キリムの店*キリムアートアトリエ
【Kilim Art Atelier】 キリムと絨毯販売
こだわりのキリムで作ったバッグや
クッションカバーも取り扱っています。
キリムの店*キリムアートアトリエ
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11/14
ヘイベ「アンティーク・シャワック
大判のシャワック・ヘイベ。
何故これを最後に持ってきたのか分かりませんが、私の中では逸品でした。
色合いとか古さにこだわるなら最初のもの。
でも、この精巧なガジャリ織りはそう見つかりません。
ヘイベに使うのならそこまで頑張らなくても良いのにとすら思います。
見た目で選ぶ時、沢山のヘイベがある中、何も分からないままであっても1番にこれを引っ張り出した程。
何に使うかと考えた時に、重いものなので置いておく形になると思いますが、この大きさなら寝袋にもなりそうです。
なお、まとめ買いであり買取価格は同じですが、この手のものは中々手に入り難いので、ほんの気持ちだけ高めに設定させて貰いました。
11/12 ヘイベ「シャワック
シャワックの大型ヘイベ。
何も濃紺と茜の赤色という組み合わせで織られ、その比率は微妙に異なりますが、これは明らかに赤色中心でした。
何故か赤系は数が少ないのと、やや小振りに出来ています。
そして、私が見た中では、赤系統はやや年代が若くなります。
自然と紺色ばかり選んでいたところ、赤色は数が少ないから、これも買っておいた方が良いよと、セールスがあり、素直に聞き入れました。
次回の訪問で在庫をまとめて安く買い取り、天然色のランナーとして販売する腹積もりでしたが、残念です。
また、本当かどうか分かりませんが、シャワックは男性もキリムや絨毯を制作すると聞いた覚えがあります。
もしかすると、この赤いタイプは小柄な女性がガジャリを織ったので、必然的にこのやや小振りなサイズになったのかもしれません。
あくまで仮説です。
11/ 7 ヘイベ「アンティーク・シャワック
シャワックの大型ヘイベ。
オーナーはかつてマラティアのボスのもとで働いていたそうですが、独立して自分の店を持っていました。
もっとも、中心部から離れており、店という倉庫であり、卸人しか来ません。
勿論、仲良し限定の予約制です。
本当は沢山買い付けたかったのですが、日本で売れるかどうか自信がないので、選りに選って最高の3枚にしました。
ですから、価格も控えめです。
最近聞いた話だと、そのオーナーが重い病気を患っており、多分、彼の店はもう無くなっていると思います。
当初は良いものだけをヘイベとして販売して、質の落ちるものは買い叩き、ランナーや半分サイズにして販売するつもりだったのですが、夢と終わったようです。
11/ 5 ヘイベ「シャワック
随分前にマラティアで買い付けたヘイベです。
掲載しようと思っても、たった一枚のヘイベではどうかなぁと思っていたところ、運良く大判ヘイベが他に3枚手に入りましたので、この後、続けて掲載します。
ただ、その大きいものは、まるでキャメル・バックのような大きさと重さがあります。
その点、気軽に椅子等に掛けて楽しめるのはこれ。
薄くて軽いものなので、壁飾りも簡単です。
なお、背面の破損部が目立つとお考えの方は、補修糸を取り除いても良いかも知れません。
どんな状態か保証は出来かねますが、ガジャリは破損が進み難いので、ヘイベとして使わない限り、問題はないと思います。
10/31 40cm角クッションカバー「カイセリ6・サルズ
45㎝に掲載してあるものと同じカイセリのクッションカバー。
一様にサルズと言われ、正にサルズの中のサルズといった風ですが、アフシャル系の強いプナルバシュ辺りのものだと思います。
愛嬌を取り込む余地が少なく、計算高い、正に職人技という感じのキリムです。
元々がチフカナットの大判なのを、一部に穴が開いたので加工用にしました。
穴の部分を避けたので、45㎝が確保できず40㎝になりました。
いずれにせよ、超がつくくらい華美で華やかなデザイン・色合いのキリムでした。
面積比の価格は同じですが、小さくなる分、少しお手頃です。
柔らかいカイセリキリムにあって、織り目の詰まったサルズは微妙に張りも感じられる質感していますが、これは糸もとても上質なものを使い、目が細かいのに柔らかいキリムです。
10/29 40cm角クッションカバー「カイセリ5・サルズ
引き続き、追加のクッションカバー。
サルズ地方の中でも特にサルズらしい精巧さが売りのキリムです。
前回分はより濃い赤色もありましたが、今回分はやや淡い赤色の部分のみ。
(前回分で1枚のみ、赤身の濃い部分が残っています。)
赤は天然ですが、色むらが発生するのを防止する為、染色後に余計な染料を落とす等して、均一化しようとしたのだと思います。
やや暗めの赤色です。
前回分よりほんの僅かですが、価格を控えめにしています。
10/24 40cm角クッションカバー「カイセリ1・サルズ
過去に掲載したものと同じカイセリのクッションカバーです。
これは、カイセリの中でもサルズ地方のキリム、華やかな色彩とデザインが特長です。
元々、サルズはイランから移住してきたアフシャル族の末裔が担い手であり、カイセリ地方の華やかさの中にも一定の精巧さが見られるのが特徴。
しかし、これの場合、遊牧民の大らかさが優った作風をしており、思い思いの表情を見せている所が魅力です。
赤色は茜由来の色彩の為、濃淡の違いが出ています。
買い付けた当時の記憶が曖昧なのですが、見つかった時、既に横方向に切れていたような気がします。
個々のボーダーを見た所、作風が違うので、姉妹によるものと思われ、微妙に小振りな模様を使ったタイプと、少し大らかで愛嬌に富んだタイプに分かれます。
フィールドとボーダーの境目を見ると、直ぐに分かります。
10/17 フラグメント「アンティーク・.ベルネ
とても古いベルネ。
今ではもう見つからないと思います。
ベシックの片割れ位は見つかると思いますが、オリジナルサイズの祈祷用は無理です。
その大半はコレクターが所蔵しており、何年かに一度、受け継いだ家族が売りに出すので、一時的に市場に出る事があっても、直ぐに次のコレクターに引き継がれます。
正直、私も詳しくはありませんが、欧米のコレクターはアゼルバイジャンの古物に法外な価格をつけます。
それでも売れるから、不思議なもの。

これらフラグメントは、特に隠していた訳ではなく、いつか売る機会があるでしょう程度に考えていて、今まで手元に残ったままでした。
この機会を逃すと、更に先になりそうなので、売れるかどうかは分かりませんが、紹介する事にしました。
当時の私の期待価格よりは、フェアーな価格帯にしてあります。
10/15 フラグメント「アンティーク・.シャサワン
ずっと以前、イランの他の業者から買い付けていた際に見つけたものです。
多分、売っていた人も何なのか分かっていなかったと思いますし、当時、私も良く知りませんでした。
ただ、色合いの綺麗なキリムだったので、もう一枚、同じ大き目シャサワンのフラグメントと同時に手に入れました。
おそらく同じ家族の手によるものです。
そちらは欲しい方があり、もう手元にありませんが、それとの比較でこの年代が分かりました。
小さなサイズの中にこの時代の天然色のほとんど全てが注ぎ込まれており、圧巻の迫力。
色々なタイプのキリムがフラグメントとして残っていますが、レイハンルの切れ端は見つかる事はあっても、シャサワンのお祈り用、これ程の年代のものはもう手には入らないと思います。
10/10 フラグメント「アンティーク・.レイハンル
レイハンルのカットキリム。
かつては毎週の様に見つかったものですが、残念な事に今はもう中々見つからなくなりました。
私のサイトをご覧の方なら一目見てレイハンルと分かると思いますが、案外、売主が知らないものなのです。
確かにコンヤもマラティアも同じ模様がありますから、いちいち覚えていられないと言えばそれまで。
でも彼らは、化学染料と天然染料との違いも、良くは分かっていません。
まぁ、売り方さんにしてみれば、買った金額にマージン乗せて売るだけの仕事ですから、向こうがそれで良いならこちらに不服はありません。
サクッと眺めて、価格交渉して納得いく価格になれば、買い取るだけです。
トルコでも、よく「いくらなら買うか?」と聞かれます。
そんな時は「1ドル」と答え、もっと上げろと言われたら、倍の2ドルにします。
相手の最低価格を引き出すための交渉術です。
おそらく大抵の国で同じ方法が使えます。
10/ 8 フラグメント「アンティーク・.レイハンル
おそらく一番よく知られているタイプのレイハンル。
私のサイトにもオールドのものを掲載してあるように、このタイプはしばしばとても長いサイズで織られます。
これが元々どの程度の長さであったのかは分かりませんが、パターンから推察すると、アプリコット色の羊を中心にして上下に同じ色彩が広がっているので、上端に欠けているとしたら、羊の角が2つ半程度として、推計3.8m程度、割と普通のサイズだったようです。
ユニークなのは、離れてみるとカッチリしたデザイン構成をしているように見えて、近くで見た時は割と大らか、ボーダーに至ってはかなり遊び心が効いている所。
フルサイズのものは割高な事もあり、この程度、カットされているお陰で気軽に楽しめます。
実際、この価格だと、実店舗で売られているノーマルグレードのエシュメと同じ位です。
10/ 3 アンティーク・イラン・ジャジム・クッションカバー
イランの古いジャジムをクッションカバーに仕立てました。
元々、カットされたものです。
イスタンブルのキリム屋街の目抜き通りのかなり良い場所にあるキリム屋の2階、スタッフの休憩所兼倉庫代わりの在庫の中にありました。
その店のオーナーは人徳があり、いつも友達で賑わっていますが、何故か客の入りが悪く、売れ行きは今一つ。
その店の売り上げに貢献しようと、古い馴染みの卸屋が私をここに連れ行き、あれこれと探して2点買い付けた内の1枚です。
加工賃は卸屋が持ってくれるというサービスがあるので、買い取りました。
全ての色彩が古い天然色ばかりなのは勿論、全てが最高の色彩な上に、縫合の糸までもが美しく、110年かそれ以上の年数が見て取れます。
また、イランのジャジムには模様が入ったタイプと無いタイプがあり、模様がないこれは、より薄く出来る利点を生かして、とても薄手に仕上がっています。
ジャジムという事で、張りのある強めの糸を想像されるかもしれませんが、この手のジャジムには細くて柔らかい糸が使われており、とても良い肌触りです。
また、クッションカバーの裏面には、いつも厚手のコットン生地を使っていましたが、今回はやや薄手のタイプ。
偶々工房に在庫が無くてそうなった次第ですが、薄手のキリムといい、これはこれでよく合っています。
10/ 1 フラグメント「アンティーク・.イラン・ジャジム
イラン北東部、シャサワン風のジャジム。
原始的な技法で織られる一般的なジャジムは、結構ワイルドな風合いをしており、持ち上げるとそれなりにズッシリするものですが、これは何の用途だったのか、とても軽く出来ています。
トルコ語系アゼリー人ならば、アナトリアと同じく、移動の際にテントで使う生活道具、男女の生活の場を分ける仕切りなのかもしれません。

以前、同じくらい薄手で全く模様のないジャジムを見かけた事がありました。
これとは違い、割とよくあるタイプでしたが、異常に薄かったです。
でもオリジナルのサイズではなく、傷みのある部分を切り落とす等してごまかしたもの。
試しに価格を聞くと、1,000ドルだと言ってきました。
輸入原価12万円なので、販売価格20万円相当と思って下さい。
かなりふっかけてきているので、買うつもりはありませんが、どんな基準でそんな無謀な価格になるのか興味があって尋ねると、同じジャジムであっても他に無い品質等何か違うものであれば、値段が跳ね上がるとの事。
確かに珍しいものですが、私達日本人の感覚では、同じジャジムなのに価格が2.5倍に跳ね上がるのは納得出来ません。
そういう過去の経験があってこれを買い付けた時、やはりかなりふっかけてきていたと悟りました。
9/25 フラグメント「アンティーク・.エルズルム・ヘイベ
エルズルムのヘイベ。
マラティアでいつも面倒をみてくれる兄弟の内、弟さんの所有物です。
どういう経緯で手に入れたのか聞いていませんが、マラティアもエルズルムもアルメニア人が多く住んでいる街で、クルド人経由でそれらが入荷します。
オーナーのお兄さんは、このデザイン、十字模様はエルズルムで間違いないと主張しますが、私の方でももう一度、バイブルトかエルズルムなのか考えました。
ちょうどこの間にバイブルト産のものを手に入れる機会があり、このブラウンの経糸、糸質や色合い等からこれはエルズルムで良いと判断しました。
画像からどれほど伝わってくるか分かりませんが、太陽光の下でこの天然色を見ると背筋がゾクゾクします。
9/18 フラグメント「アンティーク・.アラプギル
アラプギルの小振りな袋を開いたもの。
土地柄、アルメニア系の人達によって織られたものだと思います。
私もよくマラティアに行くのでその末裔の人達に会う機会があり、観察してみると、確かに色白で目は緑色、でも、周囲のクルド人達とそれ程変わりが無いように私の目には映ります。
もっとも、これが織られた時代、優秀なアルメニア人は医師などの高度な職業についていた者も少なく無く、地元の人達と同化して暮らしていました。
そのせいか、この袋の色の切り替えを見るにつけ、まるでクルド人の作品のような感覚すら覚えます。
唯一、アラプギルらしさが感じられるのはドラゴン模様のど真ん中にある十字模様くらい。
勿論、マラティアで買い付けたもので、地元の人、特にキリム屋界隈ではトルコ語のトルバではなく、クルド語のドゥルク(Bag)と呼ばれます。
9/11 フラグメント「アンティーク・.アダナ・レイハンル
アダナレイハンルと思われるカットキリム。
最初に見た時はマラティアだと思いましたが、フィールドがレイハンルです。
マラティアでは、ウールとコットンを使い分け、混紡糸を使う事はまずありません。
ただ、コチニールの赤地部分、四角い小さな目の模様、そして銀糸のシムはシナンそのもの。
マラティアとレイハンルはしばしば瓜二つのデザインで織られ、素材や色目等から識別する事があり、恐らくこれもそのタイプ。
階段状の目の模様、段々となっている部分は、細かく別の色糸で縁取りされており、その中に狼の口が収まります。
これだけ沢山の模様を詰めて織り進めていたら、1つのフィールド毎に気が折れそう。
破損はありますが、オールドのキリムより安く、飾りとして使うのであれば最適でしょう。
9/ 4 コレクション2「アンティーク・.シナン」2枚
マラティアで偶々買い付ける事ができた、チュアルになる前のキリム2枚。
地元の買い付け人兼コレクターのような方から買い取ったもののようで、私の訪問時に披露してくれました。
もしかすると、買ったものではなく借りてきていただけかもしれませんが、私には買い付ける以外の選択肢はありませんでした。
割と最近の事なので、価格が高騰して、一番高い時だったかもしれません。
しかし、品物がなくなって仕舞えば高くても買おうにも買えませんから、全く後悔はしていません。
勿論、交渉では最善を尽くし、余りに高い価格だとして、一度は本気で断りました。
すると、いつもはゴリ押ししない彼が、値引きを持ちかけてきました。
そこで、このまま持ち帰り、後から一切クレームは付けないという事で1割程度は安くして貰いました。
ただ、後で考えると、借り物なのでどうしても売りたかったのかなと思います。
その1割分も、房止めを他の職人に依頼したのと、イスタンブルまで運んでストレッチしたので、結果的に高くついた気がします。
シナンのキリムは見た目真っ直ぐでも微妙に歪んでいる事があるため、保険的にもストレッチは欠かせません。
余談になりますが、私の頼むイスタンブルで1番の腕利きのストレッチ職人は、縦横同時方向の歪みを同時に補正でき、その見立て、腕が良いです。
そのせいか、緯糸が偏って、経糸が覗いている箇所もありますが、これはこれで仕方のない事。

それはともかくとして、この2枚を見てどう思われたでしょう。
私は1枚目(fc180)の方がより基本に忠実、考えていた下図の通りに織り進めた気がします。
一方、2枚目(fc181)はお下がりの糸を使い、限られた素材の中でより自分らしさを発揮しようと努力しているような気がします。
8/28 素敵なキリム「アンティーク・シナン・ヤストック
元々は販売するつもりで買い付けましたが、それから2年以上が経過し、もう同等レベルの品は手に入らない事が確実になりましたので、手元に置いておきます。
当時既に、イスタンブルでシナンを見つけるのはほぼ無理、地元のマラティアでもヤストックは見つかり難くなっていましたが、この一枚だけ偶々私の訪問直前に入荷してきたようです。
良いものは隠すように収納してある店主が、これは入って来たばかりらしく、他の洗い上がりのキリム等と一緒に置いてありました。
そのマラティアのボスの良いところは、惜しげも無く売ってくれるところ。
但し気まぐれでもあり、後から、売るのをやめたという事もありますが、これは二つ返事で買うと返事しました。
当時、彼との商談の合間の話として、もっと凄いものを持っている家族を知っているけど、価格が折り合わなかったので買い取れないのだと聞きました。
そこで、私はそれも買い取るから持って来てほしいと頼んだので、これは売っても良いと考えたのではないかと推察します。
その後の訪問でも同じく、希望金額を支払うから持って来てほしいと頼んだのですが、次第にトーンダウンしていき、最近は聞かなくなりましたので、もう手に入らないのだと思います。
8/21 素敵なキリム「アンティーク・シナン・ヤストック
シナンのヤストック。
絶対に別に売らないと決めた訳でもありませんが、安い価格帯のシナンから掲載を始めましたので、割高に感じるでしょうし、折角、年代が織り込まれているものなので、将来、人様に説明する上で分かり易いので残しておこうと考えました。
買い付けた時は売る気満々で、取り寄せてから洗い、完璧な状態にしておきました。
ただ買い付けてから1年半ほどが経過し、マラティアまで買い付けに行っても全く手に入らなくなりました。
運が良ければ、オールドくらいなら見つかる可能性はあります。
しかし、現在、シナンのヤストックを持っている業者として知られているのはマラティアに一人、カイセリに一人です。
それぞれ2枚ずつ所有していらっしゃいますが、コレクションとしては私の方が豊富で品質も上。
マラティアの人は、何年も壁に掛けたままです。
そのオーナーはご老人で、何故か周囲の人がその店に行くのを嫌がるので、少し話ししただけで辞めました。
気難しい方ですが、余命も限られており、 運が良ければ一般の方でも購入出来る機会はあります。
はるばるマラティアまで行く苦労が見合うかどうかは別にして。
カイセリの方は有名なコレクターさんがおられ、一枚だけ、良い方を私が買い取りましたが、これより少し劣ります。
8/14 40cm角クッションカバー「コンヤ・カラプナル
以前掲載したのと同じラクダの毛で織られたジジムからのクッションカバー。
とはいえ、それは2013年の夏でしたので、ほぼ6年振り。
コンヤはカラプナル方面で制作されたものと思われます。
かつてこの地は、砂漠化が進み、農業で生計を立てる事が困難な土地柄あり、伝統的な遊牧生活が続き、キリムや絨毯を織る伝統が長らく受け継がれてきました。
(今は灌漑設備により農業が盛んです。)
これらは、名産のジジムの手法で制作されていますが、ペルデと同じ様な用途として作られたものと思われます。
ただ、普通は、細長いキリムを複数枚織り、それを繋げて敷物やカバーに利用していますが、何故か、これは長いまま、単体でありました。
繋ぎ合わせていたキリムの一部かもしれませんが、元々の状態が湾曲しており、繋ぎ合わせるのは困難な状態で、細長いこれ一枚のみでした。
いずれにしても、今、等々の年代物のラクダのキリムは中々見つかりませんし、良い状態のキリムを買おうとすれば割高。
しかし、クッションカバーにすれば、模様はど真ん中に入り、価格も控えめ。
また、緯糸のラクダ色はラクダの毛、ジジムには艶やかなウールが使われている他、黄緑色やラクダ色の一部は糸がツルツルしています。
卸屋とも「シルクでないのか?!」と互いにはっきりしない様子で話した程です。
今回のご紹介に際してもう一度良く見たところ、ウールよりも一つ一つの繊維が細く、毛羽立ちも違うので、やはりシルクではないかと考えています。
なお、このシルク風の糸が多く使われているのは、前半のシンプルなタイプです。
前回80年程度と書いたと思いますが、殆どが天然色で、90年近くの年数が見て取れます。
画像上、シンプルなジグザク模様に見えますが、実物は、古い物ならではの年季の入った面構えをしています。
40cm角が6枚、35cm角が1枚(完売御礼)あります。
8/ 7 オールドS1「シナン・ヤストック
シナンのヤストック。
マラティアにてもう一枚のアンティーク?のシナンと一緒に買い取りました。
片方は多少使われたもの、こちらはほほ未使用、年代的にはそう大きな開きはなく、オーナー曰く、こちらの方が古いかもしれないと。
まぁ、それは大袈裟な話ですが、それ位古いものと遜色ないという事です。
それにしても、シナンものは総じて品質に優れていますが、ヤストックにはより一層、情熱が注がれており、まるで各家庭が競っていたかの様。
勿論、稀にシンプルなものもありますが、手の込んだものの方が圧倒的に多くなります。
ただもう、その伝統は失われて長い年月が経過、今では市場に出てくる事は殆どなく、コレクターから買わない限り手に入らなくなっています。
実際、殆どがコレクターかそれに類する人達からのものです。
7/31 オールドS1「シナン・ヤストック
ほぼほぼアンティークのシナン。
過密なデザイン配置は、彼らの得意とする所。
ただこれは、一つ一つの模様を圧縮しながら詰め込んであり、部位毎に微妙に模様が異なっているので、織り手の気の向くままに進められたのだと思います。
一番外側に出来る黒/紺色の背面は、流水模様の角度により左右で微妙に幅が違ってきます。
そして、その違いに上手く対応、その場その場で模様を考えているのが見て取れます。
もしこれが経験の浅い人なら、初めから無理はせず、普通のパターンで決めた通りに進めるでしょう。
しかし、この制作者はスピードを上げつつも、勘に頼って織り進める能力があると見られる事から、ある程度の経験のある人だと考えます。
7/24 オールドS1「シナン・ヤストック
シナンの袋のままのヤストック。
元々細工が細かく、手の込んだシナンの中でも一際手が込んでいます。
彼らの文化として、隙間が空いたままは敬遠され、小さな模様で埋めている状態が心地よいとされる為、窪みの部分に何を置くかまで考えて制作に向かいます。
ただ、その上でも小さなスペースはどうしても生まれてしまいます。
それをここまでして埋めていく事に、当時、どれ程付加価値があったのか、もしかすると無かったかもしれません。
それでも自分の誇りと名誉の為、どれ程手間が掛かろうと織り進めていく、シナンならではの気風がこれには良く現れています。
7/17 オールドS1「シナン・ヤストック
シナンのヤストック。
星模様を用いたスタイルで、キリムのデザインとしては滅多に見られず、ほぼ袋物のキリムに好んで使われるパターンの一つ。
きっと、シナンヘイベのように決まっているものがあったのでしょう。
また、一口にシナンと言っても、実に様々なパターンがあります。
この辺り、シナンだけで織られていたと断定するのは無理があり、その周辺の村々で織られていたものも含め、名の通ったシナンと言われているのだと思います。
ただ、これは全ての模様がシナンのオンパレードであり、これをシナンと言わずして何がシナンなのかと言う位です。
7/10 オールドS1「シナン・ヤストック
シナンのヤストック。
シナンのものは、いくら定番のデザインであっても、それぞれに工夫が凝らされており、個々の違いを見ていくのも楽しみの一つ。
これでは、明らかに十字にクロスさせた模様を用いており、アルメニアの影響が伺われます。
シナンなのにアルメニア?と思われるかもしれませんが、クルド人達と溶け込んでおり、友達のような関係です。
余談になりますが、トルコでは、退色する前の真っ赤な赤よりも、このこなれた赤色が美しいとされるので、色合い/デザイン共に業者間では好まれるタイプです。
1枚のキリムとしても十分に見立てられるデザインなので、壁掛け、中綿を詰めて、大きなクッションとしてもご利用頂けます。
7/ 3 オールドS1「シナン」2枚
シナンのヤストック、表と裏。
実物を見て触れると、これがシナンだと分かる品質の良さを実感できます。
この小さなパルマクルの連続模様では、頻繁に織り糸を変えなければならず、この小さなキリムの中に織り上げるには、かなりの時間を要した筈です。
表面からは、この小さなキリムに施された丹念な仕事振り、忍耐強さのようなものが感じられ、シンプルな裏面からは純粋に品質の良さ、上品なキリムの味わいがあります。
6/27 オールドS1「シナン・ヤストック
シナンのヤストックです。
マラティア通いを始めて5年程でしょうか、ある程度ヤストックの在庫が出来て、もうこれ以上通っても収穫がないので訪問を中止し、掲載を始めます。
オールドですが、赤茶を始めとして大半は天然色です。
十分にシナンの雰囲気はあります。
それでも、売り手がシナンと分かっていなかったので、価格は控えめ。
マラティアですら、シナンというだけで400ドルという価格を提示されるのが普通。
(もう少しだけ古いものです。)
ただ、トルコ人の数少ない良いところは小さな事に拘らない点で、好きなヤストックを選びなさいと言われ、背丈ほどの山の中から3枚選んだうちの1枚でした。
(これらヤストックは、一山いくらで売り買いされるものなので、単体では売りません。
何故なら、良いものを混ぜておかないと、まとめ買いする魅力がなくなるからです。)
この辺り、トルコ人の業者では怖くて聞けないところですが、私はズケズケと尋ね、その上に値切りするものだから、相手も堪らず、この山は単体では売らないものだと、苦言を呈していました。)
6/25 オールドM4「マラティア
東部地方と中央アナトリアのエッセンスがミックスしたチュアル。
勿論、売り主はマラティア産しか頭にありません。
確かにこの店で見つかるチュアルの大半はマラティアですし、もし仮に他の土地のものであったとしても、誰も産地等は気にしません。
また、オーナーは、100年近くこの色彩のままなのだから、全て天然色だから、太陽に充てる必要はないと言っていました。
それが太陽光に当てて貰うとと、この通り。
なんて言ったと思います?
「このキリムを売った覚えがない、何かの間違いで君の在庫に紛れていた。」と。
トルコ人、マラティアで100年続く名家のキリム屋、私が訪問している時ですら、どこかの知事が合いに来るほどの名士であり、誰も彼には逆らえませんが、実態はこの程度です。
私だって全て分かる訳ではありませんが、最後に頼れるのは自分の目だけ。

販売価格の違いは原価の違いによるもので、これは、売り主が古いものと勘違いしていたので、仕方なく高く買い付けました。
その分、細工といい、品質はより優れていると感じるものがあります。
6/20 オールドM4「マラティア
マラティアで仕入れたヨズガット方面と思われるチュアル。
マラティアと中央アナトリアを最短で結ぶ路線上にはギュルンの山岳地帯があり、私はバスで通り抜けますが、山岳地帯をぐるぐると回っている感じで、2時間位を要します。
道中、5月でも山並みは雪に覆われており、人馬で移動するのはまだ無理。
ただ、今は道路が整備されていますから、買い付け人も自動車で通う事ができます。
もしかすると、誰かがこの方面に縁があったのかもしれませんが、往復の移動に伴う人件費等、とても賄えきれない価格で売られていました。
それから3~4年で価格が2倍以上に高騰して、「もう買えない」と断っていたものが、次の訪問では全て売り切れ、今では見つける事すら困難になり、チュアルはカイセリで買った方が安い位になりましたので、おそらくもう二度とマラティアには行く事はありません。
6/18 オールドM4「シルジャン
一般にジルジャンと呼ばれるソフラ。
イランでも、イスファハン辺りではそう呼ばれていました。
それには「良いものだ」という意味合いが込められているので、時にはそうで無いものまでジルジャンと言う時があり、日本人の業者はそのまま受け売りするのでしばしば間違えています。
いずれにしても、これが本物のジルジャンソフラ。
もし今、イランから買おうとすれば500ドルから始まります。
これは業者価格。
もっともイランは一般の人もそう大きくは変わりませんが、行くまでの苦労に加え、もし安くて良いものがあれば疾うに売れています。
10数年前、トルコに輸入していた際の価格が400ドルだったそうなので、イランに近いマラティア等の田舎町まで行けばイランより安く買える可能性はあります。
がしかし、トルコは業者価格と一般価格はかなり違います。
6/13 オールドM4「バクティアリ
バクティアリと思わしきソフラ。
イランから直接仕入れたものです。
相手は10数年この業界にいる方ですが、やはり絨毯・ギャッベが売れ筋であり、キリムの事は何も知りません。
絨毯についても怪しい位です。
ともかく、最初にこの画像を見た時、ユニークなデザイン性が魅力的で、これは良いなと思いました。
勿論、その後に起こる事等は何も知りませんでした。
色むらについても、洗って日干ししたら出て来た訳で、オーナーがマジック等を塗って隠していたのだと思います。
オールドは洗ってからが勝負なので、ハズレを引くと、3年間もこのキリムの為にタダ同然で働く事になりました。
ただ、これを広げた時の満足感は以前と何ら変わりなく、利便性が良く、重宝するでしょう。
6/11 コレクション2「アンティーク・マラティア
実はこれもマラティアからの帰り道、カイセリで買い付けました。
流石にコレクター兼キリム屋だけあり、自分が好きなものしか買い付けないこだわり様は他に類を見ません。
チュアルに使われている縞模様キリム、シナンではせいぜい2色、多くて3色程度しかありませんが、これはその倍。
その上、スマック部は更に色彩豊かに出来ており、さながら極楽図柄のよう。
飾るとしても手頃な大きさで文句なし。
信じられないかもしれませんが、イスタンブルではこれより単調で美しくも無いアンティークのチュアルが、私のような業者向けの価格で800ドルなんです。
どうして買い付けが出来るでしょう?
もっとも、父親の代から続くカイセリの店は倉庫になっており、夏場だけ観光地に店を開いて、観光客との会話を楽しんでいる様子。
店の規模こそ小さいものの、先々代から続く地元の買い付け人との関係が良好で、アナトリアに出回るキリムは一番に彼のところに照会があると自慢するくらい。
事実、彼のところで見たキリムが、数か月後に他の店で紹介されるというケースがあります。
また、子供の頃からキリムの英才教育を受けており、この手の極楽色系のキリムに関する感性は天下一品、一目見て全てを理解しています。
彼のすごいのは、誰にいくらで売るかまで計算できている事です。
ですから、私が彼の店に行くと、私の好みのものだけ的確に見せてくれます。
しかしそれ故に、タフな価格交渉術が必要になります。
今はキリムの価格は上がっているのに、販売価格に中々反映できませんから、少しでも安く仕入れようと田舎まで出向いている昨今、もう彼の店で買い取るものは無いでしょう。
私も過去に買い付けた品物でやりくりするのが精一杯というところですから。
6/6 コレクション2「アンティーク・マラティア
マラティアのチュアルを開いたもの。
色柄の取り合わせが美しいキリム、多少破損が多いのと、表面が退色気味な他は文句の付けようがありません。
実は、これもカイセリで買い付けました。
かなり前の事です。
その時はマラティアで本当に沢山のチュアルを買い付けた後だったので、マラティアより高いのなら買わないと強気の交渉をしました。
すると、以前はこの手のチュアルも沢山あったため、安く仕入れていたのでしょう、本当にマラティアと同じ位の価格になりました。
イスタンブルの半分以下です。
ただ、マラティアにはこんな珍しいタイプは少なく、もっと見慣れたタイプばかり。
流石にコレクターでもあり、この様な状態に難ありのものですら色柄の良いもの選んでいます。

・・・と、このコメント書いていて思い出したのですが、何ヶ月か前に一度だけ、マラティアから珍しいチュアルの紹介があり、すごく高いのでイスタンブルの方が安いよと答えました。
正直、今の相場がどんなものか全く分からなくなりました。
6/4 コレクション2「アンティーク・マラティア
マラティアで買い付けた、マラティア産と思わしきチュアル。
普段はとても閑散としている絨毯屋のバザール、私が行くと、少しですが人が集まってきます。
ただよく見ると集まる人にも派閥があるみたいで、いつも世話になっているのは若いメンバーの仲良しグループです。
その中でも一番世話になっている方の、小さな店の壁に掛けてありました。
勿論、欲しいのは山々ですが、最初の提示価格は以前より60%増しの金額。
さすがに友達でもそれは厳しい。
すると、表にいたバザールでも少し顔のきくボスがやって来て、素晴らしく流暢な英語で商談の手伝いをしてくれます。
他の都市と違い、マラティアは共同体意識が強く、互いに助け合いするのが普通のようです。
それで、商談をまとめる為、いくらで買っていくらで売ろうとしているのか、なまめかしい話があり、最終的に、少しでも利益があるなら売って仕舞えと。
しかし、オーナーはもうこれは手に入らないし、高く買っているから、その価格では儲けが少な過ぎると。
すると、このまま壁に飾っておいてもお金にならないと、まるで自分の物のように諭して、店主が折れました。
今はもう、マラティアまで行ってもキリムそのものが無くなっており、彼はキリム屋を辞めて、今はアメリカ向けに安物の絨毯を売っています。

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