってくるものだけを買うのだそう。
彼の在庫を見れば、豪語するだけの事はあると分かります。
もっとも良品は隠してあるので、中々見せては貰えないと思います。
それだけ拘りがあるのは良い事ですが、価格が安いわけではなく、このジジムも大判と殆ど変わらない価格で買ったので、これでも利益率は低くしています。
2/24 ジジム1「産地不明
最後の最後まで産地に迷ったジジム。
ずっとアダナのトロスだと思っていましたが、この説明を書いていて、シブリヒサルのジジムにとても精巧な羊の角模様があるのを思い出しました。
それだと他の模様もなんとなく説明が付くような気がします。
このジジムを見つけて嬉しかったのは、箪笥から出てきて、それを地元業者が買い付けた後直ぐに買い取る事ができ、修理の必要も無いので、イスタンブルに送って貰い、ストレッチをしただけで、届きました。
これが7~8万円なら悩ましい所ですが、天然色かどうか分からないままでもこの価格でこの状態ならお求め易いと思います。
マラティアまで出張したので、ローカル価格で買い付けています。
2/17 ジジム1「アイドゥン
アイドゥン地方で織られたと思われるジジム。
アダナも考えましたが、トロスに代表される彼らのジジムは精巧に出来ているので、この牧歌的な様子のジジムはアイドゥンだと思います。
勿論、家庭毎に作風は違いますから、複数の確認ポイントが必要です。

そもそも、彼らのご先祖、トルクメン系の人たちはアダナを経てコンヤに移り、そこから一部がアイドゥンに移動したので、各地のデザインを踏襲してこの絵姿になっているため、何処で制作されたのかはもう殆ど分かりません。
ただ、僅かな特徴から推測するのみ。

カイセリのコレクターから買い取りましたが、店内があまり綺麗でないので、どの位の期間ストックされていたのか不安になり、届いた後でさっと水洗いしました。
が、何も変わりませんでした。
ちゃんと洗ってあったようです。
2/11 お勧め「マラティア・ヤストック絨毯
シャワックではないかもしれませんが、とても良質な毛並みの絨毯。
普通のマラティアはそれほど品質が良いとは限りませんが、これはその代表格。
しかも、裏面のキリムが美しい。
茜由来の赤の何と美しい事か。
日干しをした際、裏側のキリムの裏面が埃っぽく、秋口にサッと水洗いして日干ししました。
追加画像はその時の物です。
2/10 オールドS5「ムット
爽快なスタイルのチュアル。
いわゆるムットのデザインとは、どれも少しづつ異なっているように見えます。
広くムットと呼ばれるものに含まれますが、広大なムットらしい趣の違いが見て取れます。
そもそもが収納袋なのに、ここまで力を注いでいるのが何ともユニーク。
偶々、他のムットが売れた機会に掘り出して触感を確かめると、手持ちのムットの中でこれが一番古くて上質、あの屈強なムットがこなれているので応分の年代があります。
これなら敷物の他、壁に掛けて鑑賞するのにも全く恥ずかしくありません。
2/ 3 オールドS5「ムット
ムットチュアルから切り離した背面。
なぜ売り残したのか記憶が定かでありませんが、少しいい物だったからかもしれません。
他はいかにも背面という単調なブラウンの中で、これには少しだけ景色が見られます。
偶々、ミックス糸が余っただけかもしれませんが、大量に生産されるチュアルの背面にしては少しユニークです。
1/27 オールドS5「ムット
ムットではない可能性がありますが、一般にムットと呼ばれるチュアル。
長いサイズでフルカラーなところが気に入って買い付けました。
この手のチュアル、傷が無くて両面使えるものは、切り離せば2枚のキリムになりますし、背面が余り背面らしくないので、普通のキリムとして売れます。
しかも背面は、「もしかして天然色かも?」と言えます。
切り離すのが嫌な方は、横のかがり糸を落とせばユニークなランナーが出来上がります。
袋/2枚のキリム/ランナーと3通りの利用方法、どれもこなせます。
1/20 オールドS5「ムット
袋のままのムット。
卸屋からムットを買う場合、状態の良いものは袋のままでストックされています。
理由は簡単、切り離す手間がかかるからです。
時には袋のままで欲しい客もありますから、無駄な仕事はしません。
しかし、袋のままで残っていたとしても、破損等があれば容赦なく分解されます。
特に、運搬の際にコロンを持つので、コロンそのものだけでなく取り付け部分も壊れています。
何よりチュアルの品質そのものが劣っていれば、問題外。
その点、これは全てのチェックポイントを無事に通過した珍しい一枚になります。
このままで敷物としても使えますし、余り物の衣類等を詰めれば大きなクッションにもなります。
1/13 オールドS5「ムット
以前にイスタンブルでまとめ買いしたムットのチュアル。
画像の撮影データを見ると、2012年の12月13日の撮影。
という事は、その前年に買い付けたものです。
当時既にこの手のチュアルは少なく、高品質タイプばかりを何年もかけて集めていた人から卸屋が買い付けたものを、私が殆ど買い取りました。
これらは将来的に対面販売等の機会があったときの為に少数、保管しておいたものです。
対面の場合はチュアル由来だとの説明も必要なく、普通に玄関マットサイズとして良く売れます。
下手に図柄のあるキリムよりも高く売れるのですから、不思議。
ただ、昨今の事情を見ると、現実的にそれも難しいかなと思い、在庫をご紹介しています。
1/ 6 オールドS5「ムット
ムットのチュアルを開いたもの。
イスタンブル滞在中、在庫処分的なセールスがあり、その倉庫の中からこれを選びました。
日本に一番多くのキリムや絨毯を売った方です。
他の業者の手前、詳しくは言えません。
品物選びのセンス、商品管理といい、日本人相手に成功した理由が、このムット一枚でも見て取れるのが面白い。

今から15年前なら、このムットも50枚、100枚単位で売買される程の数量があり、山と積まれていました。
しかし、気が付けばその山はどこにもありません。
袋で織られるムットは、切り離せば普通のキリムとなるにも関わらず、キリムとして織られたものの半値以下ですから、放っておいても売れます。
今や高品質タイプは、画像を送って探してもらっても中々見つかりません。
今後、ポロポロと忘れた頃に出てくる事があるかもしれませんが、年々品質が落ちていきます。
良い物が売れて、そうでないものが残るからです。
安価で低いグレードは見つかると思いますが、中~上級のものは例え見つかっても高くなります。
2/30 オールドS5「ムット」2枚
ムット方面のジジムチュアルを開いたもの。
初めて見た時から袋にはなっておらず、この状態であったと記憶していますが、一度も袋として使われていないかどうかまでは分かりません。
白地のキリムに3本の広いジジムのベルトがあり、それがかなり特徴的。
元々、壊れ難く強度を上げるために用いられるジジムですから、改良を凝らした結果として、このベルト方式が出来上がったのでしょう。
そして、装飾性も競うようになり、次第にそちらに軸足が移ってきたもの。
2枚を同時に買い付けましたが、微妙に性格が異なります。
基本的な構造や素材が同じなので、少なくとも同じ村から出てきたもの、同じ家庭、姉妹という可能性もあります。
別々の時期に入荷したため、最初のものが入荷してからかなり長期間待ってから次の1枚を撮影しています。
微妙な価格差は、装飾性の違いを反映したもの。
2枚を触り比べると、1枚目の方がほんの僅かに薄いと感じます。
勝手に推測すると、1枚目が微妙に古いか、手慣れているせいなのか、手早く仕上げてあり、2枚目は地道に丁寧に仕上げていったかのようです。
ただ、そう言う程変わりはありませんから、お好みでお選び下さい。
定番のムットより原価が高く、小さなキリムと変わらないので、販売価格もそう反映しています。
12/23 オールドS5「ムット
ムットのチュアルの両面。
チュアルそのものが特に珍しいわけではありませんが、安価での販売が可能であり、汚れや破損がある訳でもなく、オリジナルの状態、装飾面ではむしろ秀でている位。
ベースに使われている経糸がやや太めで強いヤギの毛の為、キリムはやや厚みがあり、その上に織り込まれるジジムがボッテリしています。
これだけ頻繁に色柄の切り返しを行う位ですから、作り手の技術が劣っているのではなく、何かの事情でこの手のチュアルが必要とされたのでしょう。
華美さを競うように華やかで、殆どの隙間を埋めてあり、シンプルな筈のチュアルの縞々模様は非常に色彩豊か。
その多くが魔除けや豊穣のモチーフですから、入り口等に敷いてお守りの役目を兼ねてお使い頂くのは如何でしょう?
このチュアル、空輸したため、裏面は空輸した経費+三つ折りと長期間プレスする等の手間を考えると原価相当であり、表面を購入される方の希望を優先とし、不要とされた場合は、この価格で販売します。
併せてのご購入で、端数の500円はカットします。
12/16 オールドM1「ピロット
ピロットの鳥模様キリム。
ブルガリアでは生命の樹とのコンビで描かれますが、この鳥模様のピロットでは大きな生命の樹を用いません。
3mを超えるような大判では混在するケースはあるものの、基本、鳥模様だけで、殆どがこのサイズで制作されています。
不思議なのは、これも箪笥模様等と同じ地域で制作されていたと思われ、いつも混ざって見つかりますが、その数は多くありません。

この様な小さな模様を詰め込んでいれば、色糸を頻々に交換しなければならず、織り上げるにも時間を要し、トータルではかなりの手間がかかるものです。
それにも関わらず、敢えてこうしたデザインにしたという事は、切実な需要の減退のようなものがあって、腕自慢の家族なり工房の様なものがあって、このスタイルを提案できたのでしょう。

今はもうピロット、シャルキョイが入荷する機会が極めて限られ、これに限った話ではありませんが、中々見つからないタイプの一つです。
12/ 9 オールドM1「シャルキョイ
シャルキョイを代表する生命の樹のモデル。
かつては祈祷用のメダリオン模様でしたが、オスマン帝国の支配の間に、文化の融合が進み、シャルキョイ独自のオーナメントとして認識され、セルビアでも生命の樹の呼称が与えられています。
それ故、宗教色はほぼ皆無、純粋にシャルキョイに伝わるデザインとなっています。
その色合いは、デザイン共にアンティークと瓜二つ。
何故なら、この手本となるキリムには天然色の本物しかなかったからです。
これより少し若くなると化学染料がより一般的となり、シャルキョイにはあり得ない色彩が普通に使われるようになります。
当然、糸質や製法もシャルキョイに準拠したもの。
シャルキョイ風のオールドキリムは数多くありますが、ここまで本物志向のものはそう有る訳ではありません。
正直、一緒に撮影したアンティークと見比べても殆ど遜色が感じられないものです。
12/ 2 オールドS6「ヤムット・チュアル」2枚
イランから買い付けたトルクメニスタンはヤムットの袋物。
偶々ですが、トルコ訪問前にテヘランから画像が届いて、価格を聞くといい(高い)値段。
二つ返事で要らないと答えました。
仲介してくれている人は、この業界の顔聞きでもあり、いつも、「価格が気に入らないなら交渉する。」と言ってくれます。
ただ、これは交渉してもどうにもならないレベル、本当に要らないからと断りました。
この事はすっかり忘れてイスタンブルに行き、目抜き通りに在りながらあまり流行ってない店舗に談笑しに行くと、同じタイプの無傷の袋があるではないですか。
「いくら?」と聞くと、イランと大きくは変わらない価格。
早速、撮影してテヘランに送りつけました。
この段階では、イランの業者がボッタクリしていると忠告するのが真意でした。
でも顔聞きの彼としてはメンツを潰されたと感じたのか、かなり交渉して、価格を提示してきました。
ここまでして貰うとこちらも後に引き難い。
私としては買い取り価格を提示して、相手が譲らなければ断るという大義名分が立つので、無理そうな価格を提示すると、数ドル違いまで落ちたそうで、彼が買い取ると決めてしまいました。
売主も利益は殆ど無いレベルまで落とさざるを得なかったと思います。
もし、状態の様物がお好みなら、ご相談下さればトルコで見つけてきます。
ただし、これより少し若く、天然色が微妙になり、価格も二倍位です。
11/25 45cm角クッションカバー「アダナ・レイハンル
アダナの、フィールド部分です。
基本的に三角形の櫛で構成されたメダリオン模様ですが、その隙間には様々な模様で埋め込まれており、どんな模様が出るかはカット次第、その偶々現れるハプニングが面白さと言えます。
ボーダーと比べ全体的に暗めの画像に写っていますから、実物に近い色合いです。
ただし、カメラでは再現できない微妙な濃淡等は実物でしか感じられません。
11/18 45cm角クッションカバー「アダナ・レイハンル
アダナレイハンルの半分を使ったクッションカバー。
半分だけを先に買い付けてクッションカバーに加工したところ、キリムが良い事も手伝って、とても見栄えが良かった事から、残りの半分も半年後に買い付けて、同様に加工しました。
赤色に濃淡のある茜を使っている事から、熟成した茜がまだ十分に手に入る時代、キリムの織り密度等から推察して70年位の年代があると思います。
白いボーダーは、ウール、コットンとの混紡、そして、コットンのみが混在しています。
画像では平坦な赤色に見えますが、年代を経た天然色ならではの染めムラが肉眼では良く見て取れ、画像よりずっと綺麗だと感じます。
今日はボーダー部を9枚ご紹介し、フィールド部は25日を予定しています。
なお、ご注文に際し、取り置きはお受けしますが、取り置き検討はご遠慮下さい。
11/11 オールドR「ベルガマ
カイセリ方面で、キリムマニアの暑苦しいおじさんから買い付けたものです。
かつて私がこれと似たタイプ、表面だけのものをネット上で売っているのを見て、自分はオリジナルで少しいいのを持っていると自慢してきました。
いちいちネット上をチェックされるのも鬱陶しいですが、それなら「見せてくれ」と言うと、本当に良い物でした。
どこを見ても面白く、一枚のキリムを景色として楽しむ事ができます。
周知のようにチュアル等の小物は収集性があり、ベルガマ地方のもので(古くて)珍しいものは高い価格で取引されます。
おそらく、穴が開いた壊れた状態のものでも、これ位の価格になります。
11/ 4 オールドR「ムット
チュアルのスタイルで織られ、事実、チュアルだと思いますが、余りチュアルらしくないキリム。
ここまで書いて、思い付きました。
ムットではなく、マラシュかもしれません。
そう仮定すると、ムットらしくない装い、色合い、経糸の素材まで説明が付きます。
マラシュは、スマックも得意としています。
ムットなら装飾にジジムを入れるでしょうから、この推察は当たらずとも遠からずだと思います。
ただ、一般にチュアルものはムットと言われるので、ムットで通用します。

遊牧民系キリムならではの天然染料が使われ、コストパフォーマンスに優れているので、仮に半分にカットして使えばお得感が倍増します。
10/28 オールドR「シワス
シワス近郊の縞模様キリム。
大き目の袋物かもしれませんが、袋として使われていたというより、むしろ、敷物として使われていたような様子がありました。
以前は自分好みの高品質で薄く、天然色系の薄手なものばかり見ていましたが、最近になって、実用的なものも良いなと思うようになりました。
勿論、ただ安いだけで選ぶのではなく、ある程度の品質以上のものでないと自分が許せませんから、そこは依然として高いレベルを維持しているつもりです。
これは普通にキリムとして良いなと思う位の品質があり、ジジムではなく、敢えてスマックを使っている所と何一つとして悪い色が無い所が気に入りました。
10/21 オールドR「シワス
チュアルを作るのと同じ方法で制作されたキリム。
これが袋になっていたなら、変形を伴っていますし、接合部の色合い等にも変化がみられる筈。
マラティア等の田舎に行くと、そのままランナーとして使っているケースも見られる事から、元が何であるかはあまり考えない事にしました。
ただし、買い付ける際には「元はチュアルでしょ、なんでそんなに高いの?」等と注文を付けて値切っています。
そのため、最近は「これはチュアルではない。」と釘を押される事も。
お陰で、チュアル風のものは良い価格で手に入るようになりました。
この価格だと、(上等な)フェティエの小さなキリム程度。
色柄とも申し分なく、実用には不具合どころか、惜しいくらいです。
10/14 オールドL5「シワス」2枚
マラティアで買い付けたシワスの大判キリム。
元の長さは5m近くあったと思います。
周知の様に、オールドのキリムの価格は面積にあまり左右されない事から、大きいものほど得になります。
勿論、オーバーサイズは+αの価格になりますが、高が知れています。
もっとも、私の様に一枚ずつ見て買う業者は少ないらしく、一山幾らというケースもあるそうです。
(見ないで買う。)

また、このような縞模様の場合、例えカットしてもデザイン的に損なわれるのは統一性のみ。
元々、5mもあったらいちいち見ていられないので、実用キリムとすればお買い時な方が有難い。
お陰でサイズ的にはフェティエ等の縞模様と同じ位になりました。

丁度、縞模様キリムの2倍位の原価でしたが、それも半減。
フェティエの様な遊牧民系と違い、巨大な織り機を設置して一年近くを掛けてキリムを織るため、縞模様は波打つようにはならず、精巧に出来上がります。
藍染めの伝統は失われていますが、まだその名残を残す年代のものなので、色合いも落ち着いています。
もしこれが若いものだと、オレンジ等のキツイ化学染料とのバランスを取るため、黒い縞を用いる等あまり好ましいものではありません。

両者とも特にダメージ等はありませんから、お好みでお選び下さい。
10/ 7 オールドL5「アナムル
アナムルの縞模様キリム。
既に様々な縞模様タイプのキリムが在庫にあり、もう買わないつもりでしたが、これは初めて見たラクダ色のキリム、状態も良く、ボンボンが残っていたので、現状維持を条件に買い取りました。
勿論、いつもより値切り交渉が効いています。

色彩では、普通は赤、時々、黒と相場が決まっている中、明らかに違うラクダ色にしたのは生活の中で使うもののようにも見て取れます。
日常的に使うので、少し目を詰めていったのか、それとも偶々なのか。
いずれにしても、この状態で残っているという事は、殆ど使う機会が無かったようです。
9/30 オールドL5「フェティエ
気温が上がったため、掲載を途中で止めていましたが、これが最後になるフェティエです。
原価でも一番高いものになります。
一見して、適当に織り進めたように見えますが、下準備だけでかなりの期間を要します。
そもそもラクダの毛を集める事すらこの時代は容易ではありません。
かつて何処か近くにラクダの牧場があった事と思いますが、ラクダで運搬する時代は終わった中、第三国に輸出する需要があったのか、ラクダはフェティエのこの時代でアナトリアからは消滅します。

そのもう二度とは手に入らないラクダの毛を使い、羊の毛も自分達で集めた草木で染めています。
それだけの労力を費やした大事な素材、織り上げるにも手間暇がかかるものを何も意図なく織り進めたとする方が考え難いです。
自分の気持ち、願掛け等も交えながら、制作に向かったと思います。
この過程で、自ら培った素養の中で自然にこの形が生まれてきたのでしょう。
おそらくそれが何代も受け継がれ、この時代に、こうして産み落とされたものです。
9/23 クッションカバー取り混ぜ「40cm50cm
いろいろなタイプの縞模様及び無地のクッションカバー。
いずれも原価ベースの価格設定としています。
40cm角が3種、50cm角が2種、同じ模様をサイズ違いで揃えても面白いです。
以前、加工を引き受けてくれていた工房が独自で制作して販売しているものの中から選びました。
新しいも古いも関係なく、一枚当たりいくらになりますので、当然、古くて状態の良いものを選びました。
ただ、この当時、自分の為に作り始めて間が無く、在庫が少なかったので、それほど珍しいものは無い中で、選び抜いた最善のものがこれらです。
念のため、縞模様と赤いものは、居合わせた知り合いのキリム屋に、「天然色に見えないか?」と確認して同じ理解だったので選びました。
裏地は少し素材が変わりますが、ほほ同じ仕様です。
9/16 フラグメント「アンティーク・ジャジム
テヘランのバザールに数枚のガジャリが持ち込まれた際に画像が届き、一枚だけ買い取りました。
以前、糸としてジャジムを買い付けた事がヒントになったのでしょう。
もう一枚、とても美しい色合いものが欲しかったのですが、模様がとても単調なので止めましたが、分割すれば単調さも半減されるのに後で気が付き後悔。
この手のものは、欲しい業者があるらしく、テヘランのバザールに持ち込まれると、飛ぶように売れていくと、仲介の方も驚いたと言っていました。

ともあれ、これがオリジナルの姿で残る唯一のジャジム。
元々、風呂敷の様に何かをくるんで使うらしく、ジャジムの中からキリムが出てくる事も珍しくなく、私には、キリムよりジャジムの方が欲しい事さえあります。
イランの方々にはありふれた物過ぎて、受けが良くないのか、当時、それ程人気が高いものではありませんでした。
ただ、これがイスタンブルに渡ると結構な金額で売られているので、需要はあります。
ガジャリ特有の強い糸で織られているので、保管はあまり神経質になる必要もありません。
何かあっても、水の中に放り込んで洗う事も出来ます。
なお、補修の際の当て布には、使い古したスラックスの様なこなれて柔らかくなった布で良く、特別なものを買い求める必要はありません。
9/ 9 フラグメント「アンティーク・ジャジム
かつて修理糸として買い付けたものです。
10年近く前、アンティークが毎週のように売れていた頃、どうしても古い天然色の糸が欲しかったので頼んで取り寄せました。
残念ながら、昨今、古いキリムも人気がなくなり、取って置いたこのジャジムの出番がなさそうなので、販売する事にしました。
これと他の小さな端切れとセットで100ドルも支払いましたが、ほぼこれの額です。
少し高く買いました。
トルコでもイランでも世界共通で、こちらから買いに行くと価格が高くなり、向こうから売りに来た場合は安くなります。
高く買っていますが、持ち帰って洗う所まで自分で行い、余計な経費は掛けていません。
今では、反対にこの位古いジャジムは手に入り難いので、それはそれで良かったのかもしれません。
色を愛でる事ができる数少ないジャジムです。
9/ 2 フラグメント「アンティーク・ジャジム」3枚
イランから買い付けたジャジム。
最初からこれを探していたのではありません。
トルコで入手が難しくなったキリムの修理糸が物価の安いイランで手に入らないかと?と、かねてよりテヘランの業者に尋ねていました。
するとある日、これはどうかと画像が送られてきたので、そのまま買い付けた次第。
生憎ガジャリの糸は豊富に持っているので、糸としては足りています。
ただ、これならバラして販売できると考え、自分で洗うと、予想通り破損は大した事ありません。
それどころか、洗って綺麗になると、美しい天然色が良く見えてきました。
オマケにこれは仕事が細かいので、小さな模様ですがクッキリ浮かび上がります。
薄くて軽いので何処にでも飾れ、長いものは適当にカットして使えます。
針仕事の得意な方は、いろいろな形にチャレンジしてみて下さい。
8/26 オールドM6「シャワック・ガジャリ
マラティアで買い付けたガジャリの2タイプ目。
これは巻物のようになっていたので、好きなサイズに加工できます。
但し、加工賃が少々必要。
マラティアのボスとも相談して一番使い勝手の良さそうなこのサイズにすると、丁度半分位になります。
価格は、キリの良い3万円と考えましたが、まとめ買いしてある分を少しでも価格に反映させる事にしました。
安価なチュアル程度の価格ですが、このサイズなら、敷く事も壁から掛ける事も出来ます。
このサイズでこの低価格はマラティア仕入れならでは。

なお、元の長さが15mですから、これと同じタイプがもう一枚とれた筈ですが、届いたのはこの一枚のみ。
理由が分かりませんから、ストックしてあるカイセリを次回訪問して見てみようと思っていますが、航空機が運休しているのでどうにもなりません。
8/19 オールドM6「シャワック・ガジャリ
マラティアを訪問した際、複数枚のガジャリがあり、まとめて買うと安くすると言われ、物は試しと買ってみました。
届いたものを撮影して、どの順番で掲載するかと考えた時、色の違いを理解して頂くために一番古い方、小さなカットから掲載する事にしました。
全部で4タイプあります。
こちらは、他に何枚か切ってありますが、何かの手違いで今回は届いていません。
ざっと出来上がりを見た時、房止めしてあるのはこの一枚だけだったと思います。
加工賃の方が高くなると販売価格にも反映させなければならず、房止めはこの一枚のみとし、他は折り返す等して経費を節減しています。
本当は全て房止めの筈でしたが、日給払いしている職人さんへの支払いが嵩むので、手を抜かれたようです。

以降掲載のものは年代が少し若くなる半面、経年劣化等がないのでサイズが大きくなります。
大きいものほど面積比では安価ですが、余り年代が無いのと、大き過ぎる傾向にあります。
いずれも安価な価格ですから、お好みのものをお探し下さい。
8/12 フラグメント「ヘルキ
ヘルキのスマックチュアル。
カイセリの旧市街地、絨毯屋がまだ残る唯一とも言える通りを歩いていると、3代目で顔の広い友人にはあちらこちらから声がかかります。
そこで、知り合いの店に勝手に入ると、店主を押し除けてお尻の下に隠してある物を物色、値段交渉までしてくれます。
トルコではこう言う場合、交渉役が結構な上前を撥ねます。
ただ、私の場合は友達として認められており、滞在期間の買い物の手伝いのお礼として100ドルを支払う事にしているので、本当に原価、しばしば自分で価格提示も行います。
さてこちら、肝心のお店にはもう商品そのものがありません。
どうやら、店のドアを開けたままにしているので、大事なものは鍵のかかった倉庫に入れるのが慣習のよう。
そこで出して貰ったのが、このチュアルと小さな絨毯。
どちらもボロでしたが、ドル高、リラ安も手伝ってかなり安い。
自分で洗えば、クリーニング代もかかりません。
幸運にも損傷は右端だけ、ここを避ければクッションカバーが作れ、凡そ70cm四方の大判になります。
ただ、背面が見えるのも面白いので、現状で、クッションカバーに加工するよりも少し安く販売してみる事にしました。
8/ 5 オールドM4「シャワック・ガジャリ
マラティアで同時に買い付けたシャワックのガジャリ、2枚目。
特徴的な房はありませんが、房になる部分を織り込んであるので、手間の違いで言えばこれの方が仕事量は多くなります。
せっかくキリムにしてあるのですから、これはこのまま敷物として使いましょう。

偶々ですが、これを買い付けた一年後にまた同じマラティアで何枚か模様の無いガジャリを買いました。
イランから届いた中にも少しありますので、今年の夏はガジャリの特集を開こうと思います。
7/29 オールドM4「シャワック・ガジャリ
マラティアで買い付けたシャワックのガジャリ。
シャワックのガジャリは、私も大好きです。
値段を尋ねてみましたが、案外高いので、互いに質問しました。
私からは「なぜこれは高いのか?」、「その価格なら買えない」と。
ボスからは、「私の店にはシャワックが沢山あるのに、なぜ、今回だけ興味があるのか?」と。
私の答えは、「模様の無い縞々のガジャリはいくら品質が良いと言っても、売り難い。」、「これにはユニークなデザインがある、だから面白い。」と答えました。
おそらくく、彼に取っては模様のあるなしはその時々のタイミング次第という事なのでしょう。
すると、もう一枚一緒に買ってくれるならトータルで50ドル値下げすると言うので、しぶしぶ買い取った次第。
シャワックは品筋が良いだけでなく、実用性を考えて制作されています。
必要が無いのにこのような飾りの房を作る事はありませんから、初めから飾る事を想定していたと考えられ、やはり吊るした時の見栄えの良さは他にないものがあります。
7/22 フラグメント「アンティーク・イニジェ
コンヤはイニジェのフラグメント。
初めて立ち寄った店で、安くするから買わないかと言われましたが、要らないと断りました。
でもその後、店内にあった他の物を何点か買うとそこそこの金額になったので、プレゼントだと言って譲ってくれました。
この方、トルコ人の割にナイーブな方で、暇な時は一人トルコのギターを奏でており、極力スレスから離れようとしている様子、道端で立ち話等をあまりしないので、知り合う機会がありませんでした。
偶々、道端でヤストックの良いものを見つけて値切ろうと乗り込んだ店でした。

さてこのキリム、貰ったのは良いけれど、結構重く、持ち帰るには重量オーバー。
仕方なく、知り合いの店に半年預かってもらい、次の訪問の際にカバンを空けておいてやっと持ち帰る事ができました。
それから暖かくなるのを待って、半日位浸け置き洗いすると、思ったより綺麗になり少し感動。
ただ、欲しい方を探すにしてもなかなか難しいと思い、ほとんどトルコでの原価レベルの価格にしています。
持ち帰った事やクリーニングの手間等を考えると、割に合いません。
これがカットされ、状態の良い部分だけになっていれば、高い価格になった可能性が高いです。
7/15 オールドL3「カルス・ガジャリ
マラティアで買い付けたカルスのガジャリ。
他の店もそうでしたが、マラティアに運ばれてくるキリム・絨毯はカルスが多いです。
地元の買い付け人は、ハッキャリやカルスによく行く様です。
それだけ地元にはキリムが無く、今なお、キリムが見つかるのがこれらの地域なのでしょう。
丁度、この隣に掲載しているベリタン(L174)を買い付けた人と同じ方から別の機会に買い取りました。

遠目に見ればワイドな縞模様キリムですが、近くで見ると櫛模様のパターンも見られ、4枚のキリムを縫合している糸も模様の一つと見る事も出来、独特のクルディシュ・ノットがワイルド感を演出しています。
本体のキリムと同じ糸、染料が使われているので完全な総草木染の天然色です。
7/ 8 SALE「シワス・ペルデ
シワスもしくはマラティアで織られたペルデ。
マラティアに行った際、一番仲良しの友人がこれはどうだと見せてくれました。
彼としては精いっぱい魅力的な価格でアピールしてきたと思います。
その価格は、クリーニングも何もなし、現状渡しと言ってきたからです。
ここで頑張って値切った所で僅かな金額、少しの利益も無ければ、今晩招待してくれるディナーの味にも影響します。
仕方がないので、少しだけ追加の作業をお願いして買い取りました。
以前、イスタンブルの卸屋で見つけた中盤サイズのペルデ、壊れたままで良いからいくらになるかと尋ねると、250ドル位と言われた記憶があります。
それは化学染料を用いラフに織られていて、このような伝統的なスタイルではありません。
ただ、想定外だったのはその重さ。
空輸したのか、持ち帰ったのか、記憶が定かでありませんが、カイセリまで運ぶのに苦労しました。
もし空輸していたなら、私の利益は数千円。
クリーニングの手間を考えると、ほぼ原価です。
6/24-26
&7/ 1
カイセリ・サルズ・クッションカバー
カイセリはサルズのクッションカバー。
低価格でありながら品質、年代共に十分なものがあります。
しばしは安いものはそれ相応のものとなりますが、これはずっと上のレベル。
使用されているウールは、悪いキリムのスカスカではなく、しっとりして目も詰まり、年代を経る事でこなれ、とても柔らかく、ほのかににぶい艶すら感じる良いキリムです。
低価格を実現できた理由は、キリムそのものを自分で買い、洗いに出して、そのまま工房に送って加工してもらった為です。
今は引き受けて貰えないイスタンブルで一番との評判の高かったアトリエのものです。

当然、買い取った時からこの色合い、長い年月をかけてゆっくり退色したものは、短期間で無理やり退色させたものとはマイルド感が違います。
敬遠されがちな黒ですら優しく、ブラウンっぽいところやほんのりなすび色っぽいところのムラが出ています。
長いキリムだったので、一番染めの濃い色合いが使われている所と薄い部分、その中間等があり、お好みでお選び下さい。
実物は画像よりもっと綺麗です。
色味が違って見えるのは、織の順目・逆目などの違いで光が反射しているためと思います。

7月1日は、チフカナットの半分、長いままを横に切ったものです。
40㎝角2枚分を1枚にした事になります。
普通のクッションカバーではあり得ない、ボーダーからメダリオンまでがスッポリ収まる構図。
サルズのキリムを楽しむには、ピッタリではないでしょうか。
かなり大きなサイズなので、中綿をたっぷり入れてソファーに、薄綿でベンチシートや車の後部座席に、枕等としてでご利用下さい。
柔らかい肌触りですから、肌の触れる場所に向いています。
たぶんこんな安価で良いキリムのクッションカバーは、二度と作れないと思います。
横方向に微妙に長いものがあり、その分だけ微妙に価格に反映しています。
6/17 オールドL5「フェティエ
広義な意味での縞模様キリムの仲間。
しかし、縞の部分にジジムではなく、小さなエリベリンデ模様が連続して入り、縞模様の補助線には波紋の様な山形模様。
しかも、その殆どが天然色。
フェティエの様な遊牧民系キリムでは天然色を使う伝統が長く残ったので、地元のディーラーにしてみれば当たり前の事であり、仮に、これらが全て化学染料でもそう価格は変わらなかったと思います。
そう考えると、天然色はお得です。
そこで、出来る限り値切りの交渉をした上で買い取りました。
元々フェティエに顔の聞く業者なので、この価格で提供出来ますが、普通に買うとこれより下のグレードでも10万円は下らない筈です。
6/10 オールドL5「フェティエ
フェティエの赤いキリム。
フェティエに限らず、西はベルガマから東はハッキャリまで、各地でそれぞれの無地のタイプがあります。
特にフェティエでは赤い無地のキリムを得意としており、有名なものでは馬やラクダ用のキリムです。
ただこれはプトラックのジジムが織り込まれているように、人が生活する事を想定しています。
あくまで推察ですが、このような赤いタイプで無地のものはハレの日のキリム、お祝い事のために用意された可能性が考えられます。
キリム屋界隈にいると、田舎からコンテナで送られてきたフェティエが50枚、100枚と到着し、実に様々なもの、縞模様キリムなのに中心部は無地で大きなサソリ模様があるもの等、まさに即席博物館のようになります。
いずれも使用によりかなりダメージを受けていますが、この赤いタイプが出てきた場合は概ね状態が良いので、やはり日常的に使っていたケースは少ないのではないかと推察します。
これもジジムに擦れ等は見られませんから、使用していたとしても極僅かな期間だと思います。
6/ 3 オールドL5「フェティエ
遊牧民らしさが滲み出たフェティエらしい作品。
これだけ色とりどりな色彩を用いながら、華美な様子になる事なく、統一感のある色彩。
キリムの制作に熟練した人が少し本気出したら、こんな立派なものが出来るんだなと思いました。
縞模様とジジムのパターンが全て頭の中にあり、どの引き出しを出すか、自由自在の腕前。
もしかすると若い娘さんなのかもしれませんが、とても習熟しているように見えます。
でもそんな熟練した人の筈なのに、縞模様はこのようにうねります。
時折、うねりの少ないものもありますが、どちらかと言えば、うねっているものの方が味わい深い。
織り手の腕が悪い言う人もありますが、そんな腕の悪い人がこんなに美しいものを作れるとは思えません。
むしろ、真っすぐに織り進めた方が楽なのではないでしょうか。
何らかの意味合いを込めてあると思われ、彼らの宗教/文化に由来するものなのかもしれません。

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